新宿・落合散歩(11)
第八章:女性作家たちの落合
女性作家が自覚をもって本格的に台頭してきたのは大正末期から昭和初期にかけての時期であったと考える。もちろん雑誌『青鞜』の存在は大きく、女性解放運動の先鞭をつける先進..
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新宿・落合散歩(4)
第三章:東京熊本人村
「下落合のいわゆる東京熊本人村に住んだ」という記述を見つけたのは弥生美術館において開催された挿絵画家・竹中英太郎展(2006年)の会場パネルだったと記憶している。竹中英太..
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霧や影のちらつきに似て(3)
尾崎翠の戦前期唯一の著書は『第七官界彷徨』(1933年 啓松堂)であるが、この一冊は評論家、板垣直子のすすめによって実現した。同じシリーズの平林たい子『花子の結婚其の他』の序には「板垣直子さんのすゝ..
タグ: 尾崎翠 映画 機械美学 板垣鷹穂 堀野正雄 平林たい子 板垣直子 第七官界彷徨 竹中英太郎 プラトン社
竹中英太郎周辺の人間関係と疑問など(2)
2.下落合での竹中英太郎とその人脈
小山勝清の下落合の家には左翼以外の人物もよく訪れている。たとえば辻潤である。1924(大正13)年の小島キヨの日記には中野の吉行エイスケの家から出発して夫で..
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プラトン社時代の竹中英太郎(2)
4.松本泰と惠子 そして函館人脈
私は竹中英太郎が雑誌『クラク』において挿絵を描いた作家たちの中で松本泰の存在が一番気になった。それは松本泰が東中野在住の探偵小説作家であり、『新青年』にはあまり書..
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プラトン社の雑誌『女性』『苦楽』をめぐって(1)
1.はじめに
落合地域での話題という観点から挿絵画家の竹中英太郎に言及してきた。そして、前回は雑誌『新青年』へのデビュー前史となる雑誌『クラク』時代を取り上げた。しかし、プラトン社やその発行雑誌の..
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