記事 での「白鳥恭介」の検索結果 103件
地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第21回)
翌朝、佑太と杏子は、朝食を早めに済ますとすぐに、鴨川にかかる正面橋へと向かった。
彼らが着いた時、正面橋下の河原には多数の捜査員の姿が見え、橋の周辺にはカメラマンを含め報道関係者の姿もみら..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第20回)
食事が終わると、唐沢夫婦は彼らが滞在するホテルへと帰っていった。 佑太も杏子と部屋に戻ったが、食事中に交わされた言葉がなかなか頭から離れなかった。
〈唐沢さんが言うように、被害者二人は男女の関..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第19回)
「もう一つお伺いしますが……ホテルマネージャーの勘では、二人の関係、どう思われました? たとえば……愛人だとか」
「愛人? いえ、わたくしにはそんな男女の関係には見えませんでした。 確かに、ホテ..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第18回)
「は、はい、実は……府警の方がお見えになりまして……正面橋の転落死されたお二人の件で色々と……」
御所は声を潜めながら答えた。
「このレストランで食事をされてたんですよね、その亡くなられ..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第17回)
「あのう、京都では何か変わったことが起きていませんか? たとえば、何か事件とか……」
「事件ですか? ええ、あっ、そうだ。 正面橋で転落して亡くなられた方がおられて……亡くなられた方は二人、四十..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第16回)
「そうか、じゃあ、僕の手伝いも続けてくれんの?」
「もちろん、そうさせていただきます」
杏子は答えた。家柄なのか、育った環境や躾のためか、杏子のもの言いは、結婚前と同様、ていねいなまま..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第15回)
先週、双子の兄の慶太との合同結婚披露宴が終わると、兄夫婦は新婚旅行先のヨーロッパへと旅立って行った。 出不精の佑太は、新婚旅行先に国内を選んだのだが、妻の杏子はむしろそれを喜んでいた。 そして、杏子..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第14回)
唐沢の夢の話を聞き終わった時、美香の表情は明るくなっていた。
「へえ、そんな夢だったの。 夢でまでご利益があるなんて、このお守り、すごいじゃん。 私さ、なんか、怨霊なんて怖くなくなったような気..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第13回)
「まあ、いい。 でもな、財産ってのは、殺人の動機にはなるな。 もし、財産が動機だとしたら……身内に犯人がいる可能性が、高いってことになるんだが……」
「あっ、福本家って、高台院、つまり秀吉の奥さ..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第12回)
唐沢が目覚めた時、隣で寝ていた妻はすでに起き出し、テレビのニュースを聞きながら、ドレッサーの前で化粧をしていた。
「もう八時過ぎてんのよ、信吾、早く起きてよ」
「何言ってんだ。俺はさ、お..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第11回)
しばらく行くと、石ころだらけの河原の一部に草むらが見えた。 唐沢が近づくと、草をかき分けるように何かが立ち上がってきた。
〈おおっ、何だ? あいつらは〉
立ち上がっていたのは、血まみれの鎧..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第10回)
「首を切ったのは鋭利な刃物、たぶんナイフかな?……麻酔かなんかで眠らせてやったんじゃないかな……」
美香は殺害の手口を推理すると立ち上がった。
「これって、府警の人に知らせといた方がいい..
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