黙っていられない
（２）黙っていられない 　先回の終わりに述べましたことを再度確認しておきますと、真如とか法性という名でよばれる「真理そのもの（実智）」は「いろもなし、かたちもましまさず。しかれば、こころもお..
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偈文１０
　　　　　　　　　　　　第１０回　龍樹－有無の見 （１）偈文１０ 　釈迦如来楞伽山（しゃかにょらいりょうがせん） 　釈迦如来、楞伽山にして、 　為衆告命南天竺（いしゅごうみょうなんてん..
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機に応ず
（８）機に応ず 　小乗の阿含経典にせよ大乗の諸経典にせよ、みな釈迦が気づいた真理そのものへと人々を導くための方便（道しるべ）であるとしますと、親鸞が「それ真実の教をあらはさば、すなはち大無量寿..
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実智と権智
（７）実智と権智 　そもそも方便とは何でしょう。それ自身は真実ではないが、しかし決して虚偽ではなく、人を真実へと導くために助けとなるものと、とりあえずのところは言えるでしょう。真実がゴールであ..
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真実と方便
（６）真実と方便 　さてしかしこれで問題は終わったというわけにはいきません。先ほども言いましたように、仏教の経典には『無量寿経』の他に小乗の『阿含経』をはじめ、大乗経典としても『法華経』や『華..
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真理に気づく
（５）真理に気づく 　もし真理があるとしますと、それは永遠である、ということを見てきました。次に、もし永遠の真理があるとしますと、それは誰かが「創りだした」ものでないのは言うまでもありません。も..
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真理とは（つづき）
（４）真理とは（つづき） 　数学などでは永遠の真理と言えそうなものを上げることができます。たとえば「三角形の内角の和は二直角である」というユークリッドの定理は、１００年後はもちろん、何万年たっ..
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真理とは
（３）真理とは 　法然はこれまで寓宗にすぎなかった浄土教をひとつの独立した浄土宗に格上げしたのですが、親鸞はさらに浄土宗こそ仏教そのものであると宣言するのです。浄土の教えは仏教の傍流ではなく、..
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仏教とは本願の教え
（２）仏教とは本願の教え 　仏教とはようするに弥陀の本願の教えである、というこの宣言は大胆不敵であると言わなければなりません。仏教を実証的にとらえていこうとする人たちからは、とんでもない妄言と..
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偈文９
　　　　　　　　　　　　　　第９回　七高僧 （１）偈文９ 　印度西天之論家（いんどさいてんしろんげ）　 　　印度西天の論家、 　中夏日域之高僧（ちゅうかじちいきしこうそう）　 中夏・日..
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煩悩の気づきが本願の気づき
（１１）煩悩の気づきが本願の気づき 　本願念仏がどうして「難のなかの難」であるかから出発して、かなり長い道のりを歩いてきました。 　整理しておきますと、真理をこちらから手に入れようとする自力聖..
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「生きんかな」とするのは罪？
（１０）「生きんかな」とするのは罪？ 　ここでひとつの疑問が浮かび上がります。生きとし生けるものには「生きんかな」とする盲目的な衝動があるとしても、それに気づくことがどうして苦しみとなるの..
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