新宿・落合散歩(11)
第八章:女性作家たちの落合
女性作家が自覚をもって本格的に台頭してきたのは大正末期から昭和初期にかけての時期であったと考える。もちろん雑誌『青鞜』の存在は大きく、女性解放運動の先鞭をつける先進..
タグ: 橋本憲三 中本たか子 三上於菟吉 女人藝術 青鞜 伊藤野枝 長谷川時雨 女性作家 落合 九條武子
新宿・落合散歩(8)
第六章:機械美学の故郷としての落合
機械美学の日本における提唱者は板垣鷹穂である。板垣は東京市外上落合599番地に大正末から住んだ。山手通の新規建設にともなう道路拡張が敷地にかかったため引越し..
タグ: オリエンタル写真工業 公楽キネマ 尾崎翠 板垣直子 小林多喜二 渡辺とめ子 堀野正雄 村山籌子 機械美学 機械芸術論
新宿・落合散歩(5)
第四章:鳥取県人たち
落合地域に居住した鳥取県人たちのはしりは日本画家にして民族学研究者である橋浦泰雄である。橋浦の自伝『五塵録』には1920(大正9)年に早稲田から上高田に引っ越してきた当時..
タグ: 新宿 落合 散歩 文化史 鳥取 橋浦泰雄 橋浦時雄 有島武郎 秋田雨雀 佐々木孝丸
平林たい子と柳瀬正夢、落合での二人(1)
作家、平林たい子には1933(昭和8)年に啓松堂から出版された作品集『花子の結婚其の他』がある。啓松堂から出版されたこのシリーズは雑誌『火の鳥』によった女性作家たちの作品集として刊行されており、評論..
タグ: 柳瀬正夢 平林たい子 落合 マヴォ 尾形亀之助 板垣直子 城夏子 林芙美子 尾崎翠 火の鳥
霧や影のちらつきに似て(3)
尾崎翠の戦前期唯一の著書は『第七官界彷徨』(1933年 啓松堂)であるが、この一冊は評論家、板垣直子のすすめによって実現した。同じシリーズの平林たい子『花子の結婚其の他』の序には「板垣直子さんのすゝ..
タグ: 尾崎翠 映画 機械美学 板垣鷹穂 堀野正雄 平林たい子 板垣直子 第七官界彷徨 竹中英太郎 プラトン社
「第七官界への引鉄」板垣直子と一冊の本 (6)
『文藝ノート』での尾崎翠の評価
『文藝ノート』に収録された「女流文壇」は1931(昭和6)年「文学」9月号(岩波)に掲載されたもの。時期は「第七官界彷徨」の「新興藝術研究2」掲載の直後である。..
タグ: 尾崎翠 板垣直子 文藝ノート 林芙美子 平林たい子 中條百合子 窪川いね子 無風帯から 新潮 第七官界彷徨