記事 での「中野重治」の検索結果 14件
萩の物語
3週間ほどまえの毎日新聞の書評欄に、詩人の荒川洋治が三浦哲郎の短篇集を取りあげたなかに、戦後日本の最上の短篇小説としてこんなのを挙げていました。
中野重治「萩のもんかきや」
佐多稲子「水..
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逃げる人
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自分は逃げているのに他人には逃げるなと言う..
タグ: 逃げる 息を吐くように嘘を言う 歌 中野重治 I Let A Song Go Out Of My Heart Johnny Hodges
春さきの風
あっという間に斑鳩の古書店から二個口の段ボール箱が届いた。
何も考えずに片方の箱を開けると、第一巻が入っている方だった。
中野重治全集第一巻「詩集 春さきの風」。
函にも..
タグ: 中野重治
高橋和巳
河出書房の『高橋和巳』が届いたので、パラパラと読み始める。
ああ。
忘れていたわ。
本当に何もかも忘れていた。
高橋和巳さんが亡くなったのは1971年5月3日。
私は..
タグ: 中野重治 高橋和巳
現代的と伝統的 (その2)
三井葉子詩集「夢刺し」(思潮社刊)
三井氏は、あたかもこのような現代詩の一
般的傾向にさからうようにして、自分の魂の
裸身をうたっている。女としての性のかなし
..
タグ: 雨だれ 三井葉子 夢刺し 思潮社 中野重治
新宿・落合散歩(10)
これほどまでにプロレタリア文化関係者が集まり住んだ例はさすがに上落合以外にはないのではないかと考える。この時期の落合が「落合ソヴィエト」と呼ばれる所以である。日本プロレタリア作家同盟(ナルプ)のほか..
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新宿・落合散歩(9)
第七章:落合ソヴィエト
村山知義の妻、籌子から獄中の知義への手紙を読むと(『ありし日の妻の手紙』)、二人の間の長男である亜土のことを書いており、「最近アドちゃんはピオニール活動に夢中で・・・」..
タグ: 落合 新宿 落合ソヴィエト 柳瀬正夢 村山知義 村山籌子 佐々木孝丸 中野重治 芹沢光治良 鹿地亘
芭蕉の一句 (その2)
普通この句は杜甫の詩『春望』中の「感レ時花濺レ涙、恨レ別鳥驚レ
心」に暗示を受けていると言われる。さらに岩波版『日本古典文学
大系・芭蕉文集』補注には、「陶淵明の『帰(ニ..
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おまえは歌うな
イヌタデ。
秋になると、放ったらかしの家庭菜園にわっさわっさと生えている。
いつも中野重治さんの詩を思いだす。
おまえは歌うな
おまえは赤ままの花や..
タグ: 中野重治
「第七官界への引鉄」板垣直子と一冊の本 (3)
チャップリン
いま、ちよつとあの帽子をチヤアリイの頭から借りて來て大映しにしてみる。ながめたところ、ただひとつの、誰の頭に載つかつてても差支なさそうな山高にすぎない。(おまけに金鑛地の吹雪と公楽..
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ポストモダニカル アンハピネス
吉本隆明1968 鹿島茂
吉本隆明の本はついに読んでないサイコである。まぁ、栗本慎一郎との対談本である「相対幻論」を吉本の著述であるとすれば、唯一それだけで、もう20年以上前に読んだきり何が書..
タグ: 吉本隆明 鹿島茂 小林多喜二 中野重治
公楽キネマの銀幕のこと(2)
2.籌子からの手紙
村山は、「赤旗」を秘密で読むグループに入っていたこと、また共産党に毎月資金を提供していたので、事実を探知されたら大変なことになると緊張したようだ。ナップ(全日本無産者芸術連..
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