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ハウステンボス2005秋:1日目・ホテルとくま落札 [旅行記]

 花を見て満足して、海沿いの道から外に出てそのまま歩いていくと、今回泊まるホテル・デンハーグに到着します。あ、その前に母がベンチでタバコ休憩してたかな。最近の喫煙者は大変です。
 私はその横で出掛けに喧嘩してきた家人相手に様子うかがいのメールを打つべきか、打たざるべきかで悩んでいました。・・・結局、「放置っ」とか叫んで携帯を閉じたような。

 まあそのあたりの忘れたい記憶はさておき。
 ホテル・デンハーグは港町スパーケンブルグに建つ、海沿いにあるホテルです。前から持っていた印象としては、街の真ん中にあって何かと華やかなホテル・アムステルダムより落ち着いていて、フラグシップ(最高級)ホテルのホテル・ヨーロッパよりは庶民的。ようするに中間でどこか捕らえどころがない感じだったのですが、ロビーに足を踏み入れて印象が変わりました。結構凝った設計がされているのです。

 入ってすぐの場所がロビーではなく、階段を数段あがって右に曲がって海に面したガラス張りのティーラウンジをわずかに見下ろすような角度で、長方形を少し崩した形のフロント+ロビーラウンジが広がるという。文章ではうまく説明できませんが、なんというか隠れ家的かつ思っていたよりずっと豪奢でとても私好みだったのです。
 ホテルマンさんたちの態度も、落ち着いていて控えめでありながら、リゾート地のホテルらしく「つかの間の我が家へようこそ」といった優しく歓迎する雰囲気を感じました。チェックインの手続きをしている母親の後ろでぼけーっと立っている私に、「そちらに座ってお待ち下さい」と指し示された椅子は分厚いクッション敷きの「ここに座っていいんですか!?」状態なもの(ようするに使う家具じゃなく見せる家具に見えたってことですね)。まあ、座りましたけど。ふかふかでした。

ホテル前景。

 このホテルは二面が海に面し、一面(裏手)がパレスハウステンボスのある森に面し、もう一面が街方向に面しているのですが、我々が案内された部屋はその街方向に面しているものでした。

  
窓からの風景

裏道を見下ろす。


 とりあえず部屋に備え付けの日本茶で一息入れつつ、これからの予定を話し合います。もう時刻は16時をまわり、今から街巡りしようと気合いを入れるには遅く、かといって食事にも早い時間。「時間調整して17時からのオークションをまた覗きに行こうか」ということで落ち着きます。

 そしてちょっと早めに街に繰り出し、途中にある焼酎屋さんを「お土産買いによるけど、今はまだいいから」と素通りし、園芸洋品店の前で母は足を止め、前回来た時に私が素早く買って実家用土産にしのばせた陶器のカエルを「またないかな」と探します。私はないんじゃないかと思っていましたが、意外とあっさり見つかりました。

それもたくさん。

こんなのも。翌日、母はこれらを大量に買い込みます。

私はこっちのカエルも可愛いと思うと提案したのですが、却下されました。


  ともあれもう一度オークションハウスへ。今度もどちらかというと見学モードでしたが、何か一つは買ってみたい気持ちにもなり、「なにかリクエストしてみる?」という母の問いに私はテディベアのぬいぐるみを指し示しました。
 うちの家族(私と家人)はぬいぐるみ好きなのです。前回も「衝撃、歩くチューリップ」という題名でちゅーりーちゃんきぐるみのこの↓写真を携帯メールで送ったのですが、家人には即座に「連れて帰ってくるの?(^o^)」と返信され、そーかそんなに欲しいのかーとちゅーりーちゃんぬいぐるみを買って帰った過去があります。

歩くチューリップ。 ちゅーりーちゃん。

 そしてまた話が脱線しているわけですが。結果的にこの回のオークションは前回よりもずっと盛り上がり、私が欲しがっていたテディベアは他の人に先に落札されてしまいました。しかしこの回はスペシャルアイテムとしてもう一品、テディベアが出品されることを、母はリクエストを出しにいく時に受付の人に聞いていたのです。

 それは例の入国時にもらったパンフレットにも載っていたのですが、「ドライフ」というオランダ語でぶどうを意味する名の、その名の通りワインレッドのモヘアの毛をもち、首にぶどうのツタのネックレスを巻き、ぶどうの房も垂れているというこの季節の限定ベアでした。
 ハウステンボスではフォーシーズンベアといって、四季ごとにベアを数量限定で作っているのです。このドライフは250体限定で、お値段6300円。正直高くて買うつもりはなかったのですが、見本のくまを見つめているうちに心に何か芽生えてくるものが・・・。これは恋? そーです、私も家人に負けず劣らずのぬいぐるみ好きなのです。というか家人は私がこの道に引きずり込みました。白状します、ごめんなさい。はっはっはー。

 とりあえずそういうわけで、急速に購入欲が芽生えたのです。恋心はいつだって衝動買いです。ポエムっている場合ではありません。値段は順調に下がっていきます。オークショニアのお姉さんがナレーションを入れる時は、大体針は止まるのですが、今回は今日最後のオークションということもあったのでしょうか、ほとんど止まることなくどんどん値段は下がっていき、あっという間に5000円を切りました。
 4500円くらいが限界かと思っていたのですが、この感じだとまだ下がりそうでした。そして実際、軽く針は45の数字を突破し、次なるラインは4000円。微妙です。買おうという人がもし他にもいれば、ここを狙ってくるだろうなと思いました。4100円の段階で押すべきか。しかし「そもそも買う予定じゃなかったしー」という私の微妙な迷いと、オークショニアの軽快な針さばきにより(このオークション、針を止めたところでどれくらい"溜め"を取るかが、結構押す側としては勢いを操られます)、針は40の数字の場所へ。その瞬間迷わずボタンを押し、点灯したのは私の番号。
 というわけで、6300円のくまはめでたく4000円で私に買い叩かれたわけでした。落札証明のチケットをもらい、商品そのものはテディベア専門店「リンダ」で受け取るように案内されます。

チケットです。

 では夕食前最後の仕事は、そのくまを受け取りに行くことです。


「ハウステンボス2005秋」シリーズ
 1日目・その後への布石
 1日目・バラ園の薔薇たち
 1日目・ホテルとくま落札
 1日目・くま入手とパエリヤ
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 2日目・トラベルマンの旅路
 2日目・コスモスの迷宮
 2日目・ダリアの夢幻
 2日目・昼食にまつわるエトセトラ
 2日目・三色の花畑と隠れた裏道
 2日目・花のカフェとお買い物
 2日目・豆乳フォンデュと花火の夜
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 3日目・朝食の素晴らしさについて
 3日目・大村湾クルーズそして出国 


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