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JEFF BECK 『Who Else!』 [音楽(レビュー)]

 

Who Else!

Who Else!

  • アーティスト: Jeff Beck
  • 出版社/メーカー: Epic
  • 発売日: 1999/03/16
  • メディア: CD

 

高校時代。友人Sにいきなりイヤホン入れ込まれて

聞かされたのが「WHAT MAMA SAID」だった。

もう何なんだこのカッコ良さは???

 

CDを開き、中ジャケを見る。

 

これが日本で言う還暦間近のおじいちゃまらしい(当時)

こんな人があんなモダンでカッコいい曲を演ってるのか!

とティーンエイジャー(当時)の私はビビッたものだ。

http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/ES/JeffBeck/

 

“ギターを指で奏でる人”

時には打ち込みのリズムに合わせてより人間臭く、

時にはブルージーにギターを歌い上げる!

我々の耳に入ってくるメロディは

ヴォーカル以上のパフォーマンスを持ち合わせた

絶妙な“間”、絶妙な“ニュアンス”で楽しませてくれることだろう。

 

01.  WHAT MAMA SAID

 ジェニファーのタッピング、そしてジェフのメインリフが印象的!

 中間部のインプロ的なアプローチがウラの打ち込み的なサウンドにより

 その感性がより際立ってくるようだ。

 しかし、何故に「WHAT MAMA SAID」なのだろう…

 某『赤坂5丁目ミニマラソン』でよく耳にする馴染み深い曲。

 

02.  PSYCHO SAM

 心地よくやや単調に流れるテクノなビートに

 ノるツインギターが振り切れる!とてもスリリング。

 

03.  BRUSH WITH THE BLUES

 まんまブラシの入ったブルージーな曲。ライブ録り。

 オリジナルアルバムでのライブ曲収録(しかも本人公認)

 というのは極めて珍しい。それだけお気に入りと言えばいいだろうか。

 

04.  BLAST FROM THE EAST

 前曲と曲名がまぎらわしい(未だに間違えそうになる)

 「突風」という言葉が以前の「AIR BLOWER」と言う曲を想わせる。

 しかし、こちらのテイストはかなりアジアン風味。

 

05.  SPACE FOR THE PAPA

 「MAMA」がいれば「PAPA」もいるということ。

 母なる大地に父なる宇宙(ちょっと言ってみた)

 浮遊する音たちを繋げるギターメロディがニクい。

 

06.  ANGEL(FOOTSTEPS)

 天使が地に恵みをもたらす感じだろうか…。

 甘い音の伸びやかさが実に癒しの素となる。

 

07.  THX138

 打ち込みなビートで突き進むジェフのテクニカルさ!

 タッピングを始めとした彼のギターが快く突っ走る! 

 

08.  HIP-NOTICA

 繰り返されるようなフレーズが実はツボ。

 クリーンに聴こえるこのトーンの一音一音の微妙な違いが

 やんわりと毒づいてくる。。

 

09.  EVEN ODDS

 メタリックでフュージョンっぽいテクニカルな曲。

 聴いてみれば案外とキャッチーなへヴィさだ。

 コレもまたギターのニクさが溢れてくる。

 

10.  DECLAN

 Donal Lunnyの作品。取り入れられているアイリッシュさを

 ジェフによって哀愁さが深まりを魅せ、さらに美しさまでも。

 「これがギターの音か?」が多くの方の感想となるだろう。

 

11.  ANOTHER PLACE

 クレジットこそないが、故・コージーパウエルへの曲として

 名が通っている曲である。そのために奏でられるメロディが

 別のどこか遠くに向かって放たれている感じがする。

 どことなく哀しみが溢れてくる美しさ。

 

彼のギターによる曲は新しいアルバムが出るごとに、

より先進的な音楽を我々に届けてくれている。

決してかつての名曲や形にとらわれることなく先に進み、

なおかつ“ジェフベックらしさ”なる芯の通ったプレイが

そこにあるのだから、凄いのだと思う。

 

来年にはNEWアルバムを予定しているようだ。

次のアルバムにも当然、期待ができそうだ。

 

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  • アーティスト: Jeff Beck
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
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  • 出版社/メーカー: Epic Records
  • 発売日: 2001/03/27
  • メディア: CD

 
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  • アーティスト: Jeff Beck
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1989/09/12
  • メディア: CD

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  • アーティスト: ジェフ・ベック, ジェニファー・バッテン, アイデン・ラブ, アンディ・ライト, モーガンフィールド, ニティン・サウニー
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2000/11/15
  • メディア: CD
 
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  • アーティスト: ジェフ・ベック
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/06/29
  • メディア: CD
 

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コメント 6

三大ギタリストはそれぞれ特徴があって、どれが一番とは言えない。
その中でもベックはもっとも革新的な人ではないでしょうか?このアルバムには驚いた!モダンなところに。
女ギタリストもすごかった〜。
ロック万歳!
by (2005-10-28 08:25) 

鎚鋸

>gackさま
嬉しきコメントありがとうございます!
3大ギタリストを語るとえらい事になりそうですがw、
ヤードバーズに加入したという共通点を持ちながらも
それぞれ独特なスタイルを持っているのが魅力ですね!

特にベックは現代風な楽曲を取り入れつつも、
より指弾きで感情を露にするというギャップがたまらないです。
また、彼はもちろんのことペイジやクラプトンも
レビューに登場する予定でいますのでよろしくお願いしますね。

私からも、ロック万歳!
by 鎚鋸 (2005-10-28 11:21) 

Jeff Beckですかぁ、懐かしいですねぇ~
へなちょこカウボーイズ♂の今のNo.1ギタリストは
John Frusciante です!

ロック万歳! \(^-^)/ その3
by (2005-10-28 21:39) 

鎚鋸

>へなちょこカウボーイズさま
Jeff Beckを懐かしんでいただけるとは、
なかなかロックにもお詳しいのでしょうか(^^)
しかしながら、彼は過去の存在ではないですよ~と一言。

John Fruscianteと言いますとレッチリでしょうか?
私も好きですよー(^ー^)
by 鎚鋸 (2005-10-28 23:26) 

camel_mild_since_1913

ベックは僕らの世代にとって神様。
早弾きはコピーできても、ジェフのニュアンスはコピーできない。
唯一無二のギター職人ですね。
by camel_mild_since_1913 (2005-11-30 00:18) 

鎚鋸

>CAMEL MILDさま
神へのnice!に感謝しています!!
私の最も好きなギタリストなため
レビューを始めるにあたって一番最初の登場となりました。
彼の作品は一番レビューを書くと思いますので、
楽しみに待っていて下さいな。
by 鎚鋸 (2005-11-30 00:23) 

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