本文６
（１４）本文６ 　慈愍の文のつづきです。 　かの仏の因中に弘誓（ぐぜい）を立てたまへり。名を聞きてわれを念ぜばすべて迎へ来（かえ）らしめん。貧窮（びんぐ）と富貴（ふき）とをえらばず、下智と..
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本文５
（１３）本文５ 　次は『五会法事讃』の讃文の四つ目で、『般舟三昧経（はんじゅざんまいきょう）』によるものですが、これは慈愍（じみん）の制作です。 　『般舟三昧経』による。慈愍和尚。今日道場..
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筏（いかだ）のたとえ
（１２）筏（いかだ）のたとえ 　「これより西方、十万億の仏土を過ぎて世界あり、名づけて極楽といふ。その土に仏ありて、阿弥陀と号す。いま現に在まして説法したまふ」ことになったそもそもは、法蔵菩薩が..
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浄土の物語
（１１）浄土の物語 　これを読むとき『称賛浄土経』による讃文を読んだときの問題に再び出会います。「西方浄土にゆく」のはいつのことかという問題です。 　『阿弥陀経』は、まず「これより西方、十万億..
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本文４
（１０）本文４ 　つづけて讃文の三つ目です。 　『阿弥陀経』による。西方は道（さとり）に進むこと娑婆に勝れたり。五欲（眼・耳・鼻・舌・身の対象である色・声・香・味・触の欲）および邪魔なきに..
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他力と縁起
（９）他力と縁起 　ぼくらは何ごとも自力でなしています。ただそう思っているだけではなく、間違いなく自分の意思のままに行動しています。右手を上げようとして右手を上げ、左手を上げようと思えば左手を上..
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念仏成仏はこれ真宗なり
（８）念仏成仏はこれ真宗なり 　二つ目の讃文に出てくる「念仏成仏是真宗（念仏成仏はこれ真宗なり）」という文言は親鸞の『浄土和讃』に生かされ、「念仏成仏これ真宗、万行諸善これ仮門、権実真仮をわかず..
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本文３
（７）本文３ 　次は『五会法事讃』の讃文の二つ目です。 　『仏本行経』による。法照。なにものをかこれを名づけて正法とする。もし道理によらばこれ真宗（真実の教え）なり。好悪いまの時すべからく..
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浄土の荘厳
（６）浄土の荘厳 　さて、親鸞が言うように観音・勢至の来迎が臨終ではなく平生のことであるとしますと、「六神通を具し、自在をう」ることや「老病を除き、無常を離る」ことはどうでしょう。これらもまた真..
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観音・勢至おのづから来り迎へたまふ
（５）観音・勢至おのづから来り迎へたまふ 　この文は、「名を称するのみ」で、浄土へ「往くこと」ができ、「観音・勢至おのづから来り迎へたま」い、さらには「罪消除すること」ができ、「六神通を具し、自..
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本文２
（４）本文２ 　『五会法事讃』の讃文が五つ引かれますが、その一つ目です。 　『称讃浄土経』（『阿弥陀経』の異訳）による、釈法照。如来の尊号は、はなはだ分明（ぶんみょう）なり。十方世界にあま..
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本願と名号
（３）本願と名号 　本願のなかに名号がしばしば登場し、ほとんど場合、その後に「聞きて」を伴って出てくると言いましたが、ただ一つ例外があります。それが第１７願で、そこでは名号は諸仏が「称える」こと..
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