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『退職カウントダウン日記 1』開始! [私の話]

    

                        
5月1日(月)退職まであと75日

 快晴です。やったね!

こんにちは。お約束したとおり、今日からカウントダウンを始めます。
 しばらくの間は、その日のコト、昨日のコトを書いた後に、これまでの4年間を ふり返って書いていきます。つまり私の『今』と『過去』レポートです。どちらに対しても、あなたの暖かいアドヴァイスやコメントを、よろしくお願いいたします。

(お詫び)

 先日、間違えて、タイトルだけの日記の下書きを公開してしまいました。まだ不慣れなものですから(苦笑)。ブログを覗いたら真っ白だった・・・、なんてことがあったとしても「初心者だからしょうがないなあ~(笑)」と思って、“優しく”教えてくださいね。

(はじめに)

 改めて、初めまして。こまじょ(小魔女)です。

 私は25歳のOL。一身上の都合により、4月15日(土)、会社に退社の意向を報告しました。
 そして、社長と話し合った結果、7月15日付を以て、現在勤めている医療関連企業のA社を退社することに決定しました。

 だから私がOLで居られるのは、あと76日間。
 その間何が起きるか、今の私には全く予測がつきません。
 だから、これから起きる日々の出来事の全てを、このカウントダウン日記につけることにしました。

 ここから始まる76日は、私の新しい人生の出発点。
 そして、皆様にいただくコメントは、私の人生の記念碑です。
 忌憚の無いご意見やアドヴァイスを、どうぞよろしく、お願いいたします。

 
    [退社までの4年間をふり返る]-1

(地方から東京へ)

 私がいまの会社に就職したのは、4年前。

 そしてさらにその4年前、18歳の私は、熊本の実家を離れ、島根県の4年制国立大学の生物資源科学部に入学しました。

 私の人生の小さな間違いは、もしかしたら、ここから始まったのかも知れません。

 もともと、どうしても行きたい、と願った大学ではありませんでした。国立大学で、そう嫌いな学科でなければ、そうです、私の偏差値で入れるところならどこでもよかった。

 親の言葉にも影響を受けました。
 『これからはバイオの時代。行くならそういう関連の学科がいいぞ。なに、写真の勉強がしたい? そんなもの勉強してなんになる。当てにならないことを勉強しても仕方がない。やめときなさい』
 
 親に逆らう元気などありませんでした。月謝を親に出してもらう以上、逆らえる立場でもなかった。それに、社会と云う言葉の意味も、実感も、まだ高校生の私にはありませんでしたし。

 心細くはあったけれど、親元から離れた一人暮らし。わくわくするものがありました。冒険旅行みたいな。
 こうして私は大学生になり、それなりの勉強をし、それなりの楽しいキャンパスライフを送り、22歳、就職の時期を迎えたのです。

 いよいよ社会に出る、となったとき、まず感じたのは、これまでにない開放感。そしてその次に頭に浮かんだのは、「自立」という2文字でした。

 やった、これで私はやっと自由に生きられる!

 もう学校に縛られることも、親に束縛されることもない。自分で稼いで、稼いだお金で好きなものを買って、行きたいところに行き、したいことをし、好きなものを好きなだけ食べて、楽しく自由に生きられるんだ! 
 
 だから就職の第一の目的は、自立を可能にすることの出来るお金、でした、いま思えば‥‥。

 それでもさすがに、お金ばかりではない、そのときの私なりの、精一杯の理想を、考えました。
 働くなら、せめて誰かの役に立つ仕事をしたい、と。
 そして見つけたのが今の仕事。

 乳がんの方たちの擬乳と、乳房をなくした女性のための下着を製造販売する医療関連会社の女性営業マンです。

 これだ、これならきっと、人の役に立つ!

 心は燃えました。それなりに、がんばろう、と張り切りました。そして島根から東京へ。

 アパートも見つけ、引越しも終わり、初めての、自立した一人暮らしが始まったのです。

 それから4年。
 私は、会社を辞める決心をしました。

 

(疑問‥‥仕事って、なんだろう)

 これだけはいえます。私は、今の仕事がいやになって、会社を辞めたくなったのではないと。
 
 仕事そのものには、やりがいがあったのです。
 仕事に慣れるにつれ、乳がんで乳房を失くし、命は取り留めたものの、女性としてファッションを楽しんだり、外出を楽しむ気力もなくした方たちに、美しいバストラインを取り戻させてあげることは、とても意義のある仕事だ、と感じていましたから。

 では人間関係がイヤになったから辞めるのか?
 私の場合、それは、どこか違うような気がします。

 私の会社は女性が、女性のための商品を販売する、女性だけの職場です。
 大変ではありますが、世間で言われるような、女性同士の軋轢は無く、むしろ女同士の助け合いもあって、地方出の一人暮らしをする私には、それなりの安心感がありましたから。

 それに4年もひとつの会社にいると、仕事に慣れると同時に、人間づきあいにも慣れてきます。
 不器用な私でも、あきらめ上手になり、逃げ上手にもなるものです。

 ではお給料に問題が?

 これは少し、関係あり、だと思います。
 もっと沢山お金が欲しいといった、そういうことではありません。

 生まれて初めてお金を貰って働くようになって、一人暮らしの生活にも慣れてきて、初めて、働くことの意味、ということを考えるようになったから、なのです。

 会社の給料を当てにして暮らすことに慣れると、暮らしを支える収入をなくすことは最大の恐怖です。
 だから少々のことには眼をつぶり、仕方がないとあきらめ、日々のストレスを、適当な方法で発散する、そういうことが習慣になり、生活の基本になります。

 私は、自分のお給料が多いか、少ないか、あまり考えたことはありませんでした。
 就職のとき、お給料は最大のチェックポイントでしたので、一応の納得はしていましたから。
 それに東京で暮らし始めてからは、こういうものだと思うようにもなっていましたから。

 いただく金額内でちゃんと家賃を払い、電気・ガス・光熱費も払い、適当に遊び、少しは貯金もして、そこそこに暮らせればそれでいい。
 余計な悩みを持つより、日々楽しければいいじゃないか。

 生活を維持するお給料を貰うために働く‥‥。
 3年目あたりまではそれが当然、と思っていました。
 いえ、思うようになっていたのです。いつのまにか。

 そして、気づいた‥‥。
 こうやって毎日安心・安全に暮らしていって、その先に何があるのだろう、と。

 22歳だった私は、25歳になっていました。
 まだ若い、でも、もう若くはない、そんなふうに考え始める年齢に、私もなっていたのです。

 3年かけて慣れた仕事を、これからもやっていく。
 言われたことを、言われた通りに淡々とこなして、お給料をいただく。
 その暮らしを3年続けてきた。その気ならこのまま続く平和で安全な暮らし。
 でも5年後、私は30歳になり、その10年後には‥‥。

 女性ばかりの職場には、当然ながら男性はいません。
 異性と知り合って、楽しいお付き合いを始めるチャンスはゼロに近い‥‥。
 大学時代も、恋愛らしい恋愛の体験の無かった私にとって、これは結構大きな問題でした。
 もちろん、そのことが全てではありませんでしたけれど。

 新しいコーヒーカップも、使っていくうち少しづつひびが入っていくように、3年間使い込んだ私というコーヒーカップのあちこちに、かすかなひびが入りはじめたのです。

             (今日はここまでにします。また明日)

 

◎日記にリンクを張りました。よかったら読んでください。

4/26  『初めまして、退職カウントダウン日記の予告編です。』

5/1   今日から『退職カウントダウン日記 1』を始めます!

5/2    『退職カウントダウン日記 2』

5/3     『退職カウントダウン日記 3』

5/4  『退職カウントダウン日記 4』

5/8    『退職カウントダウン日記 5』休日あれこれ

5/9  『退職カウントダウン日記 6』叱られて・・。

5/11 『退職カウントダウン日記 7』友だちづくり

 5/13 『退職カウントダウン日記 8』机と私と大事件!

 5/14  『退職カウントダウン日記 9』お得意さまとの別れ。

 5/19  『退職カウントダウン日記 10』”夢”と出会った話

5/20 『退職カウントダウン日記 11 』初めて会社をサボった!

5/22 『退職カウントダウン日記 12 』あなたは甘い!と言われて。

 5/23 『退職カウントダウン日記 13』寄席、初体験!

5/24  『退職カウントダウン日記14』日曜日の想い・・・ 。 

5/31   『退職カウントダウン日記』はワープします!

 

 

 

 


 

 


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コメント 11

Piermont

お邪魔します。
続きも読ませていただきます。コーヒーカップの例えが分かりやすい。
by Piermont (2006-05-01 12:54) 

おや、mama-witchさん、こんなところに寝てる(笑)。
いよいよ始まりましたね、カウントダウン日記。
「何でこんなことやってるんだろう!」、「やりたいことと全然違う!」ってすごく遠回りしたみたいな気になるんだけれど、その関係なさそうな経験が結構その後の自分の武器になったりする。思わぬ引き出しが必要になって、ふと記憶をたどってみると「あっ、あそこにあったじゃん!」って。
by (2006-05-01 17:07) 

旅人

どれだけドキドキできる毎日を過ごせるかが大事なのかなー?
安心で安全な日常がだんだん疑問に思えてくるって、ある意味
それだけ考える余裕があるってことだね。
今の会社の4年間で次に進むステップができたんだね。
by 旅人 (2006-05-01 23:05) 

まあちゃん

お仕事やめる、会社をやめる、これは人生進路で重要な決断だったと思います。自分自身が、経験していますので、よくわかります(今は、東京盆栽と言う会社を作りましたが)。「言われた通りに淡々とこなして」からの脱皮、同感です。「ひび」は違うよ。貴重な経験だと思う。
by まあちゃん (2006-05-02 07:54) 

yukki-

うわぁ~(;´Д`)
いまの自分に響くな…
いま私の仕事は、単に収入を得るものになっています
当然といえばそうなんですが…
それでは納得しない自分がいるのも
事実です…
by yukki- (2006-05-02 08:56) 

ぐっちょん

はじめまして。
私も長く勤めていた会社を先月退職しました。
高校を卒業してずっと勤めていた会社で、仕事環境にも人間関係にも
ずいぶん慣れていたので辞めるのにかなり勇気がいりました。
でも後悔はしていません。退職したからってその会社の人達との関係が
ゼロに戻るってわけじゃないので(^^)
こまじょさんも残り少ない今の会社でのOL生活、楽しんでくださいね。
続きも是非読ませていただきます。
by ぐっちょん (2006-05-02 09:19) 

こねこ

頑張ってください★
転職3回+会社内転職1回の私ですが・・・(^^;
見守ってます♪
by こねこ (2006-05-02 19:06) 

こまじょ

 みなさん、コメントありがとう!いざ退職になると、考えもしなかった仕事が出てきて、その整理にあたふたしています。毎日仕事で遅くなりますが、すみません。

★piermontさん こんばんは。
 NICEありがとうございます!来てくれて、嬉しいです。
 日記はまだまだ続きますよ~

★ドン亀さん お疲れ様です!
 nice&優しい言葉、心に染みました。ありがとうございます。
 ところで、猫はmama-witchさんだと良く分りましたね(笑)。あれは、『七変化の術』第一弾、だそうです!写真家の鋭い目は、あなどれませんね。私も修行に励まねば!!

★旅人さん コメントありがとうございます。
 そうなんです、旅人さん。余裕があるって、いろんな事を考えちゃうんです。仕事の事もそうだけど、“人類で初めてナマコを食べた人間は、初めて月に行った人間と同じくらいすごいよなあ”といった変な考えもするんです。だって暇ですから(笑)。

★まあちゃんさん はじめまして。
 会社を辞めて、新たな人生を歩いているんですね。また、いろいろと教えてください。

★yukki-さん いらっしゃい
 NICEコメントありがとう!
 7月から収入がゼロになりますが、怖くないと言ったら嘘です。でも、人生80年の中で、1年ぐらいは、じっくり自分の事に取り組んでもいいよなあ~と、考えたんですよ。すると、す~っと恐怖が消えました(^-^)

★ぐっちょんさん はじめまして!
 コメントありがとうございます。確かに「退職=人をきる」とは限らないんですよね!?良くしてくれた先輩や慕ってくれた後輩とは、これからも善いお付き合いをしていきたいと思います。OL最後まで書いていきますので、また、いらしてください。
 追伸; ダンディな肖像にトキメキました(^-^)

★こねこさん いらっしゃいまし。
 “温かい目”で見守っていてくださいね。絶対に、絶対にですよ!
by こまじょ (2006-05-03 01:30) 

Silvermac

25歳、何かを始めるのにキリのよい歳かも。私も山陰に5年間住みました。人情に厚い土地が大好きです。タダ、お天気だけは、高知の太陽と青空の下に育つと、馴染めませんでしたが。
by Silvermac (2006-05-03 16:11) 

mama-witch

これからきっと残務処理に追われる日々が始まるでしょうね。責任感の強いこまじょさんだから、あまり自分を追い詰めないように。完璧でなくてもいいんだから。でも、この76日は、初体験という意味でも、人生に2度と来ない日々。毎日を大切に、この日々を覚えておくようにね。週で言えば、実質的にはあと6週間、しかないのだから。
by mama-witch (2006-05-05 06:50) 

tooshiba

何か新しい目標などは定められているのでしょうか?(例えば転職先とか、何か勉強するとか、ご自分で事業を起こされるとか)
そうでないとしたら、今後は退職する日までお仕事を続けながら、次のステップを考える。という今までとは違った意味で、とても忙しい日々を過ごされることになると思います。
お体を大切に、いろいろご検討された上でよりベターな結論を導き出されることを願っております。
by tooshiba (2006-05-08 00:28) 

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