はじめに（４）
第４回　孤独ということ （１）はじめに この頃よく夢を見ます。だいたい三つか四つのパターンがあるような気がしますが、その一つが、多くの友人たちのなかにいながら孤独に苦しむという非常にあと味の悪..
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火と木
（７）火と木 戻りましょう。「帰っておいで」という本願のよびごえが聞こえることが、本願を信じることに他ならないということ、これが問題でした。普通は、何かが聞こえてきたら、その真偽を吟味した上でそ..
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『浄土論』
（６）『浄土論』 『浄土論』という書物は、われらがどのようにすれば安楽浄土に生まれることができるかを説いていますから、われら（『浄土論』の言葉では菩薩）を主語として説かれています。ところが親鸞は..
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一心
（５）一心 ここで考えなければならないのは「信じる」とは何かということです。これは前にくわしく検討したことですが、その要諦を一言でいいますと、普通の信はわれらが何かに与えるものであるのに対して、..
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名号を聞きて
（３）名号を聞きて 名号はわれらがそれを称えるより前に、むこうからよびごえとして聞こえるものであることを浄土の代表的な経典である『無量寿経』で見ておきましょう。『無量寿経』は弥陀の本願を説く経典..
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信心すれば往生できる
（２）信心すれば往生できる それと同じように「信心すれば往生できる」という言い方は、「信心することがそのまま往生することである」という意味にも、また「いま信心することにより、のちに往生することが..
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はじめに
第３回　聞こえるということ （１）はじめに 「帰っておいで」という「ほとけ」のよびごえが聞こえるということについて述べてきましたが、ここに浄土の教えが凝縮されていると言えます。そこで今度は「聞..
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よきひと
（８）よきひと それがもっとも分かりやすい形で示されているのが『歎異抄』第2章です。「往生のみち」を確認したいと、はるばる京までやってきた関東の弟子衆を前に親鸞はこう言います、「親鸞におきては、..
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よびごえ
（７）よびごえ 「わたしのいのち」は「ほとけのいのち」から生まれてきて、また「ほとけのいのち」へと帰ると言いましたが、「わたしのいのち」として生きているときから、実は「ほとけのいのち」を生きてい..
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ほとけのいのち
（６）ほとけのいのち 「南無阿弥陀仏」はわれらが称える(発信する)ものと思い込んでいますが、それに先立ちむこうから聞こえてくる（受信する）ものであることが明らかにされました。まず「帰っておいで」..
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帰命は本願招喚の勅命なり
（５）帰命は本願招喚の勅命なり 「帰説」の説を悦（えつ）と読むときには「よろこぶ」の意となり、税（さい）と読むときには「くつろぐ」の意となりますから、帰という字には、至るべきところに至って「よろ..
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南無阿弥陀仏
（４）南無阿弥陀仏 それを論じているのが『教行信証』の「行巻」です。親鸞はまず善導の「六字釈（南無阿弥陀仏の注釈）」を引きます、「南無といふは、すなはちこれ帰命なり、またこれ発願回向の義なり。阿..
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