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ハウステンボス2005秋:1日目・くま入手とパエリヤ [旅行記]

 さて、そんなわけでテディベア専門店「リンダ」にオークションで落札したくまを受け取りに行くことになりました。「リンダ」は場所としては陸からの入国口近くにあり、我々がいる場所からはちょうど一番遠い位置にあたります。まさか歩いてパーク横断する時間も気力もなかったので、カナルクルーザーに乗っていくことに。
 この船はハウステンボスの入り口と、パークのちょうど中央付近にあたるドムトールン(高い塔)の麓を結んでいる運河船です。バスという選択肢もあったのですが、やはりどうせなら船に乗りたいよね、と。さらにさらに念願の、船後部にあるデッキベンチに座ります。屋根や窓のない状態で乗っていると、この船も意外と速く走っているんだなということが実感できました。

 だいぶ夕暮れが迫ってきた時刻でした。

そして「リンダ」に到着して手に入れたくま。
かわいい箱入りくま。

 
とってもかわいいくま。手足と首は動かせますくま。

 足裏の片方には名前の「Druif」、もう片方には金の糸で「**/250」という通し番号が入っています。このくまは250体限定なので。
 まだ売れていない数字のうち好きなものを選べましたが、私は自分の誕生月日から「229/250」にしました。・・・22月9日じゃないですよ。そんな誤魔化しをしなくても、80年生きてもハタチな誕生日ですからッ!
 結局誤魔化しているという話もあります。

店の前にはこんなくまも準備されていました。もっと飾り付けてクリスマス用かな。

 そして花に釣られてふらふらと風車に向かって歩き出そうとした母の背に向かい、私は一言「歩いて帰るの?」。たぶん、30分ではきかないと思います。
 というわけでもう一度カナルクルーザーに乗り、元のドムトールン麓の発着場へ。そこからは歩いてホテルに帰り、今晩はホテルのレストランで晩ご飯の予約をしてあります。

  
乗船しているうちにどんどん暗くなっていきました。


 今日の夕食は泊まっているホテル・デンハーグの中にある、「エクセルシオール」という地中海料理のレストランです。
 ここでパエリアの入ったコースを食べるというのを、母がとても楽しみにしていまして。メニューを確認した後、私も同じコースを選びました。

紋章入りの大皿。
写真は撮っていませんが、ナフキンは帆の形にたたまれていました。


前菜「熟成生ハムとフレッシュフルーツ キルシュと黒ゴショウ風味」。
 分かりやすくいうと「生ハムとメロン」(おい)。塩味のきいた美味しい生ハムと、甘いフルーツの組み合わせです。キウイとかマンゴーとかあったかな。あとメロンも。生ハムの肉の風味をじっくり味わいつつ、フルーツを食べて口の中をさっぱりさせて、塩味との便乗でフルーツも美味しく、そしてまたハムにナイフとフォークを伸ばすという。うーん、やっぱり生ハムとメロンは偉大だ(オイ)。


スープ「パスタと近郊野菜たっぷりのスープ ハウステンボス風」
 トマトベースのスープに小さく切ったたくさんの野菜を入れ、最後にバジルオイルで風味付けしたそうです。感じとしてはミネストローネが近いでしょうか。体の温まる料理でした。見た目はそんなに大きく見えないカップ入りスープなのですが、これが食べても食べても減らないー。ううむ。美味しいから良いのですが・・・。おなかにきました。

 ちなみにここでは饗されるパンを、オリーブオイルにつけて召し上がって下さいという趣向でした。グリッシーニと後一つは忘れましたが・・・普通のフランスパンだったような違うような、うー。
 ともあれ小さく折ったグリッシーニをオイルに付けて食べてみましたが、ナマのオリーブそのままのような爽やかさで香り高くて美味しかったです。母は唐辛子か何かの香りを付けてあるオイルじゃないかと言っていましたが、私としてはあまりそういう印象はなかったかな。ともあれ、そういう推測を交わしながら食べるのもいいものです。


主菜「長崎近海で獲れた海の幸のパエリア 地中海風」
 いよいよ念願のパエリアです。ちなみにこのナベで一人分です。ごろごろ大きな具がたくさん入っていて、見た目だけで「おお、すごー」状態。食べてみたところ、ライス自体はコース料理で饗されるものらしくあっさりした上品な味付け。しかし上に乗っている魚介類+鶏は素材のよさを主張するかのように、実に香りと味が濃くまた豊かで、もの凄く食べ応えがありました。あのスープがもうちょっと少なければーとか、この後にデザートバイキングもあるのにーとか、色々うめきつつ頑張って食べました。ああでも美味しかった。思い出してもよだれが。


 デザートはデザートバイキング方式です。どれも非常に美味しそうなのですが、すでにお腹はいっぱいで「食べたいー、けど食べられないー」と母と騒いでいました。
 それで結局私は、ライチのジュレと、洋なしのタルトと、名前を忘れたフルーツポンチを。どれも美味しかったですが、フルーツポンチが特に面白い味で気に入りました。最初お酒が入っているのかと思ったくらい独特の風味があって、甘いだけじゃなくて甘すぎることもなくて、さらにとても食べやすかったのです。
 あとで聞いたところでは、お酒は入っていないそうですが、フルーツはすべて同じ大きさに切りそろえて食べやすくして、さらにシロップで味付けした「まあ、フルーツポンチですね」だそうで。我々が結局覚えられなかった名前は適当につけたとか。うー、「マ」で始まっていたどこかの地名みたいな名前だったのですが。いや、そこまでして思い出すものでもないのかもしれませんが。うう。

 そのように、ギャルソンさんたちも非常に親切で、注文の最初にも「何かアレルギーのものなどございませんか」と聞いてくれるなど、サービスという点でも非常に行き届いたレストランでした。
 ハウステンボスのホテル内で食事したのはこれが初めてなのですが、是非また来たいと思いましたですよ。ここのホテルの気風なのかもしれませんが、非常に丁寧丁重でありながら、「まあ、フルーツポンチですね」と微笑みながらさらっと言えてしまうような親しみもあり、近すぎず遠すぎずな距離感が心地いい、すごく居心地がいいところだったのです。


 ともあれ、一日目にして早くも「胃がもたれるー」「もーだめー」などのうめきをあげつつ、ホテルの部屋に引き返してのんびりと。20時45分から港で打ち上げられる花火ショーまでの時間を、読書して過ごします。

 花火が行われる場所は部屋の窓からも見えなくはない角度だったので、母は出掛けようか迷っていましたが、私としては園内ホテルに泊まる大きな理由の一つでもあるので、張り切って出掛けました。結局後から母も来たらしいのですが、暗闇と人混みの中で合流できず。別々の、でもそんなに離れていない場所から花火を眺めていました。
 この花火についての詳細なレポートは、また明日の分にまわします。

 部屋に帰ったあとは、備え付けのパジャマ(浴衣じゃなくてパジャマ)に着替え、お風呂に入って歯磨きして、テレビを見つつのんびり読書して就寝までの時間を過ごしました。

 時々くまを箱から取り出しては、「ああ、美形だなあ」とうっとりしつつ。
 一日目の夜は更けていきました。

くま。


「ハウステンボス2005秋」シリーズ
 1日目・その後への布石
 1日目・バラ園の薔薇たち
 1日目・ホテルとくま落札
 1日目・くま入手とパエリヤ
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 2日目・トラベルマンの旅路
 2日目・コスモスの迷宮
 2日目・ダリアの夢幻
 2日目・昼食にまつわるエトセトラ
 2日目・三色の花畑と隠れた裏道
 2日目・花のカフェとお買い物
 2日目・豆乳フォンデュと花火の夜
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 3日目・朝食の素晴らしさについて
 3日目・大村湾クルーズそして出国 


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