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『退職カウントダウン日記 5』休日あれこれ。 [私の話]

(読んでくださっている皆様へ)

 毎日少しづつしか時間が取れないので、なかなか更新できなくてすみません。コメントへのお返事や訪問も、タイムリーにできなくて、ごめんなさい。でもこれからはもう少し頑張って、ちゃんと日記という形を取れるよう、頑張りたいと思っています。不慣れですけどこれからもよろしくお願いします。 (こまじょ)

5月5日(金)退職まであと71日

 天気がよくて暑くて、楽しい日

ここは私の『今・レポート』のコーナーです。

(書く仕事をしたい!)

 全国的にお休み。私もお休み。子どもの日です。とてもいいお天気ですねー。

 実は私、一昨日の夜から、お友だちのmama-witchさん(Mさん)の家にお泊りしてます。最近は結構頻繁です。

 それには少々わけがあって。

 実は私・・・無謀を承知でもの書きになろう、と決心したんです。

 Mさんは、「まあ、やりたければやってごらん、ダメだとしても、やっといて損はない勉強だから」

 そんなわけで、私はこのところ、まるで学校に通うように、しょっ中、Mさんの家にお邪魔しているというわけです。そしてこのブログも、「文章を人に買っていただいてお金を頂戴する仕事をしたいんなら、自分の文章を、不特定多数の人に見ていただく修行をしたほうがいい。ブログをやってごらん」のひと言で始まったようなものです。

 それにしても普通のOLだった私が、突然もの書きになろうと思ったのは、いったい何故?と思われた方、はい、実は大きなきっかけがありました。でもそれは、いますぐここでお話することはできません。私の目の前の退職カウントダウンに決着がつくまでは。 

 だから、もしかしたらこのカウントダウン日記、次のタイトルは、「私のもの書き修行日記」になるかも・・・・・乞うご期待(笑)

 ではでは、さっそく5月4日と5日の「私の休日」について、書きます。皆さんが期待するような、派手な出来事はありませんでしたけれど、私にとってはゴールデンな2日間でしたから。

(5月4日は、ご馳走を食べまくり!)

  原宿表参道のクエストビル4Fに、『山居』という和食のお店があります。平日なら¥2000以内、祝日は¥3000以内で、美味しい和食ランチを堪能できるそうです。

 私とmama-witchさん(Mさん)は、mama-witchさんの娘さん(Sさん)が見つけたこの店に案内され、春をご馳走していただくことになりました。

  

   これが、私達がランチをいただいた「山居」のひと部屋です          

お店の中はとっても静か。木のいい香りがします。とても表参道の一角にある近代的なビルの中のお店だとは思えません。まるで、一流の料亭に来たようです。(^-^)  

黒糖梅酒です           

食事の前は食前酒!ということで『黒糖梅酒』を頼みました。真昼間から大好きなお酒が飲めるなんて、休日バンザイです。でもMさんとSさんは下戸なので、一人酒(笑) 

前菜のお造り

 鯛と鮪のお造りは、新鮮で、甘くて、しっかりした歯ごたえです。お酒にぴったり!  

春いっぱいのお弁当

右の弁当箱の、青磁の器に盛られた「貝柱とアスパラの胡麻和え」は絶品です。そら豆の乗ったダシ巻き卵は、ちゃんと卵の香りがする甘くて優しい味で、ちょっとしかないのが物足りないぐらい。どんぶりいっぱい食べたかったなー。

Sさんの感想「お野菜がそれぞれちゃんと自然の味で、あまーい!」

Mさんの感想「味付けのハーモニーが素晴らしい。それぞれの味がお互いを活かしあってて、不協和音がなくていいね」

 ちなみにMさんの実家は料亭。だから和食には特にうるさい・・。

 このコースの締めくくりは素敵なデザート。でも・・・ごめんなさい、写真を撮り忘れました。あんまりお料理がおいしかったもので。

 赤い漆の器に盛られてきたのは、苺と生クリームののった柔らかめのプリン。それにエルメスのカップに入った香り高いコーヒー。

 控えめな甘さのプリンも、香り高いコーヒーも、とってもおいしかったけれど、私が一番感動したのは、プリンに乗った一粒の苺です。

 小さな春を少しづついただいた後、最後に出会ったこの小さな苺が、私たちのブランチを素敵に締めくくってくれました。

 午後は、去年から習い始めた三味線の先生のお宅にお呼ばれして、手作りのピザをご馳走していただく予定です。食べまくりの休日だなー。

 ゴールデンウィーク中で大変な人出の表参道に、CATTLEというケーキ屋さんがあります。本物の卵の殻に入った「うふプリン」というのが有名だとSさんが教えてくれたので、先生へのお土産にさっそく5個買いました。(写真撮るのまた忘れちゃった。ごめんなさい)     

      

     ベーコンと玉ねぎと、シメジとエリンギにモッツァレラチーズとナチュラルチーズを乗せた2種類のピザ         

 これが先生の手作りピザです。

 目の見えない先生が生地から作ってくださったのです。

 出来たてのあつあつ愛情ピザに、大大大感激 

 それから夜遅くまで三味線の話や、邦楽の話、先生の経験談や、私の退職後へのアドヴァイスなどなど、とても楽しい時間を過ごし、私の連休初日は終わりました。

 

(5月5日は、原宿探検DAY !)

 今日はたーっぷり寝たあと、昼からMさん、Sさんと一緒に青山の和カフェ「TEA -TSU」に、お茶しにいくことになりました。

 外に出るといい天気。表参道を青山通りに向かってブラブラとお散歩です。ゴールデンウィークの人出でごった返す表参道ヒルズは完全にパス。

 見あげれば、空いっぱいに広がった欅の若葉が鮮やかです。

 その下を、私達は歩きました。のんびりと。ゆっくりと。

 毎日働いていると、いつも時間に追われます。行かなければならないところ、しなければならないこと、自分のことなど考える余裕もなく、NOを言うこともできない。一週間のほとんどの時間を、自分がどういうふうに過ごしてきたか、こういうときにわかります。

 お店の場所がなかなか分らず、さんざん迷ったすえに、やっと「TEA -TSU」に着きました。そしてびっくり!

 壁いっぱいに並んだお茶の種類の豊富なこと

 さすが日本茶専門店(表参道から徒歩3分)

『TEA-TSU』のURLはここ→http://www.ntv.co.jp/burari/001223/info08.html

     ←店内です→

 私は片っ端から、サンプルの中に鼻を突っ込みます。とってもい香り。しかもどれも、微妙に違う香ばしさ。お茶大好きの私は、もう夢中です。

 一方、お菓子命のSさんは、この店独自のオリジナル抹茶ケーキのショーケースを覗き込んだり、抹茶フィナンシェや、抹茶サブレ、抹茶クッキー、新茶や焙じ茶を使った新商品のあれこれをチェック、チェック、チェック

「新茶とお抹茶のフィナンシェねえ・・・どっちにしようかなぁ・・う~ん、どうしよう・・・・」結局どちらも購入したらしい。

 一番人気の抹茶フィナンシェ

 Mさんは、窓際のスツールに座って我関せず。どうやら一番好きな、人間観察というのをやっているようです。

 そして最後に3人でお茶のソフトクリーム。私とSさんはほうじ茶のシングルコーン、Mさんはお抹茶とほうじ茶のダブルをカップで。

 お店を出た後はまたお散歩。別に何にも目的なく、おしゃべりしながら歩きます。すると、突然Sさんが叫びました。

「あーっ、こんなとこにあった!」

 それはなんと『夏野』という、お箸の専門店。

 どうやら二人がずっと探していたお店らしい。

 で、さっそく入ってみると・・・すごーい

 壁いっぱいのお箸・お箸・お箸

ディスプレイもお箸・お箸・お箸

  これ、誰が使うんですかー

 店の奥には陶器の番猫が・・

 私が買った私そっくりの箸置

Sさん用のSさんそっくり箸置き

 Mさんはこれがお気に入り

フルセット購入

『夏野』のURL はここ→ http://www.e-ohashi.com/

 このあと、この店の傍のお蕎麦屋さんで、くるみ蕎麦(Sさん)と、餅入り鍋焼き蕎麦(私とMさん)を食べて、またいっぱいおしゃべりして、私の原宿 HOLYDAYはおしまい。

 最後に・・・昨日と今日の私のお休みは、実はMさんとSさんが疲れきってた私を心配して、いろいろ考えてくれた、心尽くしのお休みでした。

 友だちがいるって・・・ほんと、嬉しいことです。明日から、また頑張れます。

   [退社までの4年間をふり返る]-4 

 ☆ここからは一昨日の続きの「これまでのこと」についてです。とても長くなったけど、書きます。

(お父さんが東京に出てきた!)

 その日私は、半べそでした。

 私の父は決して怖い人ではありません。

 私をとても愛してくれているし(だから単身赴任先から飛んできてくれるんですけど)、私も父が大好きなんです。

 でも少し頑固なところがあって、自分の人を見る目は絶対だ!と思っているところがあるので、もしもMさんや、Mさんの周りの人達が、父の気に入らなかったら、私はまた自分の部屋で一人ストレスを抱える生活をしなきゃいけなくなる。それはもう、絶対にいや!

 おろおろしている私に、Mさんは言いました。

「私たちのこと、自信ないの?」

「えっ、そんなことないけど・・・」

 でもどう考えても私たちは、いわゆる世間の常識からは、かなりかけ離れている関係です。マンションの一部屋にいろんな年の男の子や女の子が自由に出入りして、共同生活みたいに助け合ったり、ザコ寝したり、勉強したりしている、なんて・・・。

「まあ、誤解はされるわね。そんな人なんか居るわけ無いってよく言われてきたし。でもまあ、会えばわかるでしょ」

 Mさんは平然としています。彼女は、いつもそうで、何かでパニくってるとこなんて見たことないんですけど。それでも、私のおろおろは納まりませんでした。

 B君やC君はというと、やはり少しそわそわしています。でもAさんは平気。彼女は無口な人なんですが、ぽつりと、

「私も似たようなことがあったからね」

 Aさんも、お父さんとMさんとが会って、Aさんのいろんな問題やこれからのあれこれを話合ったことがあったそうです。

「今はね、Aちゃんのお父さん、Aちゃんいなくてもひとりで遊びに来るし。なーんの心配もしてないみたいね。B君のお母さんとも会って、何にも問題なかったし、むしろ彼の絵について頼まれたくらい。会ってないのはC君ちの家族ぐらいかな。それぞれの家ごとに考え方は違うからね。まあ、基本的には別に悪いことしてないし、私が勝手に面倒見てるだけだし、みんな来たくて来てるわけで。こっちに拒否する理由もないから、ご自由にどうぞ、ってだけだから」

 2年前の私は23歳。社会人ではあってもまだ日が浅く、友だちの言う通り、世間知らずで、こんなことになったことでかなりビビりまくり。そして父を、空港へ迎えに行ったあと・・・・。

「いま、原宿着きました・・・・」

 ごめんなさい。それからのこと、あまりよく覚えてないんです。

 こんなことで父と向き合ったことが無いし、父がこういうとき、どんな反応をするのか、まるで予測がつかなかったから。ひたすらビビり、緊張しまくってて。

 結果だけいえば、みんなで食事に行ったレストランで父はよく飲み、よく笑い、あまり自分のことを話さない人が、「実は毎年、第九を歌ってまして(笑)」なんてプライベートな趣味の話までし、年の離れたB君やC君とも大いに機嫌よく話し合って、いつのまにかMさんに、今後ともウチの娘をよろしく、ということになっていたのです。不思議~。

(Mさんのこと)

 Mさんという人はとてもシンプルで、とても自然。とても普通。

「困ってる人や悩んでる人がいたら、自分に出来ることをしてあげるのは当たり前でしょ」ということを、普通にやってる人。

 でも最近、そういう人って、とっても少なくなってきてるような気がするんだけど。

 「昔ね、美大生だったころ、芸術祭というのがあってね。徹夜で作品制作してて、気が付いたら終電なくなってて。見回りに来た芸術祭の実行委員長が、寒いから委員長室においでよって言ってくれたから、石炭ストーブ囲んで始発までいろんなこと話合って、んじゃバイバイって、家に帰って着替えて、また学校行ったら、その人、死んじゃってたの。私と別れた直後に」

 Mさんの話です。

「学校葬になって、最後にご挨拶に立った彼のお父さんがね、こんな話をしたのよ」

『息子はまだ23歳でした。

 私よりずっと長生きするものだと思っていました。

 だから私は息子があれこれ将来の話をするときなど、大人の常識を振りかざして、まだ早い、とか、もっと社会をよく知ってからにしろ、とか、学校を出てから言え、学生のクセに生意気だ、とか・・・まともに彼の話を聞かなかったんです。

 こんなに早く死ぬなんて、思わなかったから・・・。息子が死んだ今になって、私は息子の事をろくに知らなかったことを、思い知らされました。

 どなたか、知っている方が居たら、教えてください。息子はどんな夢を持っていたんでしょう。恋人はいたんでしょうか。女性を知っていたんでしょうか。いつもどんなことを考えていたんでしょう・・・。

 皆さんにお願いがあります。

 もしも皆さんが夢を持っていたら、やりたいことがあるとしたら、誰が止めても、まっすぐに、その方向に進んでください。

 明日があると思わずに。

 今日しかないんだと思って。

 人は本当にいつ死ぬか分らないんですよね。私も息子に、そういうふうに言ってやればよかった・・・・』

「彼と最後に会ったのは私。あの時もしもあともう少し一緒にいたら・・せめて警備の人が出勤してくるまで一緒に居てあげてたら、彼は一人でシャワーなんか浴びなかったかもしれない。ガスの不完全燃焼で死ぬなんて、なかったかも知れない。彼を殺したのは私じゃないかって、長いこと苦しんだ。だから私は彼のお父さんが言った言葉を絶対に忘れない。明日なんか無いんだって、今日が一番大事なんだって、本気でそう思ってる。だから誰でも、夢を持ってる人は、せめて私だけでも、無条件に、応援してあげたいだけなのよ」

 周囲の人が亡くなる、というMさんの体験は、これ一回ではなかったそうです。

「20 代の頃から何人もの人に死なれた。会った直後に自殺した17歳の男の子もいた。25歳で自殺した同窓生も。さんざん教えて育てて、やっと一人前になったのに、奥さんと1歳の子どもを残して、癌で死んじゃった38歳の私の教え子もね。38 歳で死んだのは、彼を含めて3人もいるよ。みんな、直前まで元気だったのに。そのたびに、人間には明日があるなんて保証、どこにもないんだって、骨身に沁みるくらい思い知らされた・・・・」

 Mさんは、何度もこの話をする。

 それはたいてい私やAさん、B君やC君たちが、何かに挫けそうになったときや、いい加減なことを言ったときや、努力もせずに諦めそうになったときだけど。 

「外から見たら私は気のいいお人好しに見えるかもしれない。何の得にもならない人の世話なんか焼いて、どうするんだってね。だけど周りの人にどう見られるかなんてどうでもいい。私は明日が信じられないから、ベストを尽くした今を生きたいし、自分の周りに居る人には、出来る限りのことをしてあげたい。だってあんたも明日死ぬかも知れないでしょ。だったら、今やりたいことも、将来やりたいと思っていることも、出来るかどうかなんて言わずに、何でも応援してあげたいのよ。

 私は、明日死んでも悔いが残らないように生きたいだけ。してあげられることがあるのに、自分の損得勘定で、やるか、やらないかを決めるなんてこと、できないのよ。

 私は、あの時もう少しこうしてあげればよかった、っていうあの感覚を、もう2度と味わいたくないの。それだけなの。誰に信じてもらえなくてもね」

 私にはまだよくわからないけれど、Mさんはきっと、ずい分たくさんの、取り返せない後悔というのを、してきた人だと思う。

 私にはMさんほどの切実な体験はまだ無いけど、後悔しない生き方だけは、したいと思ってる。思い切って会社を辞めたのも、やっぱりずっと先で、あのとき思い切ってこうしておけばよかった・・・とは思いたくないから。

 だから2度目の選択には時間をかけて、後悔しない生き方をしよう、と思っているんです。うまくいくかどうかは分らないけど・・・・。

       (今日はここまでで寝ます。おやすみなさい。)

 

◎日記にリンクを張りました。よかったら読んでください。

4/26  『初めまして、退職カウントダウン日記の予告編です。』

5/1   今日から『退職カウントダウン日記 1』を始めます!

5/2    『退職カウントダウン日記 2』

5/3     『退職カウントダウン日記 3』

5/4  『退職カウントダウン日記 4』怒った日

5/8    『退職カウントダウン日記 5』休日あれこれ

5/9  『退職カウントダウン日記 6』叱られて・・。

5/11 『退職カウントダウン日記 7』友だちづくり

 5/13 『退職カウントダウン日記 8』机と私と大事件!

5/14  『退職カウントダウン日記 9』お得意さまとの別れ。

5/19  『退職カウントダウン日記 10』”夢”と出会った話

5/20 『退職カウントダウン日記 11 』初めて会社をサボった!

5/22 『退職カウントダウン日記 12 』あなたは甘い!と言われて。

5/23 『退職カウントダウン日記 13』寄席、初体験!

5/24  『退職カウントダウン日記14』日曜日の想い・・・ 。 

5/31   『退職カウントダウン日記』はワープします!

 

 

 

 

 

 


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tooshiba

やりたいことがハッキリした、ということはおめでたいことです。
あとは努力するというか才能を磨くというか、とにかく前進していってください!
ご健闘をお祈りします。q
by tooshiba (2006-05-09 11:11) 

Silvermac

mama-witchさんのご推薦の店なら味は極めつきでしょう。楽しく書いていますか。(^.^)
by Silvermac (2006-05-09 17:08) 

あまりコメントしてないけど読んでますからね。
mamaさんのことよりもっと自分自身のことを書きましょう(笑)。
デジカメも順調みたいで良かったね。
by (2006-05-10 17:31) 

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