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ハウステンボス2005秋:2日目・豆乳フォンデュと花火の夜 [旅行記]

 明日になったらハウステンボスともお別れなんだなあと少し感傷的になりつつも、とりあえず目の前の夕食がとても楽しみだったりする人の業。

 「真藍~Saai~」は今年出来た(正確にはリニューアルかな)の新しいお店で、以前は河童という名前でした。中は大きく二つに分かれていて、割烹風にカウンターで寿司と天ぷらを食べられるコーナーと、居酒屋的に一品料理やお酒を楽しめるコーナーがあります。
 春に来た時は寿司コーナーでお寿司を食べたのですが、今回はガイドに載っていた「和風チーズフォンデュ」というのを食べたいと母が希望して、お店の人に聞くと「それなら居酒屋のほうですね」ということで、そちらに。
 もういい加減胃も疲れたよーと思いつつ、メニューを前にすると「ばんばん頼むぜっ」という心持ちになってしまうのがオソロシイところです。大体にしてからが、1日目に最初の昼食を食べて以降、ずっと「ああっ、まだ空腹じゃないのに(目の前に美味しいものがッ)」という状況が続いてきました。いやまったく、ハウステンボスは恐ろしいところですよ。酒池肉林とはこのことかと私はしみじみ思いましたですよ。

 まあそういう述懐はさておき。
 食べたもの一覧ー。

鰹のカルパッチョ。
 お刺身系を何か食べたかったのですが、盛り合わせは結構なお値段がして(ということは多分量も多いのだろうし)、どれか一つ選ぶというのもピンと来なかったので、季節のお薦め料理に入っていたこれを選択しました。ドレッシングが鰹の臭みを和らげていて、前菜にはちょうどいい感じ。

茄子の田楽。
 私は田楽が好きなのです。これは大きさ的に京野菜の鴨茄子なのだろうか?、違うかな?と母と話し合っていました。味的には鴨茄子じゃないっぽい(鴨茄子はもっと水気が少ない)気がしましたけどね。ともあれ美味しかったです。母が食べなかったので、私が独り占めさせていただきました。
 向こう側に見えているのは野菜サラダ。刺身のツマ状に細切りにされた大根のまわりに、スティック状に切ったキュウリやニンジン、大根などの野菜が盛りつけられています。後々このスティックは別の食べ方に出会うことに。

ちょっと分かりにくいですが、地鶏の朴葉味噌焼き。
 これは母のリクエストです。というわけで母がメインに食べていましたが、一切れもらったところ、赤味噌っぽい味噌と鶏のうまみが絡み合って美味しかったです。

甘鯛の一夜干し。
 普段家ではあまり魚を食べられない(家人にアレルギーがあるので)私が、発作的に食べたくなって注文したもの。鯛が好きなのですよ。甘鯛は普通の鯛とはまた違った、箸先でぽろぽろ崩れるような柔らかな身と、微かに桃色がかった美しい色と、名前の通り奇妙に甘さのある旨みがありますけれど。
 居酒屋風ということで注文したものを分け合って食べるのかと思いきや、「自分が注文したものは自分で食べる」状態になっていたため、結局これ一匹私が一人で食べることに。今晩のメインディッシュでした。

 これが母のお待ちかね、和風チーズフォンデュです。
 ガイドの説明によるとチーズを豆乳で伸ばし柚子の風味を付けたものだとか。柚子の風味はよく分かりませんでしたけど、豆乳の味はばっちりしました。普通のチーズフォンデュよりもずっと柔らかなソースで、口当たりがよくさっぱりしていて確かに和風。つける具も生麩とかお豆腐とか、下ゆでしてある野菜、エビなどあっさり系が多くてとても食べやすかったです。
 この和風チーズフォンデュ、具にプチトマトというものもありまして、「え、生のトマト?」と恐る恐る食べてみましたが、甘くてチーズにもよく合ってとても美味しかったです。思えばチーズとトマトってイタリアンでは別になんとも珍しくないというか、むしろ基本の組み合わせなのでした。
 それから先ほどの野菜サラダのスティックも、チーズソースにつけて食べてみたり。これはこれで美味しかったです。

 やっぱりハウステンボスに来ると、一回はチーズフォンデュを食べておきたいという気持ちになりますね。家でやるのはなかなか大変なものですし(焦げるから)。あと、本格的なチーズフォンデュはこのようにアレンジされていたり、つける具も丁寧に下処理されていてパンからステーキまで、様々に楽しめてよいのです。


 大量に頼んだ料理を、お互いに押し付け合いなどしつつ、それでもほとんど残さずに時間をかけてゆっくり食べていました。そうしている間に花火の時間も近づいてきたので、それまでここでゆっくりして、出たらそのまま花火を見に行こうということに。

 そんな話をしていると、従業員のお姉さんが「以前にもいらしたことありますよね」と声をかけて下さいました。確かに以前にも来たことありますが、半年前なのに覚えていて下さったのかと、ちょっと感動。当時はまだオープンしたてという雰囲気で、味は美味しかったのですけど、注文取りなどの連携はまだまだ上手くいっていない感じで、なんとなくどたばたしていたんですが、そんな中でも覚えていてくれたんですねえ。
 そのお姉さんに、冬のハウステンボスも街中がライトアップされて、あちこちに色んなクリスマスツリーが飾られて、とても綺麗ですよという情報を教えてもらいます。そういうこと聞いてしまうと、冬にも来たくなってしまいます。


 さて、時間になったのでお会計を済ませて外へ。ここはちょうど花火の行われるオレンジ広場とも近く、少し歩いただけで会場に着くことができます。

 花火ショーは正確には「HANABI in ハウステンボス」という名前で、平日でも毎日行われています。5分程度の短いショーなのですが、クラシック音楽に合わせてスモークが焚かれ、レーザー光線が踊り、音に合わせて花火が打ち上げられるという・・・小規模ながらとても楽しいイベントなのです。本当に音と演出が綺麗に組み合わさっていて、毎日やっているだけのことはあるという、円熟味を感じさせる演出です。花火も大きなものを除いては、桟橋部分の結構近くから打ち上げられますので、発射の段階からするすると上に登っていって火の花を咲かせるまで、まんべんなく目で追うことができて、迫力というか臨場感も満点なのです。

      

 またそれをみんなで知らない者同士肩を寄せ合って眺めて、終わった後は自然発生的に拍手が起こる、その空気がとても好きです。そして「よかったね」とか「もう終わっちゃったのか」という雰囲気に包まれながら、それぞれの泊まっているホテルへ、あるいは場外へと三々五々帰っていく、ホテルについたら従業員さんに「お帰りなさいませ」と迎えて貰える、そこまで含めて好きなのです。

 本当に、今回のハウステンボスとのお別れも近づいているんだなと思いつつ、部屋に帰ってまた窓の外の夜景など眺めつつ、しばしぼーっと物思いにふけり、そして電気を消してぐっすり眠りました。


「ハウステンボス2005秋」シリーズ
 1日目・その後への布石
 1日目・バラ園の薔薇たち
 1日目・ホテルとくま落札
 1日目・くま入手とパエリヤ
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 2日目・トラベルマンの旅路
 2日目・コスモスの迷宮
 2日目・ダリアの夢幻
 2日目・昼食にまつわるエトセトラ
 2日目・三色の花畑と隠れた裏道
 2日目・花のカフェとお買い物
 2日目・豆乳フォンデュと花火の夜
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 3日目・朝食の素晴らしさについて
 3日目・大村湾クルーズそして出国 


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しょちょう

やはり行かなくてはいけないようですね。なにもかもナイスです。
by しょちょう (2005-10-23 20:52) 

Aa

こんばんは。しょちょうさん。
そのように言っていただけると大変嬉しいです。
私の無意味に詳しくて長いレポートが、ハウステンボスのために何らかの宣伝になっていれば、これ以上の喜びはありません(経営応援してますからねー)。私もハウステンボスにたくさんの楽しみを与えてもらいましたから。
このレポートもあと少しですので、どーかお付き合いくださいませ。いよいよ最終日、例の観光丸の乗船レポートをこれから書きます。
by Aa (2005-10-23 23:37) 

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