新宿・落合散歩(11)
第八章:女性作家たちの落合
女性作家が自覚をもって本格的に台頭してきたのは大正末期から昭和初期にかけての時期であったと考える。もちろん雑誌『青鞜』の存在は大きく、女性解放運動の先鞭をつける先進..
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「第七官界への引鉄」板垣直子と一冊の本 (5)
昭和8年の『第七官界彷徨』
尾崎翠が戦前に出版できた唯一の著作である『第七官界彷徨』は啓松堂からの刊行であると書いた。この出版社は1933(昭和8)年に集中して女流作品を出版する。『第七官界彷..
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「第七官界への引鉄」板垣直子と一冊の本 (3)
チャップリン
いま、ちよつとあの帽子をチヤアリイの頭から借りて來て大映しにしてみる。ながめたところ、ただひとつの、誰の頭に載つかつてても差支なさそうな山高にすぎない。(おまけに金鑛地の吹雪と公楽..
タグ: 尾崎翠 チャップリン 第七官界彷徨 ナップ 女人藝術 村山知義 村山籌子 壷井繁治 壷井栄 大田洋子
雑誌『女人藝術』をめぐって―村山籌子と小林多喜二を中心に(4)
5.『女人藝術』における村山籌子
『女人藝術』には村山籌子の足跡もある。その最初は1929(昭和4)年三月號のこと。「私を罵った夫に與ふる詩」という詩一編である。
「1/私の夫よ、/..
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