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Rai3生放送:《ロンバルディ》2008.5.20★RR,テオドッシュ,ベルトランMP3 [ロンバルディ/ジェルザレム]

 日本時間で21日の早朝3時半から生放送、久々に自分で録音、途中、1時間40分くらいのところで一回切断しました。やっぱり、起きて見張ってないとダメなんですよね。Rai3の生中継は、必ず幕間に歌手のインタビューがあります。今回は、1幕と2幕の休憩で、あの渦中の人、ベルトランのインタビュー、とても元気ではりきってました。どうやら初役のようで、ヒロイックで難しいがやりがいのある役です.....とか... 次の幕間に、指揮者のモランディとライモンディのインタビューがありました。十何年歌ってない役ですね、と言われて、私にとっては幸運ということかな....

4幕ファイナーレ:ジゼルダ(テオドッシュ)、アルヴィーノ(ベルトラン)、パガーノ(R.ライモンディ)
 ヴェルディ初期の迫力満点のオペラということもありますが、なんかすごい演奏でした。ズンチャカチャチャチャチャの伴奏がにぎやかで大騒ぎ....それに負けないようにソリストも大声大会みたいで、面白かったです。
 このところイタリアでひっぱりだこのテオドッシュは難役を見事にこなしていましたし、ライモンディも最近のどちらかというと軽妙なレパートリーとは違って、もちろん若い時のようなわけにはいきませんが、迫力ありましたよ。
 このオペラは、テノールが二人なんですが、いつもでしたら、三大テノール(パヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラス)も歌っている回教徒の王子オロンテに注目なんですが、今回は、渦中の人ベルトランがアルヴィーノ(パガーノの兄)でしたので、ついつい耳がそっちに行っちゃったんですが、オロンテより、出番も歌も多いんですね。初めて気づきました。

2幕3場:アッチャーノの館のハーレム

ジゼルダは、亡き母と故郷をしのびながら、捕らわれの身を嘆く。
♪「たとえこの祈りがむなしくとも "Se vano,se vano e il pregare"」→
突然、アルヴィーノ率いる十字軍と隠者がなだれこんでくる。父娘は再会を喜ぶが、ジゼルダは、回教徒やハーレムの女たちが、殺されたのを見て、父の抱擁を拒む。信仰を異にする人たちが殺しあうことは許せなかったのだ。
♪「それは、神のご遺志ではありません"No!so! giusto causa"」→
異教徒に対する聖なる戦いを神の名において否定する娘ジゼルダの言葉に父アルヴィーノは怒り、剣を振り上げるが隠者とソフィーアに制止される。幕

4幕2場:♪後半の戦闘の場面〜フィナーレまで(上のMP3)
十字軍は、イエルサレムの開放をめざして回教徒と戦いを交える。音楽は、十字軍の勝利を暗示して終わる。
4幕3場:アルヴィーノの陣営
戦いの先頭で瀕死の重傷を負った隠者が、アルヴィーノとジゼルダに助けられ陣営に戻ってくる。死が迫ってを悟った隠者は、自分がパガーノであることを明かす。驚くアルヴィーノとジゼルダ。パガーノは、二人に許しを求める、イエルサレムの町を見ながら死にたいと兄アルヴィーノに頼む。ジゼルダ、アルヴィーノ、パガーノの和解の三重唱と、キリスト教徒たちの神を讚える賛歌で、感動のうちに幕が降りる。

この公演は、9日に亡くなったLeyla Gencer の追悼公演だったのですが、解説者は、レイラ・ゲンチャと言ってました。ライモンディもゲンチャと言っていましたし、イタリアにずっと住んでいて、ミラノで亡くなられたので、ゲンチャは本人公認だと思います。今後は、ゲンチャでいきます。

参考:《ロンバルディ》《ジェルザレム》録音
関連記事:
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・《ロンバルディ》DVD化か...☆R.ライモンディのインタビュー(ナポリの新聞) 
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・シュロット契約違反で告訴★☆ナポリの《ロンバルディ》もキャンセル!(コメントにベルトラン事件の詳細あり)

・訃報:レイラ・ゲンジェル (Leyla Gencer 1928.10.10〜2008.5.9)
・1965年ライブ《Verdi:ジェルザレム》
・ヴェルディ《イエルサレム》のソプラノのアリアVideoClip
・ヴェルディ《イエルサレム》VideoClip
・最新の「ロンバルディ」と余談MP3
・パガーノ-Ruggero Raimon

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コメント 15

euridice

このオペラはまだほとんど把握できていません。
カレーラスの出てる映像とジェルザレムという題の
どこだかの映像を見ましたけど・・

R.ライモンディ出演の映像、楽しみです。

by euridice (2008-05-22 09:23) 

hasida

>このオペラはまだほとんど把握できていません。
>カレーラスの出てる映像とジェルザレムという題の
>どこだかの映像を見ましたけど・・
euridiceさんに全く同じ!
by hasida (2008-05-22 20:19) 

TARO

テオドッシュ素晴らしいですね。
カレーラスのスカラ座のビデオだと、さすがのディミトローヴァもアリアでは必死の形相でこっちも辛くなりそうって感じでしたが、テオドッシュは余裕すら感じられるほど。
by TARO (2008-05-22 22:14) 

keyaki

hasidaさん、 euridiceさん
私もスカラ座のは、カレーラスが出ているので見ましたが、ぜんぜんわかりませんでした。これはパガーノが主役と思ってみると理解しやすいかもしれません。三大テノールさんたちが歌うから、ついオロンテが主役?と思うと、もう、わけがわからなくなります。

ジェルザレムは話しが簡潔になっているということになってますが、どうなんでしょうね。回教徒のオロンテが出てこないぶん分かりやすいのかな......異教徒との恋とか、改宗とかもないし、神の名で異教徒を殺すのは許されないというメッセージもないし....

DVDは、日本語字幕を付けてくれるところが発売してくれると嬉しいんですけどね。
by keyaki (2008-05-23 01:59) 

keyaki

TAROさん
テオドッシュは、毎月のように難役といわれるような役を歌ってるんですよ。すごい体力、気力だとおもいます。
12月ノルマ、2-3月トロヴァトーレ、4月ルクレツィア・ボルジア(チェドリンスの代役)、5月がこのロンバルディ、あとは、アッティラ、ナブッコと続くようです。
観客が厳しいと言われている、イタリアの劇場で歌ってるんで、ブーイングされることもあるようです。
by keyaki (2008-05-23 02:18) 

サンフランシスコ人

「ヴェルディ初期の迫力満点のオペラということもありますが、なんかすごい演奏でした。」

メトロポリタン歌劇場のは、同一作品なのに全く迫力のない公演でした。


by サンフランシスコ人 (2008-05-23 07:18) 

hasida

本当にテオドッシュ素晴らしいと思います。
スカラ座のは、ディミトローヴァがかなりいただけなかったと記憶しています。パガーノを歌った人が輪を掛けて駄目、指揮も低調でカレーラス一人浮いている、と自分でメモってますので、中々聞き直す気にもなれません。
初期ヴェルディの映像では、画質に我慢さえすれば、ライモンディ出演のオペラ座のナブッコならそれこそ迫力満点でかなり好きですが。
by hasida (2008-05-23 22:36) 

Sardanapalus

>ズンチャカチャチャチャチャの伴奏がにぎやかで大騒ぎ
アップしてくださった音源聞かせていただきました。わはは、確かにウルサイ(^^)でも、これぞイタリアオペラ!って感じですね。歌手も大声で(笑)これはDVDでしっかり見たいです。それにしても、テオドッシュはこういう作品にぴったりですね。生で聞けたらなぁ~。
by Sardanapalus (2008-05-24 00:44) 

keyaki

サンフランシスコ人さん
Youtubeで、見ましたが、小さくまとまってるってかんじかな。
騒々しいのと迫力は紙一重ってとこでしょうか。
by keyaki (2008-05-24 01:34) 

keyaki

hasidaさん
>パガーノを歌った人
そう、声も図体もデカイんだけど、迫力がないという、その名もカローリ。(笑
それに、この歌手、バリトンですよ。なんでバリトンに歌わせたのかハテナです。同年の1984年のヴェローナでは、ライモンディがパガーノ歌ってるんですよ。こっちをDVDにして欲しかったです。

>ライモンディ出演のオペラ座のナブッコ
これ傑作ですよね。こういうのをくそ真面目にやってもらっても全く面白くないんで、このくらい神がかっているというかいっちゃてるザッカリアは、そうそうないですよ。
この後の、オペラ座のプロダクション、あそこにありましたけどご覧になりましたか? ライモンディが出ているキンキラ大スペクタクルの《ナブッコ》とは正反対で、演出も歌手も地味,地味で面白くないので、まだ全体を見てません。フィーバーする前のクーラが出てるので,そこだけつまみ食いしただけです。
by keyaki (2008-05-24 01:57) 

keyaki

Sardanapalusさん
ほんと、ちょっとうるさすぎ。1幕のパガーノの怒りの歌「シャグラァタ! アイ トゥ クレドゥート」なんか、ライモンディが大声で歌っているのに、更に伴奏が大きい! 煽ってるのかしら...(笑
合唱が、なかなか良くて、合唱にソリストが加わると迫力満点でした。

テオドッシュは、度々、来日してますし、日本が好きだそうですから、今後の来日も期待できそうです。新国に来てくれれば、いいんですけどね。
by keyaki (2008-05-24 02:42) 

hasida

>この後の、オペラ座のプロダクション
手に入れただけで見てないナブッコがあったはず・・と、それはヴェローナのでした。
で、1995年のパリのを見始めたら、頭の中で「ナブッコはやっぱり良いねえ」スイッチが入って最後まで見てしまいました。線の細いヴァラディのアビガイッレも破綻ないからこれでもいいかな、Lafont のナブッコは剛直さが出なくてもう少し不満、ですが、全体に声にもオケにも大きな穴は無いと思います。今まで聞いた中で一番いいフェネーナのような気がしたのはヴァラディへの潜在的不満の裏返しだったかもしれません。
序曲の間ずっと指揮者を正面から写す不動のアングルでよしとするセンスにまずゲンナリ、幕開きすぐの暗さにまたゲンナリ、です。
が、リアリズムでは処理しようの無いこのストーリーに対する解決策としてキンキラキンの1978年パリとは正反対なれど、これも「あり」かな、と思うことにしようとしましたが、偶像崩壊の場面で崩壊前の偶像の姿も拝めないのには大々幻滅しました。
それにしても「ロンバルディ」では入らないスイッチが「ナブッコ」「一日だけの王様」では入ってしまう私でありました。
by hasida (2008-05-25 00:00) 

keyaki

hasidaさん
>不動のアングル
これは、要するに資料用のビデオが流出ってやつのようです。新国も、全部録画してるんですけど、こういうものが、巷に出てくることはあり得なあぃ.....もちろん資料室に行けば見られますけど。
フェネーナは、ウルマナでしたね。
hasidaさんの感想を伺うと、私も見てみようという気になりました。演出はカーセンのようです。
by keyaki (2008-05-25 00:28) 

サンフランシスコ人

「自分で録音、途中、1時間40分くらいのところで一回切断しました。」

上の録音クリップを楽しく聴かせてもらいました。 迫力満点のすごい演奏ですね。
by サンフランシスコ人 (2008-05-26 04:09) 

keyaki

お楽しみいただけて、よかったです。
時差の関係で、ヨーロッパは、真夜中というか早朝3時頃ですので徹夜になりますが、誰にも邪魔されないので、その点はいいですね。
by keyaki (2008-05-27 01:05) 

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