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ハウステンボス2005秋:1日目・その後への布石 [旅行記]

 HTBといえばハウステンボスの略なのです。それはさておき。私がハウステンボスに行くのはもう5回目か6回目になるでしょうか。あるいはもうちょっと多いかもしれません。開園して間もない頃に家族旅行で行ってから、一人暮らし時代に友人と行ったり(複数)、何度も通っています。今回は母と二人で行ったのですが、この組み合わせだと3回目になります。
 今年の春にも一度来ていて、その時に一面のチューリップの中で「そういえばこれまでは春にしか来ていないけど、他の季節だとどんな花があるのかな?」という話をしたのです。今回受験が終わったらまた二人で旅行に行こうということになっていて、最初温泉でもどーかということだったのですが、前述の話を私がふと思い出して「秋のハウステンボスでもどう?」と提案したら、あっさり決まりました。つまり二人ともそれくらいここを気に入っているのです。
 どうして気に入っているのかという理由はまた追々。

 いつものようにJTBの往復航空券がセットになったパックを利用し、園内ホテルに泊まろうということになります。最初のうちは園外の隣接ホテルなどに泊まっていたのですけど、一度園内に泊まってしまうともうそれ以外考えられませんね。倒産前後から、パックでの宿泊料金もやたらめったら安いですし(最大の理由)。で、園内ホテルは4つあるのですが、そのうちコテージ形式のフォレストヴィラを除いて、まだ唯一泊まったことのないホテル・デンハーグに今回は泊まってみることにします。
 当地まで行く手段は、今回電車も検討してみましたが圧倒的に時間がかかるので却下。しつこいようですがパックを利用すると航空券込みでもやたらめったら安いので。長崎空港からハウステンボスまでは、いつものようにオーシャンラインという船便を利用することにします。まったくもっていつもどおりです。


 当日は適当に早起きして伊丹空港へと向かい、そこで母と合流して飛行。着陸した後は船に乗るまで1時間ほど時間があったので、まず空港の喫茶店で一服(母が)して、私はケーキを食べ、乗り場で係員のおじさんが子供に見せるために捕獲したクラゲなど見せてもらいつつ、待ちます。
 くらげ。

 船。

 この船はいわゆる高速船というやつらしく、乗っていてもそんなに船特有の揺れはありません。目を閉じたりしていると、ちょっと気が付くかな程度です。まあ大村湾自体が波が穏やかというのもあるのでしょう。ただしエンジン音はかなりうるさく、振動もあります。デッキなどに出られるわけでもなく、普通に電車や車のように中の座席に座っているだけなので、船に弱い人にはやはりお勧めできません。ともあれ、私は朝早く起きて眠かったので、適当にうとうとしていました。


 そうして海からハウステンボスに接近、入国します。何度見ても街が前方に見えてきた時のわくわく感はおさえられません。ハウステンボスまでのルートに船を選ぶ最大の理由です。
 ハウステンボスの街は美しく、初めて見た人はまず歓声をあげるのですが、陸からと海からではやっぱり海のほうに演出という点で軍配が上がるかな、と。初めて母を連れてきた時も、それを計算して船を提案したことを思い出しました。私の人生は無駄に計算です。


 ともあれ入国。入国口で荷物はホテルまで預かってくれます。もうお昼をとっくに回っていたので(13時過ぎ)、まず昼ご飯を食べに行こうということに。あらかじめ母が立てていた予定に従って、私は「ピノキオ・グランデ」を探します。
 元々人気のあったピザ・パスタのお店が、ハウステンボス内に2つ目の店をオープンしたという場所で、前に来た時に「ああここがそうか」とチェックしていたので、その記憶を再検索。結構あっさり見つかったので、あっさり中に入ります。その時背後で向かいのオークションハウス「ランガダイク」の声を聞いていたのが、今回の旅の重要ポイントとの出会い。ま、それもさておき。

外観。  店内。

 ピザとパスタを一品ずつ取って分けようということになり、母が「海の幸たっぷりピザ」を選んだので私は「小エビのクリームソース・フェトチーネ」を選択。

  ピザはとにかくエビと貝とイカと海の幸山盛りでした。名前に偽りなし状態。うちは家人が魚介類にアレルギーがあるので、普段シーフードピザは注文しないため、いきなり「非日常との遭遇」に目を回した状態です。口の中でほとんど同じ大きさに切りそろえられた海の幸がそれぞれの存在感を主張し、なんというか華やかでした。


 まー、私も家人の最大のアレルゲンたるエビのパスタなど注文しているのですけれども。家人いないから。今回家でお留守番だから。大丈夫。ここだけの秘密。
 フェトチーネは絶妙の堅さで、クリームソースはあっさり目、むしろ添えられたスパイシーな香辛料の香りが素敵な味でした。小エビはぷりぷりです。上に乗っている草はルッコラ。


 食べ終わったところで、母が目の前のオークションハウスの呼び込みが気になっていることを告げます。「行ってみる?」ということになり、たしか各時00分からスタートだよなと腕時計を見ているとちょうどその近く。ということでさっさと精算して入ってみます。

 オークションハウス「ランガダイク」。私は以前に一度だけ参加してみたことがあるのですが、ここは普通とは逆のオークションです。つまり時と共に値段が上がるのではなく、下がっていく。
 それぞれの座席の右の肘掛け尖端に番号札が埋め込まれ、側面にボタンが配置されているので落札したい時にはそこを押します。一番最初に押した人が落札者となります。
 で、誰も落札しないとどんどん値段が下がっていくわけですが、一応限界というものもあり、そこまで下がるとセリ流れとなります。だいたい定価の7割引くらいに限界値があります。オークショニアのお姉さんがなんとなくほのめかしてくれるので、こちらとしても空気を読むわけです。

 くまも参加。

 競りにかけられる商品はハウステンボスの名産品いろいろ。お菓子とかシャツとかぬいぐるみとかマグカップとか。リクエストも受け付けていました。我々は始まる直前に滑り込み、まだルールや場の雰囲気もよく分かっていなかったので見物モード。
 参加者は出たり入ったりもありましたが10人ほどでしょうか。壇上のお姉さんは元気で巧みなトークを繰り広げていましたが、誰も落札者が現れないまま競り流れる商品が多かったです。今回の旅行ではこの後なんどもここに足を運ぶのですが、やっぱり客数が同じくらいでも盛り上がる回とそうでない回というものはあり。
 この回はリクエストがなかったということで、お菓子や食べ物関係を中心にオークションされていました。まだ我々は着いたばかりで、そのお菓子がどんなものかもよく分かっていないし、そもそもお土産を買う段階ではないので、やっぱり見物モード。でも最初に定価で始まって、あとは値段が下がっていく一方なのですから、ひたすらにお得ではあるわけです。はっきり言ってハウステンボス側にまったく儲けはないアトラクションなわけです。

 オークションの後半では一発勝負と称して、お菓子+バッジなどの小物いろいろで2000円台の品を1000円で、一番最初にボタンを押した人に、とかそういう試みもしていました。こちらはボタン押す人が多かったかな(半額以下ですからね)。あと、スペシャル商品と題してその回にしか登場しない特別な品もオークションされていました。これが後々重要な出会いを生むわけですが、それもまた後述。
 買いはしなかったのですが、お姉さんの軽快なトークと、「これはどう考えても、というかかなりお得なのではないか」という直感がなんとなく我々を興奮させ、終わった後で母と「結構面白かったね」「また後で時間が合ったら来よう」という話をします。


「ハウステンボス2005秋」シリーズ
 1日目・その後への布石
 1日目・バラ園の薔薇たち
 1日目・ホテルとくま落札
 1日目・くま入手とパエリヤ
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 2日目・トラベルマンの旅路
 2日目・コスモスの迷宮
 2日目・ダリアの夢幻
 2日目・昼食にまつわるエトセトラ
 2日目・三色の花畑と隠れた裏道
 2日目・花のカフェとお買い物
 2日目・豆乳フォンデュと花火の夜
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 3日目・朝食の素晴らしさについて
 3日目・大村湾クルーズそして出国 


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