記事 での「親鸞を読む」の検索結果 2,832件
無生の生
(17)無生の生
曇鸞がこの一節で言おうとしているのは、往生というものを実体化してとらえてはならないということです。それを彼は「無生の生」ということばで表現します。
かなり先のところになり..
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往生とは
(16)往生とは
この一節は龍樹の学徒たる曇鸞らしさがあふれています。往生という浄土教の根幹をなすことばについて、空の立場から疑義を出し、それにみずから答えているのです。
二つの問答からな..
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本文4
(15)本文4
本文3のつづきです。
問うていはく、大乗経論のなかに、処々に衆生畢竟無生(ひっきょうむしょう)にして虚空の如しと説きたまへり。いかんぞ天親菩薩、願生とのたまふやと。答へ..
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まず命があり
(14)まず命があり
帰命が「命にしたがう」ことであるとしますと、帰命に先立って命が届いていなければなりません。まず命が届き、しかる後にその命にしたがうのです。われらはともすると、まずわれらの..
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帰命ということ
(13)帰命ということ
本論に入り、『浄土論』冒頭の一文、「世尊、われ一心に尽十方無碍光如来に帰命したてまつりて、安楽国に生ぜんと願ず」の注釈がはじまります。曇鸞の慧眼はこの一文に、天親いうと..
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本文3
(12)本文3
『論註』からの引用がつづきます。
またいはく、「また所願軽からず。もし如来威神を加せずは、まさに何をもつてか達せん。神力を乞加(こつか)す。このゆゑに仰いで告げたまへり..
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孫悟空
(11)孫悟空
巨大なクルーズ船の上では、散歩をしたり、買い物をしたり、食事をしたり、はてはプールに入ることもできるといった具合で、地上で旅を楽しむのと何も変わりません。そこでぼくらは自分の思..
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水路の乗船
(10)水路の乗船
曇鸞はそこに目をつけ、浄土の教えの根幹に自力と他力の対立軸を据えたということができます。
そこで、のちに明らかにされる他力の本質について、その一端だけでも前もって述べて..
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自力と他力
(9)自力と他力
このように、この部分は『論註』の序にあたり、短いことばに全体が凝縮されていますから、その意味するところがそれほどはっきりしているとはいえません。それはこの後、この書全体で明ら..
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上衍の極致、不退の風航
(8)上衍の極致、不退の風航
この文は『浄土論註』(以下、『論註』と略称)の冒頭にあり、曇鸞はこれから天親の『浄土論』を注釈するにあたって、龍樹の『十住論』を持ち出しているのです。中観派の曇鸞..
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本文2
(7)本文2
次に曇鸞『浄土論註』からの引用です。
『論の註』にいはく、「つつしんで龍樹菩薩の『十住毘婆沙』を案ずるにいはく、菩薩、阿毗跋致(あびばっち、不退転のこと。阿惟越致と同じ)..
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遇ふて空しくすぐるものなし
(6)遇ふて空しくすぐるものなし
未知のものに遇い、どうして「ああ、これだ、これを待っていたのだ」と思えるのか。考えられる答えはひとつです。実は、遠いむかしにすでに遇っているのです。ところが、..
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