記事 での「親鸞を読む」の検索結果 2,829件
娑婆と浄土
(3)娑婆と浄土
さて仏・菩薩は清浄ですから、仏国土もまた清浄ですが、われら衆生は煩悩に穢れていますから、娑婆もまた不浄です。としますと、こちらに不浄な娑婆があり、あちらに清浄な仏国土があるとい..
タグ: 親鸞を読む
器と衆生
(2)器と衆生
ここでは器は仏国土、衆生は仏・菩薩を意味しますが、それをより一般化して器を世界、衆生はそこに住む人間と理解して考えましょう。
曇鸞は器と衆生の関係を食器とそこに盛られる食べ物の..
タグ: 親鸞を読む
第8回、本文1
第8回 畢竟じてまさに清浄法身を得べし
(1) 第8回、本文1
浄入願心の章のつづきです。
〈この清浄に二種あり、知るべし〉(浄土論)といへり。上の転入句のなかに、一法(一法句)に通じ..
タグ: 親鸞を読む
如来よりたまはりたる信心
(10)如来よりたまはりたる信心
『歎異抄』の後序に紹介されているエピソードを手がかりにしましょう。まだ承元の法難がやってくる前の吉水の草庵でのことです、「親鸞、御同朋の御中にして御相論のこと候..
タグ: 親鸞を読む
作にあらず非作にあらざる
(9)作にあらず非作にあらざる
中観派の曇鸞ならではのきわめて抽象的な議論が展開されています。「一法句とは清浄句であり、そしてそれは真実の智慧であり、また無為法身である」という『浄土論』のことば..
タグ: 親鸞を読む
第7回、本文3
(8)第7回、本文3
前の文につづいて一法句が清浄句であること、そしてまた法性法身であることがさらに展開されます。
〈一法句とは、いはく清浄句なり。清浄句とは、いはく真実の智慧無為法身なる..
タグ: 親鸞を読む
清浄な願心と浄土の荘厳
(7)清浄な願心と浄土の荘厳
一法句(清浄句)と浄土荘厳全二十九句に戻りますと、法性法身と方便法身と同じように、「これあるに縁りてかれあり、かれあるに縁りてこれあり」という関係にあると言えます。..
タグ: 親鸞を読む
法性法身(ほっしょうほっしん)と方便法身
(6)法性法身(ほっしょうほっしん)と方便法身
法性法身とは仏がさとった真理そのもので色も形もありませんが、方便法身は仏が衆生済度のために取るさまざまな姿のことです。親鸞はそれについて『唯信鈔文..
タグ: 親鸞を読む
第7回、本文2
(5)第7回、本文2
浄土の荘厳のすべては法蔵菩薩の清浄な願心を因とすることが述べられた後、次の文がきます。
〈略して入一法句(にゅういっぽっく)を説くがゆゑに〉(浄土論)とのたまへり。上..
タグ: 親鸞を読む
嘘つきのパラドクス
(4)嘘つきのパラドクス
『涅槃経』は「一切の衆生に悉く仏性あり」と説いてくれるありがたい経典ですが、しかし同時に「一切の衆生に悉く煩悩あり」ということを忘れるわけにはいきません。「ほんとうの自..
タグ: 親鸞を読む
ほんとうの自分
(3)ほんとうの自分
ただ、「ほんとうの自分」としての法蔵菩薩という考え方には危険な落とし穴があります。それは「ほんとうの自分」としての法蔵菩薩がいつかどこかに存在していたかのように思い込むとい..
タグ: 親鸞を読む
法蔵菩薩とは誰
(2)法蔵菩薩とは誰
法蔵菩薩とは誰か。『大経』にはこうあります、「時に国王ありき。仏(世自在王仏)の説法を聞きて、心に悦予(えつよ)を懐く。すなはち無上正真道(この上ない仏の覚り)の意(こころ..
タグ: 親鸞を読む