記事 での「白鳥恭介」の検索結果 103件
地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第46回)
〈 『雨乞いに利を得た高僧の塔へ入れ。 そこに朱玉の珠を待つものあり』 だったな。 雨乞いっていったいなんだ? 昔、雨乞いなんてやったのか、京都のどこかで……それに利を得たってことは、勝ったってこと…..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第45回)
桜井は視線を佑太に戻すと言った。
「安藤先生、事件が大きなもんになってきましたんで、毛利には映画村の事件を主に手掛けてもらい、正面橋事件の方は別なもんに任すことにしたんです。 で、正面橋の事件..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第44回)
「いや、それが、害者二人が来る前に、姿を消してたそうなんです」
毛利は、眉根をひそめて答えた。
「姿を消してた? そらおかしいな? 呼び出しかけといて、なんで、姿消すんやろな」
「..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第43回)
「先輩、ついではないっしょ。私が安藤先生にお願いして、こちらにも来ていただいたんじゃないっすか。ひでえなあ」
唐沢は口を尖らした。
「なんや、お前の後輩で、同業者の方かいな。 毛利、そら..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第42回)
「……ということで、先生のおっしゃったように、来訪者があったのも、そのために二人が席を立ったのも、まぎれも無い事実のようです。 でも、よく分かられましたね、唐沢が言ってたこと、これで腑に落ちましたよ」..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第41回)
「先生、この娘(こ)でしたか?」
「いいえ、この部屋に来たのは、もっと若い……」
「もっと、若い、ですか? さすがですね。 ……鈴木さん、さあ、入ってください」
毛利は、ドアに向か..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第40回)
「いえ、それは分かりません。 ただ、犯人は、忍者の装束を身につけ、そのドアから入って来ると、素知らぬ顔で、二人の茶碗に毒物を入れて、同じドアから、外へ出ています」
佑太の細かい説明に、毛利の顔..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第38回)
佑太たちが案内されたのは、何の変哲もない部屋だった。 真ん中にテーブルが四台据えられ、その周りに丸椅子が十数脚、事件直後のまま無造作に置かれていた。
フロアの端の方に死体輪郭線が、二つ見え..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第37回)
「じゃあ、今日死んだ二人と、福本家の間には、何か関係は、なかったんですか? 先輩は、確か、福本家の遺産相続が正面橋事件の背景にあるって、そう考えてたんでしょう?」
唐沢は、畳みかけるように訊い..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第36回)
忍者ショ―の舞台裏には、役者たちが使う控え室がある。 この日、午前の舞台が終り、役者スタッフが、その控室に集まって茶を飲んでいたところ、スタッフの中の男女二人が突然苦しみだし、まもなく息絶えたのであ..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第35回)
「貴方は、よくおわかりではないか。 まさにそうなのだ。 このまま放っておけば、この都は悪霊の住み処となってしまう。 先程までは聖徳太子像からも魂が抜け出していたのだが……そうか、貴方がたが太子様の魂を..
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地縛記憶2: 京都、地脈の乱れ(第34回)
その途端、辺りは突然暗くなり、何も見えなくなった。 しかし、しだいに目が慣れてくると、境内の木々や参道の石畳の模様が、二人の周りに浮かび上がってきた。 見上げると、紺青色の空に無数の星がきらめき、上..
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