青森県産の米やニンニク等から放射線が出ると青森県が公認 [社会]
青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場で「アクティブ試験」が始まろうとしています.未使用の,つまり放射能の弱い燃料での試験はすでに行われていますが,今回は,実際の使用済み核燃料を使い,これを切り刻み,強い酸で溶かし,ウランとプルトニウムを分離精製するという,本来のプロセスが実地テストされます.(右の画像リンク修正しました.2015.11.25)
ひとたびこれが行われると施設全体が放射能汚染されるため,この計画が中止になったとしても大変な汚染物質が残されることになるので,解体・廃棄の費用は桁違いになるでしょう.
この施設が本格的に稼働して,計画通り年間800トンの使用済み燃料ウランを処理すると,施設内だけでなく,大気中や海中に大量の放射能を廃出します.「六ヶ所事業所 再処理指定申請書」に書かれている数値は次の表の3番目のコラムのようになっています.
2015.11.25訂正:原発でのトリチウム放出がゼロとなっているのは誤りでした.玄海原発では最大で年間10の14乗ベクレル放出しています.記事「原発からのトリチウム放出」参照.
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推定年間放出量(ベクレル) | 同左,原発1基の場合 | 原発1基に対する倍率 |
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希ガス | 3.3×10の17乗 | 3.1×10の11乗 |
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クリプトン85は10.8年 |
ヨウ素129 | 1.3×10の10乗 |
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1.7×10の7乗年 | |
ヨウ素131 | 5.6×10の10乗 | 3.8×10の6乗 |
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8日 | |
炭素14 | 5.2×10の13乗 |
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5,730年 | |
トリチウム | 2.0×10の15乗 |
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12年 | |
他・アルファ放射体 | 3.7×10の8乗 |
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他・アルファ非放射 | 1.2×10の11乗 |
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トリチウム | 1.8×10の16乗 |
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12年 |
ヨウ素129 | 2.6×10の10乗 |
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28年 | |
ヨウ素131 | 1.8×10の11乗 |
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30年 | |
他・アルファ放射体 | 9.8×10の9乗 |
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他・アルファ非放射 | 7.0×10の11乗 |
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この結果,環境や農・漁業にどのような影響が出るかについて,青森県が2月7日に発表した資料があります.これを「美浜の会」の方がスキャンしていますので,次に置きました.(340キロバイト)
六ヶ所再処理工場の操業と線量評価について
次は,これを引用した「美浜の会」のリーフレットです.問題点がよくまとめられていると思います.(612キロバイト)
六ヶ所再処理工場が動けば青森県産の米やニンニク等から放射線が出ると青森県が公認
安全でおいしい青森県産の食材を食べ続けたい
だから青森県知事は再処理工場の試運転を認めないでください
(リンク修正,2011.9.23)
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