新宿・落合散歩(11)
第八章:女性作家たちの落合
女性作家が自覚をもって本格的に台頭してきたのは大正末期から昭和初期にかけての時期であったと考える。もちろん雑誌『青鞜』の存在は大きく、女性解放運動の先鞭をつける先進..
タグ: 橋本憲三 中本たか子 三上於菟吉 女人藝術 青鞜 伊藤野枝 長谷川時雨 女性作家 落合 九條武子
新宿・落合散歩(10)
これほどまでにプロレタリア文化関係者が集まり住んだ例はさすがに上落合以外にはないのではないかと考える。この時期の落合が「落合ソヴィエト」と呼ばれる所以である。日本プロレタリア作家同盟(ナルプ)のほか..
タグ: 落合 新宿 落合ソヴィエト ナップ プロキノ 全日本無産者藝術聯盟 プロット プロフォト 立野信之 小林多喜二
新宿・落合散歩(9)
第七章:落合ソヴィエト
村山知義の妻、籌子から獄中の知義への手紙を読むと(『ありし日の妻の手紙』)、二人の間の長男である亜土のことを書いており、「最近アドちゃんはピオニール活動に夢中で・・・」..
タグ: 落合 新宿 落合ソヴィエト 柳瀬正夢 村山知義 村山籌子 佐々木孝丸 中野重治 芹沢光治良 鹿地亘
新宿・落合散歩(8)
第六章:機械美学の故郷としての落合
機械美学の日本における提唱者は板垣鷹穂である。板垣は東京市外上落合599番地に大正末から住んだ。山手通の新規建設にともなう道路拡張が敷地にかかったため引越し..
タグ: オリエンタル写真工業 公楽キネマ 尾崎翠 板垣直子 小林多喜二 渡辺とめ子 堀野正雄 村山籌子 機械美学 機械芸術論
新宿・落合散歩(6)
第五章:新興写真の故郷としての落合
新興写真の紹介に本格的に取り組んだのは、雑誌『フォトタイムス』である。発行主体はフォトタイムス社であるが、親会社は西落合・葛ケ谷にあったオリエンタル写真工業..
タグ: 写真 フォトタイムス オリエンタル写真工業 木村専一 植田正治 瑛九 落合 新宿 中村惠一 堀野正雄
新宿・落合散歩(3)
第二章:アヴァンギャルド芸術のゆりかご「マヴォ」
第一章で書いたように大正後期のアヴァンギャルド芸術運動の中心的な存在は前衛芸術家集団マヴォである。マヴォはベルリンから戻った村山知義を中心に未..
タグ: 落合 村山知義 柳瀬正夢 岡田龍夫 萩谷恭次郎 死刑宣告 尾形亀之助 高見澤路直 マヴォ MAVO