第２帖・第９通
（１６）第２帖・第９通 そもそも、阿弥陀如来をたのみたてまつるについて、自余の万善万行をば、すでに雑(ぞう)行(ぎょう)となづけてきらへるそのこころはいかんぞとなれば、それ弥陀仏の誓ひましま..
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「嘘つきのパラドクス」再論
（１５）「嘘つきのパラドクス」再論 前に「嘘つきのパラドクス」について触れたことがありますが（第８回、１０）、改めて考えてみたいと思います。「わたしは嘘つきだ」と「わたし」が言うとき、わたしが嘘..
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わが身はあさましきつみふかき身ぞと
（１４）わが身はあさましきつみふかき身ぞと ここで考えたいのは「わが身はあさましき罪ふかき身ぞとおもひて」という文言です。これが「弥陀如来を一心一向にたのみたてまつりて」と対になって出てきます。..
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第２帖・第８通、後段
（１３）第２帖・第８通、後段 さればこの信心をとりてかの弥陀の報土にまゐらんとおもふについて、なにとやうにこころをももちて、なにとやうにその信心とやらんをこころうべきや。ねんごろにこれをきか..
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赦すということ（さらにつづく）
（１２）赦すということ（さらにつづく） 罪の償い。些細な罪なら償うこともできると思います。不注意で誰かに傷を負わせてしまったようなとき、付き添って病院へ行き、もちろん治療費は払う。その後もお見舞..
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赦すということ（つづき）
（１１）赦すということ（つづき） もう一度「与える」で考えます。これもデリダの教示ですが、「贈与」は、贈与する側も贈与される側も、それを贈与と意識した途端に「交換」になります。まず、贈与する側が..
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赦すということ
（１０）赦すということ 「赦せない」と思うということは、赦そうと思えば赦せるからです。赦すことができるとき、はじめて赦さないこともできるのです。そもそも赦すこと自体ができないならば、赦さないこと..
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この如来をひとすじに
（９）この如来をひとすじに また諸仏と弥陀仏の対比が出てきました。十方三世の諸仏は「十悪・五逆の罪人」や「五障・三従の女人」を見捨てているのに、弥陀仏だけは「諸仏にすてられたる末代不善の凡夫、五..
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第２帖・第８通、前段
（８）第２帖・第８通、前段 それ、十悪・五逆の罪人も、五障(ごしょう)・三(さん)従(しょう)の女人も、むなしくみな十方三世の諸仏の悲願にもれて、すてはてられたるわれらごときの凡夫なり。しか..
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「わたし」の底が抜ける
（７）「わたし」の底が抜ける 「一心に弥陀をたのめば往生できる」ことにどうして不安や疑いが残るのかと言いますと、「かならず往生できる」という弥陀の「こえ」が直に届いたのではなく、間接的に（経典や..
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易往而無人（いおうにむにん）
（６）易往而無人（いおうにむにん） 蓮如は往生することのたやすさを強調します、「さらになにの造作もなく、一心一向に如来をたのみまいらする信心ひとつにて、極楽に往生すべし」と。ただ如来を一心にたの..
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第２帖・第７通、後段
（５）第２帖・第７通、後段 そもそも、その信心をとらんずるには、さらに智慧もいらず、才学もいらず、富貴(ふき)も貧窮(びんぐ)もいらず、善人も悪人もいらず、男子(なんし)も女人(にょにん)も..
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