記事 での「親鸞を読む」の検索結果 2,829件
般若と方便
(7)般若と方便
般若(智慧)とは「すべては一つにつながりあっている」と見る無分別智であり、方便とは「すべてはそれぞれに差別の相にある」と見る分別知です。先の重々無尽の網の譬えでいいますと、般若..
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第10回、本文3
(6)第10回、本文3
障菩提門、順菩提門の後に、名義摂対(みょうぎせったい)の章がつづきます。この間に出てきたさまざまなことば相互の関係を説く段です。
名義摂対とは、〈向(さき)に智慧・..
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「嘘つきのわたし」と「正直なわたし」
(5)「嘘つきのわたし」と「正直なわたし」
さてしかし一人の「わたし」なかに「嘘つきのわたし」と「正直なわたし」がいるというのはどういうことでしょう。あるときは「嘘つきのわたし」で、別のときには..
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矛盾ということ
(4)矛盾ということ
「矛盾」ということばの由来を確認しておきましょう。『韓非子』の一節です、「楚人に盾と矛とを鬻(ひさ)ぐ者有り。之を誉(ほ)めて曰はく、『吾が盾の堅きこと、能く陥(とほ)すな..
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「障菩提心」と「順菩提心」
(3)「障菩提心」と「順菩提心」
「菩提を障ふる心(障菩提心)」と「菩提に順ずる心(順菩提心)」のコントラストが鮮やかに浮び上がります。あるいは「わたしに囚われた心」と「わたしへの囚われのない心..
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第10回、本文2
(2)第10回、本文2
次が順菩提門ですが、先の障菩提門と密接不可分ですので、一気に読みます。
順菩提門とは、〈菩薩はかくのごとき三種の菩提門相違の法を遠離して、三種の随順菩提門の法、満足..
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第10回、本文1
第10回 智慧と方便
(1) 第10回、本文1
善巧摂化の次は障菩提門(菩提を障碍する心を遠離する)の章です。
障菩提門とは、〈菩薩かくのごとくよく回向成就したまへるを知れば(通常は「..
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畢竟(ひっきょう)成仏の道路
(10)畢竟(ひっきょう)成仏の道路
この文で目を引きますは、「かの仏国」は「畢竟成仏の道路」であり、「無上の方便」であるとされていることです。
ここでまた「畢竟」ということばが登場してきまし..
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第9回、本文3
(9)第9回、本文3
菩薩の巧方便回向(ぎょうほうべんえこう)についての注釈がつづきます。
おほよそ〈回向〉の名義(みょうぎ)を釈せば、いはく、おのれが所集の一切の功徳をもつて、一切衆生に..
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願作仏心はすなはち度衆生心
(8)願作仏心はすなわち度衆生心
願作仏心はすなわち度衆生心であるということ、これはすでに往相と還相の関係として述べたこととそっくり同じです(第4回の2)。そこではこんな言い方をしました、往相は..
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願作仏心(がんさぶっしん)と度衆生心(どしゅじょうしん)
(7)願作仏心(がんさぶっしん)と度衆生心(どしゅじょうしん)
天親のことばに還相の菩薩の本質がはっきりと浮き彫りにされています、「自身住持の楽を求めず、一切衆生の苦を抜かんと欲すがゆゑに」と。..
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第9回、本文2
(6)第9回、本文2
善巧摂化(ぜんぎょうせっけ)の章がつづきます。
〈なにものか菩薩の巧(ぎょう)方便(ほうべん)回向(えこう)。菩薩の巧方便回向とは、いはく、礼拝等の五種の修行(五念門..
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