記事 での「親鸞を読む」の検索結果 2,731件
見えないけれども
(8)見えないけれども
最近読んだ文章にこんな一節がありました。「中世から近代にかけての大きな世界観の転換を別の言葉で説明すると、近代化が社会の中から人間以外のさまざまな存在を追い出してしまっ..
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宿業ということ
(7)宿業ということ
ここで宿業について考えてみたいと思います。
宿業ということばからすぐ頭に浮かぶのは『歎異抄』第13章です。唯円は「悪を怖れないようなものは往生できない」という考えにつ..
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そうなるべくして
(6)そうなるべくして
さらにつづきます。
「耆婆大臣おさへてぞ 却行而退(きゃくぎょうにたい)せしめつつ 闍王つるぎをすてしめて 韋提をみやに禁じける」(第77首)。
「耆婆はつ..
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無道に母を害せんと
(5)無道に母を害せんと
王舎城の悲劇に戻りましょう。頻婆沙羅王がわが子・阿闍世によって「七重のむろにとぢられ」るのですが、次の和讃はこう続きます。
「阿闍世王は瞋怒(しんぬ)して 我..
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オイディプス
(4)オイディプス
ソフォクレスの『オイディプス』を思い出します。
テーベ王ライオスは「汝の子は汝を殺し、汝の妻(つまり母)を娶ることになる」との恐ろしい神託を受け、生まれたばかりのわが子..
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悲劇の発端
(3)悲劇の発端
『観経』の序分は、阿闍世が父王・頻婆沙羅を幽閉し、殺さんとはかるところから始まるのですが、親鸞はそこからさらに遡り、阿闍世が父殺害をはかるに至った経緯からうたい始めます。
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安楽世界をえらばしむ
(2)安楽世界をえらばしむ
「大経和讃」においても親鸞は『大経』の序分を重視していました。阿難と釈迦の対話の中に、釈迦出世の本懐を明らかにする鍵があると見たのでした。ここ「観経和讃」ではそれが..
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観経和讃
第8回 三部経和讃(その3)
(1) 観経和讃
「三部経和讃」のうち「大経和讃」22首が終わり、続いて「観経和讃」9首が始まります。
親鸞は「大経和讃」のなか..
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無我ということ
(16)無我ということ
「大経和讃」の最後です。
「聖道権仮(ごんけ)の方便に 衆生ひさしくとどまりて 諸有(しょう)に流転の身とぞなる 悲願の一乗帰命せよ」(第72首)。
「聖道..
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念仏成仏これ真宗
(15)念仏成仏これ真宗
さていよいよ「大経和讃」も終わりに近づき、締めくくりの2首を残すだけとなりました。その一首。
「念仏成仏これ真宗 万行諸善これ仮門 権実(ごんじつ)真仮(しん..
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難の中の難、この難に過ぎたるはなし
(14)難の中の難、この難に過ぎたるはなし
本願に遇うことの難しさについて、次の和讃はさらにこううたいます。
「一代諸教の信よりも 弘願の信楽なほかたし 難中之難(なんちゅうしなん)と..
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聞けども聞こえず
(13)聞けども聞こえず
どうやらこの「わたし」が「幸せになってほしい」という声をブロックしているようです。次の和讃はさらにこううたいます。
「善智識にあふことも をしふることもまたか..
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