新宿・落合散歩(5)
第四章:鳥取県人たち
落合地域に居住した鳥取県人たちのはしりは日本画家にして民族学研究者である橋浦泰雄である。橋浦の自伝『五塵録』には1920(大正9)年に早稲田から上高田に引っ越してきた当時..
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平林たい子と柳瀬正夢、落合での二人(3)
関東大震災での警察への連行があり、また長谷川如是閑の助言も受け、柳瀬は一時避難を目的に門司に向かう。戒厳令下の東京は社会主義者にとってとても危険であった。現にアナキストの大杉栄と伊藤野枝は震災後のど..
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鳥取と東京・落合の風景と(4)
4.鳥取の蒲生川と妙正寺川
もう一つフォーラムでありがたかったのが4日午前中の「翠文学&浦富海岸ジオツアー」であった。尾崎翠の生まれ故郷である岩美町の岩井温泉に行った際のこと、町を流れる蒲生川..
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鳥取と東京・落合の風景と(3)
3.尾崎翠が落合に住んだ理由
今回、鳥取に伺ったことで知りえた最大の収穫は涌島義博と田中古代子夫妻の上落合における住所地が確認できたことであった。フォーラム開催の時期を中心にした6月26日から..
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<<告知>>『本の手帳』10号 「落合に交錯した二人の女流作家とふたりのみどり」
『本の手帳』10号に「落合に交錯した二人の女流作家とふたりのみどり」という文章を書きました。大正14年頃の落合に集まった熊本人と鳥取人の関わりについての考察です。尾崎翠、涌島義博、田中古代子、橋浦泰雄..
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落合山川・林と翠(5)
林芙美子の処女詩集を出版した南宋書院
ところで、尾崎翠と同居していた松下文子は1929(昭和4)年五月号の『女人藝術』に詩「白木蓮」で登場する。そして、林芙美子はこの間、ずっと「放浪記」を連載し..
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