『退職カウントダウン日記 2』 [私の話]
5月2日(火)退職まであと74日
朝は晴れていたのに午後から雷雨 寒い!
( 昨日(5月1日)のコトから書き始めます。)
昨日(5月1日)は代休でした。
みんな暦どおりに働いている中、平日の代休をもらうと、とても得した気分になりますよね。
でも、休日出勤しなければならなくなると、今度はブーブー文句言うんです、私(笑)
そして5月1日は映画の日(¥1000)!
平日は人が少ないから、これを逃す手はない!と言うわけで。
友だちのmama-witchさんとその娘さんのSさんと一緒に、始まったばかりの、ブロードウェイで大ヒットしたというミュージカル映画「RENT」の最終回を見に行きました。そしてそしてそして、胸が張り裂けそうなほどの衝撃と、感動に出会ったのです!
「RENT」は、ミュージカル、などと云う言葉では到底言い表せない、凄い映画です。
エイズの出現、ドラッグの拡大、ゲイ&レズの台頭、都心のスラム化と犯罪の増加、ホームレスの出現、富裕階級と貧困層の格差が広がることで急速に広がってゆく閉塞感‥‥‥。
今も続くアメリカの退廃が始まった1980年代のニューヨーク、イースト・ヴィレッジを背景に、成功を夢見ながらあがき続ける男性5人、女性3人の登場人物が、誰もが通過する、平凡で複雑な青春を演じはじめます。
そしてそんな、どこにでもいそうな彼らが、これまで聞いたこともないほどピュアでハートフルで美しい,ロック・ナンバーに託して、自分たちの生き方を、力の限り、歌い上げていくのです。
さすがにブロードウェイの初演メンバーたち。
本場のミュージカル俳優たちの素晴らしい歌唱力は凄い!
圧倒されます。鳥肌が立ちます。映画なのに客席から大拍手が起きました。まるで舞台のミュージカルを見ているみたい!
新しい未来を目指し、私なりに必死な思いで新しい人生を踏み出した直後の休日の夜、私と同じように、それぞれの夢に向かって全力で生きようとする若者たちを描いた、こんな素晴らしい映画に出会うなんて‥‥。
映画中盤あたりから吹き上げてきた私の涙は、映画が終わった後も、止まりませんでした。
それは、27度を越えた夏日の渋谷を友だちと浮き浮きブラつき、和カフェで流行りのスウィーツを楽しんだ、嬉しい平日休暇の午後など、どこかに吹き飛んでしまうほどの衝撃でした。
あるワンシーン。
エイズで死の影におびえる登場人物たちが、手を繋ぎあって歌います。
「自分を信じて生き抜くだけ/後悔してると人生を逃してしまう/ほかに道はない/方法もない/あるのは今日という日だけ‥‥」
悩みながら、不安を抱えながら、こわごわ歩いているのは私だけじゃないんだ!と、全身で感じた、心に沁み通る場面です。
「苦労より希望のほうが大きければ、人はがんばって生きていける‥」
苦労より希望のほうが大きければ・・・本当にその通りです。この言葉に出会えただけでも、この映画を観た価値があったと思いました。
そうそう、この映画について、どうしてもお伝えしておかなければならないエピソードがあります。
このミュージカルを創った「ジョナサン・ラーソン」は、「RENT」が認められ、ブロードウェイで初演されるという、1996年1月25日の前夜、大動脈瘤破裂のため、35歳という若さで、突然この世を去りました。
それを知った最後のリハーサル中の出演者たちは公演中止を覚悟し、でもこのミュージカルに命を賭けたジョナサンのために、彼が心血を注いだテーマ曲「seasons of love」を歌いだしました。そしてそのまま自然発生的に、その日演じられる『RENT』の最後のリハーサルに入っていったそうです。
テーマ曲「seasons of love」
「52万5600分/1年を計る基準は何?/昼、夕焼け、深夜、飲んだコーヒー/インチ、マイル、笑い、ケンカ/52万5600分という時間/人生の1年をどうやって計る?/愛ではどうだろう/愛で計れるだろうか/愛を数えてみよう/愛で時を刻み/愛の季節を作ろう/愛の四季が巡る‥‥‥」(以下 略)
主役ロジャーは歌います。
『素晴らしい曲を/天に召される前に/後世に残る名曲を書きたい/素晴らしい曲は永遠の命を持つ‥‥』
その姿は、自分のミュージカル初演の前夜、全力でこのミュージカルを創りあげ、力尽きて死んだとしか思えない、ジョナサン・ラーソン自身の姿、としか私には思えませんでした。
私の昨日の平日休暇は、作者が本当に命を賭けて産みだした素晴らしい映像芸術に触れた感動と、今も耳の中で鳴り続ける、ハートフルで力強いロック・ナンバーと、生まれて始めて胸の奥から突き上げてきた、これまでの人生で一度も経験したことのない熱い涙、に包まれた、ほんとうに、ほんとうに素晴らしい1日でした。
[退社までの4年間をふり返る]-2
☆ここからは、私のこれまで、について書く『過去レポート』です。
(新しい友人たちとの出会い-1)
人生には、自分の運命を変える人との出会い、というのがあると思います。
でもそういう機会は、いつ、どんなふうに訪れるのか、予測などつきません。
そして、たとえ出会っても、これがそうなんだ、などと気づけるものでもないと思います。
ただ出会うのではなく、そこからゆっくりと、長く、深く、そして何より素直に、正直に向かい合わなければ、見過ごしてしまうかもしれない、繊細で微妙なものではないかと、今、思っています。
島根時代の大学生活最後の夏、合宿免許を取りに行った益田自動車学校の教習所で、私は4つ年上の東京の女性・Aさんと知り合いました。
私の免許取得の目的は、A社での就職後をより有利なものにするため。
女性でも営業なんだから、免許ぐらい持っていないとその後いろいろ不便だろう、という程度の考えで試験を受けに行った私は、昼は音楽関係の会社で働き、夜もファミレスでバイトをし、貯めたお金で単身スペインへ。1ヵ月もの滞在期間中をわずか10万円で切り抜け、残したお金で車と大型バイクの合宿免許を取りにきた、と話してくれた、Aさんの生き方と行動力に、カルチャーショックを受けました。
強い印象を受けたAさんとは、お互いの連絡先を交換し、そのときはそのまま別れたのですが‥。
(mama-witchさんとの出会い)
mama-witchさんのブログ→http://blog.so-net.ne.jp/witch-vill/
東京に出て、初めての仕事に慣れるまでは精神的な余裕もなく、Aさんと連絡を取り合うことはありませんでした。でも2年たって 仕事にもそこそこ慣れてきたある日、Aさんから連絡が入り、原宿で会うことになったのです。私はほんとに気軽に出かけていきました。
2年ぶりに会ったAさんは、一人ではありませんでした。
Aさんに、彼女の友人として紹介されたのは3人。
ひとりはなんと、私の父親と同い年の女性
57歳だというその女性と、26歳(当時)のAさんが友人関係だということに私はまず????
何で? どこで? どうやってこんな年上の人と? それも、友だち、ですって 頭が混乱しました。
そしてその女性に、わたしの友人よ、と紹介されたのが、Bさん、Cさんという、ともに24歳の男性二人。
また驚いたのはその知り合い方。
それは私の常識では、到底理解しがたい内容でしたから‥‥。
「彼らとはね、五美大(芸大・武蔵野美大・多摩美、女子美・造形大学)の合同卒業展覧会場でね、ちょっと声をかけたらそのまま友達になってね、一ヶ月ほどウチに泊り込んで、その後付き合い始めて‥‥もう3年ぐらいになるかなぁ」
「同じ大学なんですか?」
「ううん、私は武蔵美でB君は造形大学、C君はデザイン専門学校だから、どっちともぜんぜん」
「あの、じゃあAさんとは?」
「下の娘の友だちだったんだけど、娘抜きに付き合うようになって、かれこれもう6年くらいかな」
「?????? (何これ、一体どうなってるの、この人たち‥!)」
そう、これが、最初の出会いからもう3年目に入ろうとしている、34歳も年上の私のお友だち、mama-witchさんとの出会い。
そしてこの日から始まった波乱万丈の日々こそ、『お気楽のほほんOL』だった私が、安心で安全なOL生活を捨ててでも、新しい未来に踏み出す決心をした最大要因のひとつ、だと思います。
このとき、OL生活2年目になったばかりの私というコーヒーカップには、まだひびひとつ入っていませんでした。
(ごめんなさい、眠くなりました。この続きは明日また。おやすみなさい。)
◎これまでの日記にリンクを張りました。よかったら読んでください。
4/26 『初めまして、退職カウントダウン日記の予告編です。』
5/2 『退職カウントダウン日記 2』
5/3 『退職カウントダウン日記 3』
5/4 『退職カウントダウン日記 4』怒った日
5/8 『退職カウントダウン日記 5』休日あれこれ
5/14 『退職カウントダウン日記 9』お得意さまとの別れ。
5/19 『退職カウントダウン日記 10』”夢”と出会った話
5/20 『退職カウントダウン日記 11 』初めて会社をサボった!
5/22 『退職カウントダウン日記 12 』あなたは甘い!と言われて。
5/24 『退職カウントダウン日記14』日曜日の想い・・・ 。
本当に何処で誰と出会うかわからないものです。
出会った人によって自分の生活がガラっと変わることもあるんですよね。
私はそれほど大きな出会いはなかったかな~っと思ってたけど、学生のときに夫と出会ったことでしょうか^^;
そして結婚し長野に来ました。
まさか東京を離れてるなんて全く思っていなかったこと。
おまけにやりたいな~と思っていたこととは真逆の仕事。
本当に人生ってわからないものです。 だから人との出会いは大切にしなくてはといつも感じています。
by (2006-05-02 13:25)
RENTはタイムリーな映画だったんですね^^
「自分を信じて生き抜くだけ/後悔してると人生を逃してしまう/ほかに道はない/方法もない/あるのは今日という日だけ‥‥」
この歌詞は私の心にも響いてきます
mama-witchさんとの出会いもわかりました
どういうつながり?
って思っていたので納得です^^
でもおもしろいですよね
mama-witchさんとの出会いがなければ
私がここにこうしてお邪魔していないかもしれないしね^^
人との縁は尊いです
そしてとても愛おしく思えます
by yukki- (2006-05-02 23:37)
そうやってみんなmamaさんに絡め捕られたのね。大魔女世界征服の野望・・・また怒られそう(笑)。
今のピュワな感覚を忘れずに日々汗をかいてください。
わたしゃ太り過ぎて汗かいてますが・・・・・。
by (2006-05-03 07:36)
mama-witchさんは土佐の生まれ、土佐の女性は強いのです。内面は繊細な方と思いますが。
by Silvermac (2006-05-03 16:14)
始めまして。
そう言われてみれば、オイラも結構
重要な出会いがあったりした。
退職するということは、オイラからしてみれば
物凄い決断だと思う。
頑張って!応援してます。
by あら?ふぉー (2006-05-04 03:20)
私も先月末で会社を辞めました。
退職を動機にblogも始めました。
ちょっと似た環境なのでコメントさせていただきました。
頑張ってくださいねぇ~
by tomorrow5015 (2006-05-04 11:20)
mama-witchとは私の事です。ちいさなこまじょの頑張りを放っておけず、いろいろと出しゃばっていますが、根は気のいいオバハンです。世界征服なんてとんでも・・・・できたらいいなぁ。
退職された方が沢山いらっしゃって、そのひとりひとりの方のアドヴァイスが、きっと大きなヒントになると思います。退職はひとつのゴール。そして次へのスタートでもある。初めて就職したときの初心に戻って、新しい希望を持ってね。
この退職&再出発は、決してやり直しなんかではありません。新しい出発です。過去は過去、未来は真っ白なページです。今度はいろんな色を使って、楽しい絵を描いてね。手伝うよ~。
by mama-witch (2006-05-05 07:05)
みなさん!コメントありがとうございます。5月2日と3日は、仕事がハードでしたので、ブログを書いた後は目が閉じちゃってました。返事が遅れちゃって、本当にごめんなさい。これからは気を引き締めてきちっと向き合わせていただきます!!
★ポンさんへ
人との出会いの大切さに気づいたのは、私はここ1~2年の間ですよ。それまでちゃら~んぽら~んに生きてきたので、もっと早くに気づいていれば、もしかすると私も運命の相手に巡り会えていたのかも!?とても惜しい事してきたなあ。
★ yukki- さん
mama-witchさんとの出会いは、本当に幸せだと思います。初めは、「何?このおばさん?」と疑問に思ったんですけどね、私の周りに両親と同じ年齢の友だちなんていなかったもので(^-^;) 今では、良き友だちであり、師匠です。
★ドン亀へ
いつも励ましてくれて、ありがとうございます!!最近忙しくてピュアな心を忘れそうになるんです。でも後少しだから、きちんと後悔の無いように頑張ります!
大魔女の世界征服ですが、原宿からじわじわと始まっています(笑)。最近ではインターネットを活用して関東を中心に、北海道から九州まで手を広げてますねえ~(^▽^)
★SilverMac 初めまして!
コメント、ありがとうございます。とても嬉しいです!これからも、どうぞよろしくお願いします。
土佐の女は強くて繊細という話ですが、 mama-witchさんを見ていると、よくわかります。それに何事にも、自分の事のように一生懸命なのです。いろんなことで、彼女の姿勢に触れるたび、私もあのように取り組みたい!と思わせてくれる女性です。
★ささやんさん ようこそ!
初めまして。コメントありがとうございます!みなさんの励ましは、とてもとても心が軽くなるのです。明日から頑張ろうって気になれます。
これからもどうぞよろしくお願いします。
★tomorrowは私の先輩ですね!
コメント、 ありがとうございます。すぐ近くに先輩が居ると思うと心強いです。辞めるときはやっぱり身の回りの整理に、いっぱいいっぱいになるのですか?私は最近、妙に疲れ気味です。やっぱり、辞めるエネルギーは、仕事現場では気を張らせるのかな~
これからもどうぞよろしくお願いします!
★mama-witchさん いつもありがとう!
私はいっつも泣き言ばっかり言ってしまいますね。その時その時に、励ましてくれて、叱ってくれて、一緒になって喜んでくれて、アドヴァイスもくれて・・・本当に感謝しています。私の態度も、素直な時とや、ムスッとしてる時やパニクっっている時がありますが、心の底では「ありがたい」と思ってますので(大半は、mama-witchさんが、話してくれている内容の意味がよくわからなかったりして・・・(笑))、どうぞ手加減ナシでこれからも指導してくださいね。
by こまじょ (2006-05-05 12:13)