『退職カウントダウン日記 7』友だちのこと。 [私の話]
今日は 雨です。でもいいの、だってSEMプロレス観にいくんだもん。↑見て!選手たちが(レフェリー含む)みんなでお互いの股間をつかんで、繋がっちゃってる~(笑)!今週の週間プロレスに、写真も記事も、詳し~く載っていますから!いろいろ知りたい人はぜひ読んでください。
5月7日(日)退職まであと69日
☆ここは私の『今・レポート』のコーナーです。
(友だちについて-Tさんのこと)
昨日の夜から朝方にかけて、Mさんとたくさん話し合い、たくさん泣き、疲れ切って眠った後、昼近くなって、聞きなれない男性の声で目が覚めました。
珍しいことに、Tさんです。
Tさんは、三鷹に住む27歳のサラリーマン。Mさんの友だちで、原宿仲間ではいちばんの古株です。ゴールデン・ウィークを利用して遊びに来たのです。
彼はMさんと17歳の時に知り合って、もう10年の付き合いになるそうです。私はまだ片手の指で数えるほどしか会ってません。
でもよ~く、よ~く知っています。
彼がまだ高校生だった頃の数々のやんちゃや武勇伝、
微生物の勉強をするため熊本の私立大学に行くことを決めるまでのいろんな事情や事件や出来事、
当時の彼の考え方や行動、受験生活、初恋騒動、
熊本での生活のあれこれ、
いくつかの恋愛事件、
大学院への入学、
大学院での研究生活、などなど、彼が17歳だったころから、27 歳までの生活のほとんどを、プライベートなことまで詳しく知っているのです。
まるでずっと以前からの友人のようにです。
どうしてほとんど会ってもいないのに、そんなに詳しく知っているのかというと、Mさんがいつも話してくれるので。
初めはMさんには息子がいるのかな?と疑問に思ったけど、彼を名字で呼ぶのに気付き、Mさんも「ま、マブダチだね」と笑います。
(Mさんの話)
「Tと初めてあったのは病院の整形外科。お互いに入院しててさ、なんかお互い気が合っちゃったのよ。で、いきなり、すみません、タバコ一本ください、だって(笑)。まだ17歳のくせにさ。
真夜中に私の病室に忍んできて言うもんだから、二人でこっそり看護婦さんの詰め所のカウンターの下を、かがんですり抜けてさ、囲い込まれた煙もうもうの喫煙ルームで、いろんな話をしたのよ」
不良患者だったんです、二人とも。
で、退院後も原宿に遊びに来るようになって、彼は相談した。
「大学行きたいけど、親に理数系以外は絶対ダメ、って言われて悩んでる、なんて言うから、なに、そんなのどうにでもなる、って彼に手紙を書くよう薦めて、その代筆をしてやったのよ。どんな親が読んでも涙をこぼすような、胸を打つ『息子からの手紙』ってやつをね。まぁ一応もの書きだからさ、私。で、一発OK、あははは」
要は二人で企んで、彼の両親を陥落させたってことですよね。
「それから翌年大学に合格するまで、塾の帰りには必ずウチに寄って、勉強するようになった。
オレ、自分から進んでこんなに勉強したことないよ、なんてカワイイこといってたっけ。
受験勉強の合間には、初恋デートなんかあってさ。相手の親のハートをワシ掴みにする恋愛必勝法、なんてのを教えたね。なにしろ、自分と同世代が彼らの親だから、ウィークポイントは知り尽くしてる。でもフラれちゃったけどね。そこは自己責任よ。自分が悪い」
彼が熊本の大学で一人暮らしをし、微生物学を学び、失恋事件を乗り越え、大学院に入り、その間東京に帰ってきたのはほんの数回。でも折々に何かあるたび、彼はMさんにありのままを話し、Mさんも親身になって応え、付き合いは切れないまま10年続いている、ということです。
そしてこういう話をMさんは、私ばかりでなく、B君やC君、Aさんに、それこそそこまでいいのかしら、というくらいプライベートなことまで話してくれるのです。
「だってあんたたち、いつか出会うよ。会わせるつもりだし。その時お互い初対面から知り合うより、こうやって事前に知り合っておいたほうがいいのよ。自己紹介の手間が省けるし。
それに、人と人というのは、相手を深く知るのにとても時間がかかる。この人、どういう人だろうって、探りあいながら、疑いながら、なかなか近づけない。誤解や憶測が邪魔するしね。
それより、とても信用できる誰かが、事前にそれぞれの情報を双方に渡しておいたら、最初からよく知っている人と初対面、みたいなことが起きるのよ。いきなり親しくなる、みたいなね。まあ、会った時わかると思うけど」
ほんとにそう。私達は初対面のときから、すでに相手をよ~く知っていたので、ほんとにスムーズに笑いあい、わずかな間に、好意を持ち合える関係になっていったのです。
Tさんは言います。
「まいったよ。だって初対面のB君やC君が、オレの失恋事件から、高校時代のやんちゃのあれこれまで、全部知ってるんだから。まあ、こっちも、B君C君の性格や、彼らの事件のあれこれを知ってたけどね(笑)。だからなんと云うか、初対面とはとても思えない知り合い方をしたような気がするんだ」
原宿は、私が出入りし始めた以前から、人の出入りが自由で、人との付き合いには一切の隠し事などなかったし、今とまるで変わらないことを、改めて実感させられました。
人との縁は、不思議なものです。
私も、Tさんも、そしてB君も、C君も、Aさんも、Mさんが居なかったら出会わなかった。だって、生まれた場所も、生活している場所も、生き方も、みんな全くバラバラ。たとえどこかで偶然出会ったとしても、お互いに声を掛け合うことなどなかったと思うし、知り合うきっかけさえなかったと思います。
「いい人と、いい人は出会わせたいじゃない。あなたたちが一緒に生きていく未来のために、お互い、いい友だちになってほしいの。あんた達はね、いうならば、Mさんセレクトのベスト商品みたいなものよ。安心、安全、品質保証つきのね。私がみんなの保証人。あとはあなたたちの付き合い方次第だけど、長い友だちづきあいができると思うよ。私が選んで選んで、選び抜いた人間たちだから」
Mさんセレクト・・・・少なくとも、嘘つきはいません。
みんな不器用です。
みんな道を迷い、迷い、歩いています。
ちょっと臆病で、でも一生懸命で、そして全員若くてこれからです。
でも今度は、次にTさんに会ったとき、彼と知り合った当時のMさんの話を聞いてみたいと思っています。
きっと今と、あまり変わらない人でしょうけど。
Tさんは、今年で就職して二年目に入るそうです。
仕事内容は生物関係の研究用機械を、得意先に説明し、紹介したり、販売したりしています。その話をしているときのTさんは仕事が楽しくて仕方がないみたい。
2年前の私の姿が重なります。
(彼の話を聞いていると、売り上げ単価や取り扱う商品は違うけど、営業という意味で、仕事の内容は同じだなと感じました)
1年目は仕事が何も分らないから、がむしゃらに取り組みますが、2年目は余裕が出てくるので、仕事が面白くなります。そして慣れた分、楽にもなります。
彼の会社は大企業です。
彼の明るいがんばり屋の性格からすれば、わりと早く昇進があるかもしれません。数年後には課長、そしていつか部長なんて・・・(笑)
でも、もしかしたら3年か4年後、私と同じように退社してたりして(*^_^*;)
Tさんの二年後三年後がちょっと楽しみ。私もがんばるぞ!!
今日、午後はプロレス観戦です。いってきまーす!
追伸:写真撮ってきます。プロレス・ファンの人も、そうじゃない人も、楽しみにしていてくださいね。
◎日記にリンクを張りました。よかったら読んでください。
4/26 『初めまして、退職カウントダウン日記の予告編です。』
5/2 『退職カウントダウン日記 2』
5/3 『退職カウントダウン日記 3』
5/4 『退職カウントダウン日記 4』怒った日
5/8 『退職カウントダウン日記 5』休日あれこれ
5/14 『退職カウントダウン日記 9』お得意さまとの別れ。
5/20 『退職カウントダウン日記 10』”夢”と出会った話
5/22 『退職カウントダウン日記 12 』あなたは甘い!と言われて。
5/24 『退職カウントダウン日記14』日曜日の想い・・・ 。
Mさんのお宅は「梁山泊」のようですね。
by Silvermac (2006-05-11 15:53)
うわぁ、凄い褒め言葉ですねSilverMac さん。梁山泊だなんてとんでもない。うちに来る連中はみんなホリエモンみたいな天下取りなんて無理、無理。むしろみんな時代の迷い子のようなもので。このデジタル時代に、私みたいなアナログ人間ばかり。特にこのこまじょなんて、放っておくとどこへ飛んでいくかわからない、糸の切れかかった凧みたい。で、まあ取りあえずの避難壕みたいに、いつもドアを開けてあるだけなんです。私は格別なんにもしませんし。ただ一緒にあるいているだけで。これからどうなることやら・・・ねえ、こまじょ、頑張らなくていいから、しっかりするのよ、しっかりねっ。
by mama-witch (2006-05-12 01:18)
SilverMacさん、mama-witchさんどうもありがとう。頑張らなくていいように、頑張ります(笑)
by こまじょ (2006-05-14 19:13)