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プルサーマル問題で佐賀県主催の討論会開かれる [社会]

何度か触れた「プルサーマル*」問題だが,昨日,佐賀県主催の公開討論会が原発に近い唐津市で開かれた.2月20日の九電主催**,10月の国主催に続く3回目のもので,717人(県発表)が参加したとのことである.新聞各紙によると,古川知事は「理解は深まったという印象を受けた」と述べた.

知事の是認に傾いた発言とは対照的に,地元紙の佐賀新聞は中立よりやや否定気味,他紙は中立的な報道をしている.以下,各紙の見出しはつぎのよう.
朝日:  安全性で意見対立 「疑問」と「理解」様々
毎日:  安全認識にずれ
西日本: 安全性テーマに専門家論戦 長丁場,700人真剣に
     推進,反対 「判断まだ」の声も
佐賀新聞 安全性で賛否白熱 知事「理解深まった」(1面)
     「どっちを信じれば・・・」 住民の不安払拭できず(22面)

地元紙以外は何れも佐賀の地方面の扱いだが,12月4日の記事に書いたように,この問題では佐賀の玄海原発はわが国では最前線の位置にあるのだから,全国的な注目に値すると思う.

反対派のパネリストの一人は京大原子炉の小出裕章氏.氏が属する原子力安全研究グループのサイトには,講演レジュメがたくさんある.
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/

なお,この討論会ではテーマを「安全性」に絞ったようだが,西日本は,これに疑問を投げかける,玄海原発対策住民会議の坂本洋会長の発言を引用している.坂本氏:「経済性や危険性についても議論が必要なのに,(安全性と切り離して)バラバラに討論するのはおかしい.」

* このジャーゴン自体が人々の関心をそぐ役割を果たしていると思われる.例えば,「プルトニウム燃料導入問題」などとしたらどうだろうか.
** http://blog.so-net.ne.jp/pegasus/2005-02-22

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