新宿・落合散歩(11)
第八章:女性作家たちの落合
女性作家が自覚をもって本格的に台頭してきたのは大正末期から昭和初期にかけての時期であったと考える。もちろん雑誌『青鞜』の存在は大きく、女性解放運動の先鞭をつける先進..
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<<告知>>「女人芸術研究会」のゲストに
林芙美子・円地文子・佐多稲子――大きく揺れる時代の中で「女人芸術」の作家たちはどのように生きたか。
7月16日にはゲストとして、新宿区落合に暮らした作家・詩人・画家たちを研究なさっている中村恵一..
タグ: 望月百合子 尾形明子 中村惠一 落合 現代女性文化研究所 林芙美子 尾崎翠 女人藝術 長谷川時雨
<<告知>>『本の手帳』10号 「落合に交錯した二人の女流作家とふたりのみどり」
『本の手帳』10号に「落合に交錯した二人の女流作家とふたりのみどり」という文章を書きました。大正14年頃の落合に集まった熊本人と鳥取人の関わりについての考察です。尾崎翠、涌島義博、田中古代子、橋浦泰雄..
タグ: 本の手帳 10号 大貫伸樹 中村惠一 女人藝術 尾崎翠 高群逸枝 竹中英太郎 小山勝清 橋本憲三
「第七官界への引鉄」板垣直子と一冊の本 (7)
落合町山川記
この紹介が掲載される直前の「改造」1983(昭和8)年9月号には林芙美子の「落合町山川記」が掲載される。尾崎翠が兄に伴われて鳥取に帰ったのは前年8月末または9月初めのことだから、..
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「第七官界への引鉄」板垣直子と一冊の本 (3)
チャップリン
いま、ちよつとあの帽子をチヤアリイの頭から借りて來て大映しにしてみる。ながめたところ、ただひとつの、誰の頭に載つかつてても差支なさそうな山高にすぎない。(おまけに金鑛地の吹雪と公楽..
タグ: 尾崎翠 チャップリン 第七官界彷徨 ナップ 女人藝術 村山知義 村山籌子 壷井繁治 壷井栄 大田洋子
「第七官界への引鉄」板垣直子と一冊の本 (2)
公楽キネマのゴールドラッシュ
この日、樺山千代のところに来た生田春月は長椅子に腰をすえると、三人で話したのだという。尾崎は鳥取での講演の題を聞いている。春月は「知識階級の行衛」であると返答した。..
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