記事 での「時代物」の検索結果 161件
硬めの恋愛小説か?
河治和香『秋の金魚』読了。
幕末から明治の世にかけて、運命に翻弄された女性の物語……と、歴史的には重厚な描写があって読みごたえはあるが、内容は、なんだかモテモテ系の女性の話。不幸だけど。..
タグ: 河治和香 秋の金魚 時代物 恋愛物
国芳の娘
河治和香『侠風むすめ』読了。
主人公は、あの歌川国芳の娘。国芳は、あの名作『百日紅』の北斎以上に破天荒な人物に描かれているが、お栄ちゃんに比べると、この「登鯉ちゃん」は年も若く、まだキュ..
タグ: 侠風むすめ 河治和香 歌川国芳 時代物
起き上がり小法師
杉本章子『起き姫 口入れ屋のおんな』読了。
江戸時代は、決して女性の生きやすい時代ではなかったと思うけれども、その中で逆境にめげずしっかり生きて、しっかり恋愛もして……というバツイチ女の..
タグ: 時代物 起き姫 杉本章子
あまり古さは感じない
吉行淳之介『娼婦の部屋』読了。
表題作が一番初めに来ていて、一番印象的。古い小説だけれど、内容のせいなのか、あまり古さは感じさせない。というわけで、作者がこの間亡くなったばかり、というの..
タグ: 短編集 吉行淳之介 娼婦の部屋 ジャーニー・ボーイ 高橋克彦 イザベラ・バード 時代物
なんとなく腹が立つ女
葉室麟『おもかげ橋』読了。
とてもいい話なのだけれども、この2人の男たちに慕われるはかなげな美女が、なんとなく腹立たしい。こういうやつ、いるよなあ。思わせぶりで、どこまでも引っ張るタイプ..
タグ: 時代物 葉室麟 おもかげ橋
後味悪し
宇江佐真理『晩鐘 続・泣きの銀次』読了。
とても現代的なテーマを時代劇に落とし込んだ話。ただ、それが虐待の連鎖という非常に生々しいテーマだから、なんというか、すごく後味が悪いし、下手人が..
タグ: 宇江佐真理 晩鐘 時代物
かなりよし
太宰治『斜陽・パンドラの匣』読了。
なんとなく、ちゃんと覚えてないなーなんて、斜陽を読み返すつもりで読んだのに、パンドラの方が大当たり。すごーく、いい話だった。太宰らしいか、らしくないか..
タグ: 木内昇 時代物 櫛挽道守 斜陽 パンドラの匣 長編 太宰治
長編と短編
宮部みゆき『ペテロの葬列』読了。
かなりの長編で、面白かったのに、行きかえりの電車だけで読んだら3日もかかってしまった。面白かったけど、最後になんだかとても悲しい気持ちになる。系列として..
タグ: 風野真知雄 ペテロの葬列 宮部みゆき ミステリ 妖談うつろ舟 時代物
電車に乗って3冊
樋口有介『誰も私を愛さない』読了。
あまりにすらすらサクサク読めすぎて、あっという間に終わってしまったが……なんか、こんな動機? って感じで、本筋はあまり感動しなかった。女性編集者のキャ..
タグ: 樋口有介 時代物 ミステリ 銀漢の賦 近藤史恵 誰も私を愛さない 散りしかたみに 歌舞伎 葉室麟
日本のファンタジー
宮部みゆき『荒神』読了。
かなりの長編だが、さすがの筆力で飽きさせない。それにしても、この怪物は怖い。ファンタジーと言っても、やはり緻密な計算がされていて、ラストまで気が抜けない。
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タグ: ファンタジー 時代物 長編 荒神 宮部みゆき 小泉今日子 原宿百景
中国の悲しみ
余華著・飯塚容訳『死者たちの七日間』読了。
これ一冊で、現代中国の(特に都市部)の抱える問題がすべて理解できると同時に、小説としてもかなり優れている。それにしても、なんでこんなに中国現代..
タグ: 時代物 葉室麟 長編 蜩ノ記 余華 飯塚容 死者たちの七日間
ちょっと異色
宇江佐真理『酒田さ行くさげ 日本橋人情横丁』読了。
人情もので、さらりといい話や、ちょっとうまくいきすぎじゃない? みたいな話もあるけれど、最後に出てきた表題作が、ちょっと異色。田舎者は..
タグ: 宇江佐真理 酒田さ行くさげ 時代物 短編集