記事 での「佐世保」の検索結果 502件
枯葉の髪飾りLⅩⅩⅣ
その赤いサンタクロースの履物を意匠したのであろう紙の長靴には、ラムネ菓子やマーブルチョコレート、色取りどりのドロップス、ウイスキーボンボンなどが、袋に小分けされてぎっしり詰まっているのでありました。..
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枯葉の髪飾りLⅩⅩⅢ
「へえ、犬猿の仲じゃなかったと、あの二人?」
「実はそうでもなかとかも知れんぞ、前からオイは云いよったけど」
隅田が自分の言葉に自分で頷きます。
「あの二人は大概喧嘩口調ではあるばってんが、結..
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枯葉の髪飾りLⅩⅩⅡ
吉岡佳世の家には、大学が休みに入ったためか、彼女のお兄さんが居るのでありました。
「おう、いらっしゃい」
吉岡佳世のお兄さんは上がりこんできた拙生と隅田に炬燵に入ったまま云うのでありました。彼..
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枯葉の髪飾りLⅩⅩⅠ
クリスマスパーティーを予定していた土曜日はとても寒い日でありました。そのためか、その日吉岡佳世は学校を休んでいたのでありました。
もしも彼女の体の具合が思わしくないのなら、予定していたクリスマス..
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四十九日法要
今週末、兄の四十九日法要に行ってきました。
金曜日仕事を終えて和歌山の姉さんの所に向かいました。
兄はお昼過ぎに一足先に出向いていて、亡くなった兄の自動車の廃車の件で
動いてもらいました。
..
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枯葉の髪飾りLⅩⅩ
「なあんか、そがんことは別に今云わんでよかやっか。そう改まって云われると、なんかまるで、別れの言葉のごと聞こえてしまうやっか」
「御免ね、そんなんじゃないとやけど」
吉岡佳世が云います。「でも、..
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枯葉の髪飾りLⅩⅨ
「クリスマスパーティーまで、あと一ヶ月くらいね」
ベンチの上の落ち葉を掃って拙生と並んで腰かけた吉岡佳世は云うのでありました。
「今から楽しみのごたるね、お前」
「うん、楽しみ。家族以外の人と..
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枯葉の髪飾りLⅩⅧ
秋が深まると吉岡佳世は風邪を引かないための用心もあって、学校に出てくるのは週の内半分程になっているのでありました。別に体調が悪くなったためではなくて、本当に手術を間近に控えた配慮であると彼女は強調す..
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枯葉の髪飾りLⅩⅦ
「二十四日のクリスマスイブは月曜日になるね」
吉岡佳世のお母さんが体を捩ったまま云うのでありました。
「月曜日ですか。あんまい都合のよか日じゃなかかなあ、そうなると」
隅田が顎を擦りながら云..
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枯葉の髪飾りLⅩⅥ
「うん、それは楽しかよね、きっと」
吉岡佳世が同意するのでありました。
「吉岡の手術に向けての激励会て云う意味もあるぞ、そうしたら」
安田が云います。
「でも料理とかお願いするとは申しわけ..
タグ: 髪飾り 家 高校生 佐世保 クリスマス
枯葉の髪飾りLⅩⅤ
「なんか、あんまい具合の悪かごとは見えんなあ、吉岡は」
安田が云うのでありました。
「うん、本当は大丈夫とやけど、ほら、今学校で風邪の流行ってるやろう、だから用心のために、朝ちょっとあたしの体温..
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枯葉の髪飾りLⅩⅣ
吉岡佳世が学校に出て来た日は二人で同じ空間に居られることを慈しむかのように、拙生と彼女はなるべく寄り添って一緒に時を過ごすのでありました。勿論、学校と云う場から浮き出ないような配慮の上でのことではあ..
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