偈文２４
　　　　　　　　　　　　　　第２４回　おわりに （１）偈文２４ 　弘経大士宗師等（ぐきょうだいじしゅうしとう）　 　 弘経の大士・宗師等、 　拯済無辺極濁悪（じょうさいむへんごくじょくあ..
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夢と現
（７）夢と現 　本願に気づくとき「ここは涅槃の城だ」と思うのですが、それと同時に「これまで生死の家にいたのだ」と気づくのです。 　これを、これまでは生死の家にいたが、本願に気づいたそのときに、..
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涅槃の城はどこに？
（６）涅槃の城はどこに？ 　このように見てきますと、「わたしにとってだけ存在する」ものとは、わたしにとってなくてはならない宝物であるということで、そういうものこそ、ほんとうに存在すると言えるので..
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主観的と客観的
（５）主観的と客観的 　本願はそれに気づいてはじめて存在すると言いました。本願はそれに気づいた人にだけ存在し、気づかない人には存在しないということです。これにはおそらく疑問の声が上がるでしょう、..
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本願を疑う
（４）本願を疑う 　もういちど言います、まずもって「こころ」があり、しかる後に本願を信じるのではありません。本願を信じているこころがあるだけです。気がついたらもうすでに本願を信じているこころがあ..
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こころが開く
（３）こころが開く 　ぼくらはどうしても、まず「こころ」というものがあり、「こころ」には「そのはたらき」がそなわっていて、「外の事物」からさまざまな刺激を受けてはたらき出すというように考えます。..
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疑と信
（２）疑と信 　何かを疑うとか信じると言うとき、疑うか信じるかを決するこころがあり、そして疑われるか信じられるかする何かがあります。疑うにせよ、信じるにせよ、それを決するこころはひとつで何も変わ..
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偈文２３
　　　　　　　　　　第２３回　源空－信心をもて能入とす （１）偈文２３ 　還来生死輪転家（げんらいしょうじりんでんげ）　 　生死輪転の家にかへりきたることは、 　決以疑情為所止（けっ..
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南無阿弥陀仏と遇う
（７）南無阿弥陀仏と遇う 　法然は第１８願だけを選択本願としましたが、それではどうして「往生の業には念仏を先とす」（これは『選択集』の巻頭に掲げられていることばです）と言えるのかが明らかではない..
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第１７願と第１８願
（６）第１７願と第１８願 　本願成就文で第１７願と第１８願が融合していると言いましたが、『無量寿経』（康僧鎧訳のいわゆる『大経』）の異訳のなかにはこの二願が合体されて一願となっているものがありま..
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南無阿弥陀仏とは
（５）南無阿弥陀仏とは 　法然の言うように、第１８願には「南無阿弥陀仏を称えれば往生できる」と書いてありますが、それだけでは「なるほどそう書いてあるが、そう書いてあると言ってもなあ」という感じで..
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称名と聞名
（４）称名と聞名 　念仏するだけで往生できる。なぜならそれが弥陀の選択本願なのだから。ではなぜ弥陀は念仏だけを往生の行として選択したのか。それは念仏には仏の功徳のすべてが詰まっていて、しかも誰で..
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