記事 での「親鸞を読む」の検索結果 2,725件
往相がそのまま還相
(13)往相がそのまま還相
さてしかし自利がそのままで利他であるということは、往相がそのままで還相であることに他なりません。〈まず〉浄土へ往き、〈しかるのちに〉娑婆に還るのではなく、浄土へ往く..
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自利と利他
(12)自利と利他
ここで思い起こしたいのが大乗仏教の菩薩思想です。伝統的な仏教(上座部仏教)が自己の悟りをめざすのに対して、「自分だけの救いはない、みんなが救われてはじめて自分も救われる」と..
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往きて、還る
(11)往きて、還る
「往きて、還る」と言いますと、当然、空間的な移動を思い浮かべます。名古屋から東京へ行き、そして東京から名古屋に帰るというように。ぼくらの頭はものごとを三次元の空間の中にお..
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無数の菩薩ゆきたまふ
(10)無数の菩薩ゆきたまふ
次の和讃に進みます。
「神力無極(むごく)の阿弥陀は 無量の諸仏ほめたまふ 東方恒沙(ごうじゃ)の仏国より 無数(むしゅ)の菩薩ゆきたまふ」(第32首)。..
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仏の御名をきくひとは
(9)仏の御名をきくひとは
曇鸞のこころの動きを追ってみますと、「もし阿弥陀仏の号(みな)を聞きて 歓喜讃仰し帰依すれば 下一念に至るまで大利を得」ることができるのだから、「たとひ大千世界に満..
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みてらん火をもすぎゆきて
(8)みてらん火をもすぎゆきて
次の和讃です。
「たとひ大千世界に みてらん火をもすぎゆきて 仏の御名をきくひとは ながく不退にかなふなり」(第31首)。
「広い世界にみちみちる、..
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「信の一念」と「行の一念」
(7)「信の一念」と「行の一念」
「一念大利無上なり」の「一念」について。ちょっと煩わしい話ですが、真宗の教学では「信の一念」と「行の一念」が区別されます。
本願成就文の「信心歓喜せんこと..
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一念大利無上なり
(6)一念大利無上なり
安楽浄土はこの娑婆世界とは別のところに(西方十万億土のかなたに)あるのではありません。さりとて、この娑婆世界の中にあるとも言えない。無限はもちろん有限ではありませんが、..
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已今当の往生は
(5)已今当の往生は
「無限なるもの」としての浄土については、ただ否定的に(「~でない」と)語ることができるのみで、肯定的に(「~である」と)語ることはできないということです。
次の和讃は..
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無限とは
(4)無限とは
ある数に1を加えるという操作を考えてみます。1に1を加えて2となり、その2に1を加えて3となり、その3にまた1を加えて、という具合にこの操作はどこまでも続けていくことができ、数..
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退屈きわまりない
(3)退屈きわまりない
経典が描く浄土のありさまは、どうしてこうもリアリティがなく、退屈きわまりないのだろうと述べましたが、われらの想像力は所詮その程度のものだと言わんとしているのではないでし..
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とくともつきじとのべたまふ
(2)とくともつきじとのべまたふ
龍樹の「空」を学んだ曇鸞が浄土経典のこうした記述を文字通りに受け取ったとは考えられません。
この和讃のもとになっている曇鸞の偈を見ますと、こうあります。「..
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