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ハウステンボス2005秋:3日目・大村湾クルーズそして出国 [旅行記]

 帆船・観光丸に乗ってのクルーズは、前回ハウステンボスに来た時に初体験したのですが、母共々一度で病みつきになりました。今回も是非乗りたいと思っていたのですけど、なかなか出航時間が折り合わず。2日目の夕方に間に合わなかった時点であきらめかけていたのですが、朝10時からの特別便が運航されていると知り、時間が合えば是非乗ろうということになっていました。
 そして朝食を終えて部屋に帰るとちょうど時間は9時30分過ぎ。なんというか、絶妙すぎる時間です。これはやっぱり行かないとと思い、どうせなのでもうチェックアウトしてしまうことにします。
 フロントで母がチェックアウトの手続きを取り、荷物はクロークに預けます。希望すれば、確か出国口まで運んでくれるはずです(時間の制約はあると思いますけど)。我々の場合はここから出国口が近かったので、ただ預けるだけに。


 ホテル・デンハーグからは観光丸が停泊している桟橋は目の前です。リンク先のホテル紹介写真にも、ばっちりその姿が映っているくらいです。今回、船の全景の写真を撮ることには失敗しましたので、そちらでご覧下さい。
 見ての通りの3本マストの帆船で、他に外輪も付いているので小回りも利きます。このリンク先に説明がありますが、初代・観光丸は幕末のオランダ軍艦であり、当時の幕府が譲り受けて長崎海軍伝習所の練習船になったというもの。それをハウステンボスが12億円の費用をかけてオランダで復元、十数人の乗組員によって日本まで曳航してきたという、船内アナウンスでもさらっと語られますがなにげに凄い船です。

 その凄さは実際に乗ってみて感じるのですが、やっぱり小さいのですよ。船内はかなり自由に歩き回れますが、船の先端から船尾まで歩いて1分。リンク先によると全長65.80m。甲板下にも降りられますが、狭っ苦しさを感じる広さです。ほとんどが木製。これで地球半周してきたのかと思うと、現代でも凄いと思うくらいなのに、初代・観光丸は150年前にそれを成したのですから。やっぱり実際に乗ってみて感じることっていうのはあるものです。

 そしてクルーズ自体も実に快適です。時間も限られていますのでメインはスクリューで動きますが、見せるために1枚だけ帆も揚げてくれます。その時の乗組員の皆さんの手際や、飛び交う専門用語がなんともカッコイイ。そうそう、この船の乗り組み員の皆さんはいかにも専門知識を身に付けた海の男という風情を漂わせ、船長の号令以下さっと動いたり、そうかと思うと切符のもぎりから自転車に乗って客呼び込みに行ったり、もてなし役としてもしっかり働いていらっしゃるのですが、それでもどうしても消えない「海の男」の雰囲気がなんとも魅力的でたまらないのです。
 ハウステンボスでも他の従業員さんとはまた違った、ちょっと異色な皆さんです。私が小学生男子なら、まず間違いなく憧れます。

船は結構なスピードで、あっという間に街が小さくなります。

 ふふふ、しかしこの船に乗る最大の魅力・そして目的はこれです。船首部分のロープ渡り。

この部分を渡ります。

こんな感じで。

 
 落ちないようにネットが張られていますが、足元は2本のロープのみ。この上を歩くようにと指示されます。登っているうちはまだいいのですが、降りる時は結構滑るので大変です。
 しかし下はこの通り海。吹き抜ける風。360度開けた解放感はたまりません。少し足を止めて背筋を伸ばしてみると、タイタニックごっこの気分が味わえます。

 前回乗った時はほとんどが大人で、「どうぞ渡って下さい」というアナウンスがあったときも、皆さん「えー」という態度だったのですが、結局ほとんどの人が渡っていました。そういう、なんというかジェットコースター的危ないものに惹かれる魅力+本物の迫力というものがあるのですよ。時間がある限り何度でも挑戦していいのですが、2回目行く人も少なくありません。私もいそいそと挑戦しましたし、母もその様子を見て後から参加していました。そして今回は始めから二人とも渡る気満々でした。
 今回は小学生らしい集団が乗り込んでいましたので、みんな嬉々として渡っていました。「こえー」という声はあちこちから聞こえていましたけど。でもやっぱり2回目に挑戦する子も数知れず。

 その後は甲板でロープの結び方講座も行われていましたが、私は舷側に立ってぼーっと大村湾を、そしてハウステンボスを眺めていました。
  
 だんだん街が近づいてきます。

今回お世話になった、ホテル・デンハーグ。


 クルーズが終わった後は、すっかりおなじみになったオークションハウス「ランガダイク」に行って、7割引でお土産を買い込み、このあたりにある他のお店もざっと見て回って、普通宅急便では送れないチーズや明太子などの生鮮食料品土産を買い込み、また海から出国です。


 帰りの船に乗り込んでまず母と交わした言葉は「また来ようね」。
 どうやらこの街は、まだまだ我々を虜にして放さないようです。

我が家にてお仲間に歓迎されるくまの図。

 ここまで読んでくださってありがとうございました。(ハードとソフト話の余談はまた後日)


「ハウステンボス2005秋」シリーズ
 1日目・その後への布石
 1日目・バラ園の薔薇たち
 1日目・ホテルとくま落札
 1日目・くま入手とパエリヤ
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 2日目・トラベルマンの旅路
 2日目・コスモスの迷宮
 2日目・ダリアの夢幻
 2日目・昼食にまつわるエトセトラ
 2日目・三色の花畑と隠れた裏道
 2日目・花のカフェとお買い物
 2日目・豆乳フォンデュと花火の夜
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 3日目・朝食の素晴らしさについて
 3日目・大村湾クルーズそして出国


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