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X 『VANISHING VISION』 [音楽(レビュー)]

遅延のご迷惑を更にご迷惑…

当初の予定を変更いたしまして

鎚鋸的イレギュラー更新しております。。

 

さて、第19回目のレビューは、

先日の年内復活情報に触発されたことで

書くことにしました、コチラ…

VANISHING VISION

VANISHING VISION

  • アーティスト: X, X JAPAN, YOSHIKI, TOSHI
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2000/09/13
  • メディア: CD

 

偶然にも初版1988年(19年前)の楽曲。

これはメジャーへの挑戦状か?

奏でられる繊細なメロディとともに発する、

若さ故の暴走的な勢いが

かつてのインディースメタルシーンを震撼させた!

 

http://www.xjapan.ne.jp/

http://www.extasyrecords.co.jp/jp/index.html

 

 

 

 

時代はもう間もなく

平成の世に移ろうとしている。 

世界も来る90年代に向けて

新たな波、自由を求めるステージへと

動きつつあった。

 

当時、TVを賑わすロックバンドはほとんどいなかった。

そんなあの時代に、今では放送事故扱いされても

文句も言えないほど娯楽番組の画面を暴れまくる

5人の若者たちがいたのだ。

 

彼らはX(エックス)という。

“何だかよくわかんないから”

“無限の可能性を秘めた”

“どこにも属さない”

ほとんどが後付エピソードのようだが、

メディアでのそんな立ち振る舞い

まぁ視覚的に“何でもアリ”な彼らに対し、

満を持してのファーストアルバム登場は

本業である音楽性で答えを放つ一撃となった。

 

01. DEAR LOSER

   …陰々と奏でられるは闇の心地。

   次第に重低音が次曲へと繋がらんかのばかりに

   時間と心を運んでゆく。

   TAIJI作曲のオープニングナンバー。

   このダークな居心地は彼の様々な音楽の影響を伺える。

   そう感じるとイントロメロディも

   ラウドネスの「アレスの嘆き」を思わせるかな。

 

02.  VANISHING LOVE

   渾身の無名曲その1。

   このアルバムのタイトルナンバーと

   言ってもよいだろうか。

   今やこんな勢い感じられねぇぜと思うくらいの

   スラッシュ路線で非常に凝った構成の楽曲である。

   バランスの悪さが感じられるだろうが、

   血迷う気合と勢いで丸め込む極悪さ。

 

03.  PHANTOM OF GUILT

   TOSHI&TAIJIの楽曲。

   メジャー後の「VOICELESS SCREAMING」も然り

   このコンビは妙な化学反応を起こす。

   YOSHIKIの楽曲とは違うアメリカナイズ感。

   しかしながら、この独特な曲展開が

   彼等の他の楽曲にない妙なスルメ要素がある。

   

04.  SADISTIC DESIRE

   ンナァ~~~~~~~~~~~~

   元HIDE在籍の横須賀サーベルタイガー時代の

   「SADISTIC ENOTION」をXで演ったら

   こうなりました(笑)

   イントロのYOSHIKIのドラム回し、

   中間部のTAIJIのベース上昇フレーズ、

   その後のツインギターが印象的な楽曲。

 

05.  GIVE ME THE PLEASURE

   後の「XCLAMATION」「JUNGLE」が発展系か?

   メッセージ入りのインストナンバー。

   HIDEとTAIJIの遊び心満載の

   セッションともいえる楽曲を楽しんで下さいな。

   …って、血だらけやん!!

 

06.  I'LL KILL YOU

   渾身の無名曲その2。

   彼等のデビューシングル曲を

   今のメンバーで、言わばセルフカヴァ。

   テンポ200♪弱の疾走感とともに、

   今作一の暴走を味わえる!

   疾走曲ではPATAがメインギターを担う。

   そんな彼のプレイも聴きどころの一つ!

   

07.  ALIVE

   渾身の無名曲その3。

   このアルバムの中で一番好きな楽曲。

   『BALLAD CORECION』の楽曲で

   唯一浮いている感じがあるのは、

   他との表現方法の違いが主であろうか。

   それが彼等のバラード曲の中でも一番好きな

   理由でもあるんだが…。

   ベートーヴェンの「月光」を想わせつつ始まる楽曲が

   だんだんと世界を暗くしてゆき、

   明日を見ん、生の光を求めんとさ迷い苦しむ様が

   悲痛にも美しい。

 

08.  紅(KURENAI)

   「紅」英語詞。

   失意の破局を迎えた

   “おまえ”“俺”の物語も

   ニュアンスや伝わり方が少し違ってくる。

   サビメロが最後の最後まで出てこない

   そんな曲展開が題の深さを

   より一層インパクトの強いものにする。

   

09.  UN-FINISHED...

   「紅」と同じく、アルバム『BLUE BLOOD』

   再収録されている曲。

   こちらはとても尻切れな終わり方をする結末ではあるが、

   タイトルどおり「終わらない」物語である。

   そしてXもまた動き出す…

 

まだ試行錯誤段階ながらアイデアが盛り込まれたメロディに

漲るパワーが吹き込まれた渾身の一枚と言っていいだろう。

以降にメジャーデビューし、フルアルバムを通算3枚発表しているが、

彼等の当初掲げていた“刺激”という観点からすれば、

個人的に今作が一番Xらしいと感じられる。

 

そんなこの楽曲を購入するにあたって、

やっぱりジャケットがジャケットだから

レジに向かうのにドキドキした記憶がある

…コレ乳首見えてんじゃん!!!

こんな思いをしたのは人生の中で

初めてエロ本買ったときや

スコーピオンズのVirgin Killer買ったときとか

数回くらいしかない(笑)

まぁ、これは余談です。。

 

時代は彼等、そして先人の聖飢魔Ⅱらの登場により、

日本でHR/HMシーンが表に出る大きなきっかけとなった。

しかしながら、音楽性よりも映像面で注目を受けることが

目立つようになり、後にヴィジュアル系と呼ばれる

後発バンドが登場するきっかけともなった。

 

X自体はメジャー後、世界進出を目指すも

さまざまな要因が重なり、ついには解散を向かえる。

にもかかわらず、最近のニュースでもあったように、

ヴィジュアルが欧米に、ある意味で逆輸入される様

皮肉といえばいいだろうか?

そして予定しているXの再結成

彼らは出せなかった答えをどう次章に表現するだろうか?

 

X hide関連ブログ…

X-japanも復活することだから鎚鋸も…

12/13 hide’s 41st BIRTHDAY!

hide 『PSYENCE』

X 『破滅に向かって -On The Verge of Destruction-』

hide『SPIRITS』に集う想い…

敢えてPSYENCEたる☆

 

次回レビューは20号記念なので

 

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2007/07/25
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Blue Blood Tour 爆発寸前GIG

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  • アーティスト: Kiss
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  • アーティスト: ジェフ・ベック・グループ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2006/01/18
  • メディア: CD


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コメント 4

Rucci

X・・・当時の友人が、日本のインディーズにハマっていて、教えてくれました。
私が聞いたXは、メジャーデビュー直後くらいだったかもしれません。
Yoshikiのドラミングは、カッコいいって思いました☆(天才たけしの元気が出るテレビでも 話題騒然となりましたね^^)
by Rucci (2007-06-17 21:59) 

鎚鋸

>Rucciさま
いつもお世話になります☆

世間的にはTV出演からの
言わば映像的インパクトの話題先行だったので、
(かつての映像はNGらしい…)
この一枚は彼等が音楽面で印象付ける
記念すべきファーストアルバムと言えるでしょう。

ちなみに、私が聴き始めたのは
先のレビュー『破滅に…』の頃なので
私のほうが後輩です(笑)

YOSHIKI氏のドラミングは勢い故、
リズムを突っ走ってしまうことはありますが、
若き日の鎚鋸をこっちの世界へ引き寄せた
ミュージシャンの一人であります。
by 鎚鋸 (2007-06-17 23:40) 

鎚鋸

>HALさま
いつもお世話になります☆
nice!ありがとうございました!
by 鎚鋸 (2007-06-18 09:08) 

MATO


いつまでも何かを待ってるだけで未来は変わらんだろjk。今のままの人生に満足してるのか?

ちょっとは行動してみる気、ある?
QOL(Quality of Life)上げたいなら試してみれば
http://h0oc16i.nippon.charitie.info/h0oc16i/
by MATO (2011-04-03 14:22) 

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