浄土への旅立ち
（６）浄土への旅立ち 　親鸞が「成等覚証大涅槃」と言うとき、等覚と涅槃とはひとつづきのものであり、ここまでが等覚で、その先が涅槃というように分けられるものではないでしょう。われらにとっては実際に..
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等覚と大涅槃
（５）等覚と大涅槃 　さて第３句「成等覚証大涅槃（等覚をなり、大涅槃を証することは）」です。等覚と大涅槃が並べられていますが、等覚とは仏の正覚のひとつ手前で、親鸞が『尊号真像銘文』で解説してくれ..
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「わたし」が邪魔もの
（４）「わたし」が邪魔もの 　邪魔している何かが取り去られたら南無阿弥陀仏の「こえ」はおのずから聞こえるはずです。ではいったい何が邪魔しているのか、何が雑音を発しているのかと言いますと、それは他..
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信心とは
（３）信心とは 　そして「至心信楽願為因」。至心信楽の願すなわち第十八願の信心が往生の因となるという意味です。 　名号が本願の行であると言った上で、しかし名号は信心がなければ用をなさないことが..
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正定業とは
（２）正定業とは 　偈文２で本願（ねがい）が建立され、それが名号（こえ）となってわれらに届けられることが語られ、偈文３で本願はまた光明（ひかり）となってわれらを照らすことが詠われていました。そし..
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偈文４
　　　　　　　　　　　　　　第４回　信心とは （１）偈文４ 　本願名号正定業（ほんがんみょうごうしょうじょうごう） 本願の名号は正定の業なり。 　至心信楽願為因（ししんしんぎょうがんにい..
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手放す
（８）手放す 　向こうからやってくる不思議な「ひかり」が身体に届き、身もこころも柔らかくしてくれる、ということを見てきました。何かをしっかり握りしめていた手がふっと緩んで、手が放れるのです。 ..
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握りしめない
（７）握りしめない 　ぼくらは「これが善だ」、「これは悪だ」と手を握りしめ、身もこころもごわごわにこわばっているのですが、不思議な「ひかり」に照らされますと、「よろづのこと、みなもてそらごと、た..
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身もこころも柔らかく
（６）身もこころも柔らかく 　ある受験校に赴任したときのこと、３年の学年主任が受験生たちを前にこう言って発破をかけていたのをいまも印象深く覚えています、「諸君、奥歯をかみしめるのだ」と。そうか..
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身体で感じる
（５）身体で感じる 　つぎに言えるのは、向こうからやってくる「こえ」と「ひかり」は身体に届くということ、身体に感じるものだということです。ぼくらはとかく理性による能動性を大事にしますが、生きる上..
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プラサーダ
（４）プラサーダ 　第十八願に「至心に信楽し」とあり、その成就文に「その名号を聞きて信心歓喜せん」とある「信楽」、「信心歓喜」に当たるサンスクリットは「プラサーダ」で、こころが澄むという意味です..
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千年の闇室
（３）千年の闇室 　阿弥陀仏とは「われ人ともに救われん」という「ねがい」（本願）そのものであり、そしてその「ねがい」は「帰っておいで」という「こえ」（名号）としてぼくらに届き、さらにその「ねがい..
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