記事 での「親鸞を読む」の検索結果 2,739件
往相がそのまま還相
(8)往相がそのまま還相
としますと、往相と還相についても、そのイメージがまったく変わってきます。まず往相があって、しかる後に還相という二元的構図ではなく、往相のときが、そのまま還相のはじまり..
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二元的対立の構図
(7)二元的対立の構図
浄土の教えには、あらゆるところに二元的対立の構図が現れます。穢土vs浄土、衆生vs仏、今生vs来生などなど。そして対の左側の穢土・衆生・今生が一つの円で囲まれ、右側の浄..
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この慈悲始終なし
(6)この慈悲始終なし
一方、「ひとつ善いことをしてやろう」と思ってすることは、言うまでもなく「わたし」がそのようにはからっています。はからってということは、そこに何らかの意図があるということ..
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よきこころのをこるも
(5)よきこころのをこるも
ここでもう一度宿業に立ち返らなければなりません。「よきこころのをこるも、宿善のもよほすゆへなり。悪事のおもはれせらるるも、悪業のはからふゆへなり」。宿業といいますと..
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慈悲は来生?
(4)慈悲は来生?
この章はとりわけ文字の表面に惑わされないように、親鸞が言おうとしていることをことばの奥から聞き取ってこなければなりません。文字づらからしますと、今生ではどれほどたすけてあげ..
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菩薩思想
(3)菩薩思想
そもそも大乗仏教とは、自分が悟りをひらくことしか頭になかったこれまでの仏教のあり方への反省から、一切衆生の救いをめざすものとして新しく生まれてきた仏教ですから、慈悲を行とする菩..
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慈悲ということ
(2)慈悲ということ
第4回で、悪人というのは「よきこころのをこるも、宿善のもよほすゆへなり。悪事のおもはれせらるるも、悪業のはからふゆへ」という宿業に気づき、「自身は現にこれ罪悪生死の凡夫、..
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第4章本文
第5回―念仏まうすのみぞ、すゑとをりたる大慈悲心にて(第4章)
(1)第4章本文
慈悲に聖道・浄土のかはりめあり。聖道の慈悲といふは、ものをあはれみ、かなしみ、はぐくむなり。しか..
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法蔵の誓い
(9)法蔵の誓い
わが身の中に、生きとし生けるものたちが曠劫よりこのかた積み重ねてきた業のすべてを感じるのが宿業の目覚めでした。
この目覚めが起こる前は、ちょうど悪夢にうなされながら、これ..
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胡蝶の夢
(8)胡蝶の夢
『荘子』に「胡蝶の夢」の話が出てきます。蝶になった夢から覚めた荘子が、自分が蝶になった夢を見ていたのか、それとも蝶が自分のことを夢見ているのか分からなくなったというのです。おも..
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自覚ということ
(7)自覚ということ
宿業の自覚は取りも直さず本願の自覚であるということ、これがキーポイントになります。まずは自覚ということばからスタートしましょう。
自覚ということばには「自」という文字..
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宿業の自覚
(6)宿業の自覚
悪人とは誰かに戻ります(3)。悪人とは「自分は悪人であると自覚した人」であると言いましたが、それを「宿業を自覚した人」と言い換えることができます。
善導の有名なことばが頭..
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