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12月7日(木) みかじめ料等不払宣言大会 開催 [イベント]

12月7日(木)13時より、新宿区および管内4警察署(新宿・四谷・戸塚・牛込)と新宿繁華街犯罪組織排除協議会(下村得治会長)による「みかじめ料不払宣言大会」が京王プラザホテル5Fコンコードボードルームにおいて開催された。

コンコードボードルームに座席約1,300を用意、やや空席もあったが立ってる人も結構いて、参加者は約1,200人。とくに立ち上げたばかりの新宿歌舞伎町ホストクラブ暴力団排除協力会(愛田武会長)の動員が約400名とホストの参加が際立って多かった。ある意味、ホスト業界の暴力団とのなかなか切りにくい関係性を物語っている。

新宿歌舞伎町ホストクラブ暴力団排除協力会の会長である愛田武氏(愛田観光グループ社長)と同協力会理事長である南豪喜代光氏。

夜鳥の界の面々も参加。彼らの店舗もそれぞれ同協力会に加盟している。

歌舞伎町商店街振興組合の執行部の方々も参加。右端が町田靖之理事長。

新宿駅周辺繁華街の各商店街振興組合、企業グループ、同業組合組織などの民間を中心に新宿警察署組織犯罪対策課と新宿区が連携して約700名の加盟企業・参加者によって形成される新宿繁華街犯罪組織排除協議会は、歌舞伎町という日本最大級の歓楽街を抱える新宿の街の安心・安全の街づくりを目指している。7月11日に開催された同協議会総会において警察庁竹花豊生活安全局長から「新宿の街がみなさんの大きな取り組みの中で街が非常に安全になってはきた。しかし、まだもう一つやることがあるのではないか?この街から暴力団を排除するためには、ミカジメ料等を誰一人として払わないという取り組みが本気になって進められることが必要ではないか。それを実現するためには、今までミカジメ料を払ってきた人も、もう払いたくない、これからもし暴力団がやってきてみかじめ料を請求されても払いませんよ、そういう人を1,000人集めて暴力団に対して戦闘宣言をしましょう、その取り組みを警察・区も弁護士会の方々もみんなで一緒に支えましょう。そういう取り組みを始めませんか?」と言った提案、問題提起がされたことをきっかけとして今回の「みかじめ料等不払宣言」に至ったという経緯がある。

みかじめ料等不払宣言文

「私たちは、暴力団の資金源となるミカジメ料などの一切の不当要求を断固たる決意の元
一丸となって拒否するために、団結して恐れない、強い勇気を持って対決する、ミカジメ料などを今後支払わない、のスローガンのもと、明るく安全で安心な街・新宿を目指し、ミカジメ料等不払いをここに宣言する。」

宣言文を読み上げたのは新宿繁華街犯罪組織排除協議会副会長でみかじめ料不払促進委員会(同協議会内部会)委員長である関矢多嘉夫氏(新宿社交料理飲食業連合会=SRI会長)

参考記事:12月7日「暴力団追放!みかじめ料不払宣言大会」に向けて、歌舞伎町暴力団排除キャンペーン(11月21・22日) 7月11日 第3回新宿繁華街犯罪組織排除協議会総会

四警察署の署長を代表して柗木義人新宿警察署長が壇上に、「もし暴力団からの嫌がらせや不当要求等で被害にあわれているという方がいたら、我々が全力でこれをお守りします。また逮捕できないグレーゾーンの行為でありますと行政命令である中止命令を発出して不当な要求が出来ないようにいたします。また裁判をしなくてはならないものにつきましては民事暴力担当専門の弁護士が就いております。皆様には、今日から強力な後ろ盾がしっかり就いたと思っていただきたい。暴力団がミカジメ料等の要求をしてきた場合、今後は毅然と断っていただきたい。」と、いわば暴力団と徹底的に対峙しようとする民間の強い後ろ盾になる旨を挨拶にて語った。

中山弘子新宿区長、「新宿区には、日本最大の歓楽街といわれる歌舞伎町があります。この街が安全で安心な街になっていくということは
新宿のイメージを大きく変えていきます。そして日本の繁華街・歓楽街を変えていくことになると思います。竹花さんが東京都の副知事でいらっしゃったときに、歌舞伎町ルネッサンスとして歌舞伎町を本当に安心・安全で誰もが楽しめる街にしようと、地元を真ん中に置きながら関係するところが手をつないできた、その効果が今まさに現れてきていると思います。
日本最大の歓楽街である歌舞伎町地区は、今、日本全国の繁華街における環境浄化対策のモデル地区として政府からもそういったメッセージを発信していただいて全国からも大変注目を集めています。安全で誰もが安心して楽しめる街にするためには、なんといっても犯罪インフラ、暴力団の資金源となっているみかじめ料や用心棒代の支払いを無くして資金源を断つことによって暴力団を少なくしていくほかありません。不良外国人等による犯罪や、強引な客引き等を根絶していく、そういった取り組みを街と一体となって進めていく必要がある。
そのために、今日のこのような大会があると思います。参加をしていただいている皆様方、勇気を持っていただいて、多くの方が応援をしている、公共の関係するところがみんなで手をつないでやっている、さらに警察は徹底した取り締まりを行っている、そういった信頼関係の中で新宿を安心・安全の街としていく、私も精一杯努力していきたいと思います。この大会が、本当に実りあるものになっていくよう祈る気持ちです。」と挨拶。

田端智明警視庁組織犯罪対策部長

「都内で暴力団の勢力は約1万7千人と把握している。そのうち、新宿区内で活動している暴力団員は概ね15%にあたる2,600人であると見ている。2,600人もの数が正業も営まずに食べているということが大変なことだなと、思います。
一人あたりの生活費をいくらにみるかは難しいところであるが、たとえば一人月に50万の収入を得ていると仮定すると毎月13億円、年間で考えれば150億を越える収入がある、これを正業を持たずにいずれかのところから得ているということになる。暴力団は、任侠だとかいろいろカッコイイことを言っているが、現実はお金だけの世界である。安逸に豪勢な生活をするためだけに暴力団というところにいる、そして暴力団の威力を使うことで色んなところから違法な形で金を吸い上げてくる。ミカジメ料、恐喝、覚せい剤、賭博など昔からあるものもあるが、以前ならさすがに泥棒はしないとか詐欺をしないというのがあったのだが、今や、たとえば振り込め詐欺の首謀者が暴力団員であることが非常に多いし、来日外国人犯罪者と組んで窃盗団・強盗団を指揮、この様なこともやっている。また、一般企業やNPO法人、または社会運動などを標榜し、寄付金・賛助金などと称してお金を集める。ありとあらゆる違法な行為で金を集めてる。北朝鮮からの大量の覚せい剤を密輸し国民にばら撒いてているのも暴力団であるし、拳銃・手榴弾・自動小銃を大量に密輸して蓄え、いつでも使えるぞとしている。みかじめ料も、単純ではなく、正月用品だとか芳香剤であるとか、観葉植物、玄関マット、いろんな名目をつけて高く売って資金源にしている。
彼らの資金源を見たときに、確かにいろいろあるが、その中でも安定的で何も労せずに確実に稼げるのがみかじめ料やさきほどの物品を高く買わせることである。このことを、皆さんが団結して拒否する、ミカジメを払わないという意思表示をしていることは大変心強いことだ。
お金が彼らのところに行かなくなると、確実に暴力団員は減る。彼ら自身、お金がなければ、もはや暴力団員をやっている意味が無くなるのです。警視庁といたしましても、四警察署と連携しながら、皆様方を是が非でも守っていきたいと思っています。みなさんの輪を、その中でも歌舞伎町が中心だとは思いますが、さらに大きく拡げていってほしい。」

竹花豊警察庁生活安全局長

「今日は、これだけ大きな力を結集した、これは始まりだと考えている。この取り組みは、ヤワな連中を相手にしているわけではない。決して簡単な取り組みではない。今まで全国で、これと同じような取り組みをやっては挫折してきてるんです。暴力団によって切り崩されてきた歴史がある。
この取り組みを成功させるのは、我々が智恵と勇気、地域の団結力が問われる。二つお願いがある。
一つは、地域の皆を決して裏切らないこと、誰か一人が彼らの要求に屈せば、あそこは払ってるぞ、お前のところは払わないのかと脅しがある。いや払ってないはずだ、そうみんなが信じて、そして本当に払っていないということが拡がっていけば、この勝負は我々に有利に働く。絶対に地域の仲間を裏切らない、この団結の輪を崩さないということが必要なことです。
もう一つ、彼らはヤワではありませんから必ず反撃してきます。切り崩しにかかります。それに対抗しなければならない。そのためには、彼らの動きを、心を、反撃を、ここに集まった人たち、警察、区等含めてみんなで共有することが大事なんです。
そして彼らがため息をついたときに、それがチャンスなんです。そのときに、こちらから徹底した反撃をもう一回することです。それが、何回か繰り返されることで最終的なゴールが見えてくるのではないか。口ばかりで恐縮なのですが、私どもも出来る限り支援していきたい。」

金子正志氏(日本弁護士連合会・民事介入暴力対策委員会委員長)

「繁華街の全国的な象徴と言うべき新宿・歌舞伎町からこうしたメッセージが発信されることは、暴力団の資金源に対する大きなシャットアウト宣言として全国に大きな旋風を巻き起こすものと思う。皆さん一人ひとりの力は決して強くはない、しかしこれだけの人数の方がスクラムを組み警察・暴追センター・弁護士会と連携を組みましたらこれほど強いものはない。なにか困ったことがあったらいつでもご相談ください。」と金子正志日本弁護士連合会・民事介入暴力対策委員会委員長。

鬨の声

「みんなで団結して、暴力団を恐れないぞ!
みんなで勇気を持って、暴力団に対決するぞ!」

同協議会副会長であり前歌舞伎町商店街振興組合理事長であった小松良司氏の音頭で鬨の声を上げた。かつて明治大学応援団出身でもある小松氏にとってはお手のモノ。


白>黒>灰色

「白いものは黒いものに強い。しかし灰色は黒に呑まれる、だから我々はコンプライアンス遵守を徹底していくべき。」こう話すのは今や歌舞伎町のスポークスマンとも言える城克氏(新宿繁華街犯罪組織排除協議会事務局、歌舞伎町商店街振興組合事務局長)。

城克氏(新宿繁華街犯罪組織排除協議会事務局、歌舞伎町商店街振興組合事務局長)、今回の1200人を集めてのみかじめ料等不払宣言大会では司会進行役に、また事務局としての裏方作業にも奔走。振興組合という体制の中にはいるものの、その活動範囲は振興組合の範囲をはるかに超え、実際に動くし戦略も練る、実態もそれなりに知っている今や歌舞伎町のまちづくりを先導する貴重な存在。

彼の言うように、白いもの(コンプライアンス遵守)は黒(暴力団)に強い。脅しに屈しない。しかし、灰色(グレーゾーン、脱法、もしくは違法性があるもの、業態)は、暴力団がその違法な部分を切り込んでくるために黒いものにきわめて弱い存在である。また、暴力団を容認し結託、資金を還流させるシステムの中にいるカタギもこの範囲に含まれる。民間が暴力団と対峙したときに、この灰色が切り崩しに合う。たとえば、ホストクラブ、営業時間そのものやキャッチ行為に違法性があり、ここが暴力団との切りにくい関係の礎になっている。ホスト業界にしても、払いたくて払ってるわけではないし、望んで搾取されるものはいない。多くがなるだけ健全な経営形態を望んでいる。しかし、業態に違法性があるゆえに警察には頼りにくい。そこに暴力団が関与しやすい仕組みになる。だからこそ、今、ホストクラブにまず今時点でのコンプライアンス遵守を呼びかけている。それは、末端の一人まで理解を求め、合法な形態への変化を促すことが暴力団の関与を拒絶し警察がバックアップに回れるようにしていく必要がある。(敢えて風適法そのものの現実的な時代錯誤感は今はおいておくが)

しかし、ホストクラブに限らず街にはさまざまな違法がはびこっている。看板然り、納品関係の違法駐車然り。これを暴力団関係者が通報し、行政や警察が動かざるを得ないことで商売の邪魔をし、「数万円で片がつくならみかじめ料を払うほうが手っ取り早い。」としぶしぶ払っている普通の店も数々ある。つまり、暴力団は違法の隙間を見つけるプロでもあると言える。むしろ、カタギの側の方が法律に疎いという現実がある。彼ら暴力団と対峙し対決をするのであれば、彼ら以上に法を知らなくてはならないのだ。コンプライアンス遵守というのはそういう意味でもある。

セントラルロードの納品関係や廃棄物関連の違法駐車。飲食店などが多いだけに物流インフラは欠かせない。しかし、ある食料品スーパーでは現実に暴力団関係者が執拗に納品車両を違法駐車だと通報しつづけ、結果的にやむなくこの暴力団にみかじめ料を払わざるを得なかったというケースがある。

 

路上・空中看板は道路占有の許可と占有料を支払う義務がある。また、張り出しのサイズにも厳密には規定がある。これは歌舞伎町に限ったことではないが、ほぼどこの繁華街や商店街に共通して看板や店先の張り出し営業等道路の不法占有・未払いが問題になっている。行政がいちいち面積を測ったりわずかな未払いの催促を物理的に行えないこともあって事実上違法がまかり通っている実態がある。また、どこの商店街も基本的に看板撤去や店先の路上に張り出しての営業行為を規制されたくないといった意志があって行政に対して決してコンセンサスがあるとは言えない。歌舞伎町も然り、路上・空中看板を問題にして欲しくない空気が地域にはある。

風適法だけではない、保健衛生、消防、建築、屋外広告物、景観、迷惑防止等、繁華街での業態に関わる法律や条令は数々ある。暴力団は、金を生むためにあらゆる法的な知識を必然的に知っている。ルネッサンスの渦中にあって、渦中にいるからこそこういう課題を強く感じざるを得ない。

法律や条令が現実離れしているところがあるのも事実、やむを得ずという部分も街の経済活動の中にはある。ここらへんを見極め、最大限違法な部分を無くしつつ、といって杓子定規に法を運用するのではなく繁華街特有の必要な緩和を求めていくことも必要だろう。実際、それが出来なければ、結局のところ暴力団のつけこむ隙を与え、これこそ法害(法律による公害)とも言える。

今回、この宣言大会の準備段階で痛感したのは警察における組織犯罪対策と生活安全の連携はいったいどうなっているのか?という局面が何度かあった。方や、暴力団の資金源を断ち排除を促すことにプライオリティを置く組対と、あくまで法律遵守にプライオリティを置く生安。たしかにどちらも重要だとは思うが、世の中はそう急激には変えにくい場面もある。まず暴力団と縁を切らせ、同時にコンプライアンス遵守を促しながら変化を促す。今はその過渡期であると感じている。過渡期にあって、片っ端から法律違反をつるし上げて言っては本末転倒ではないのかと感じる部分もあった。風適法はあくまで適正化法であって取締法ではないのではないか?いずれにせよ、警察内の組対と生安の連携無しにはどうにも出来ない。ここをもう一度確認しておくべきではないか。

それはさておき、今回の宣言大会はあくまで始まり、これからが本番だろう。少なくとも、「暴力団と対峙し縁を切る」と宣言した民間事業者を警察は威信をかけて守ると約束したのだから。したがって、今後みかじめ料を表面的に捉え、これを無くすことは現実的には可能だと思っている。それは、暴力団といっても多くの場合が店からのみかじめ料で食っているわけではないこともある。彼らは本音で組が可愛い、というか組がなくなっては元も子もない、つまり組を守るために確実に末端の「みかじめ料でしか食えない組員」のトカゲの尻尾きりをしてくるだろう。したがって、狭義におけるみかじめ料、つまり一ヶ月のうち三日分のアガリをよこせ的なものは次第になくなっていく。むしろ問題は、広義におけるみかじめ料、たとえば合法的システムに組み込まれた資金吸い上げの構造をどうするのか?という部分だ。それは家賃(とくにまた貸し)形態であったりコンサルティング料という名目(一部のホストクラブでは売上20%のコンサル料を払っている。山口組系に見られる構図)であったり、雇用や物品納入・広告物などに関わる合法契約上のみかじめ料システムに切り込む気があるのかないのか?たとえば新宿署組織犯罪対策課のは約50人の部隊があるが、内暴排には6人が稼動している。案件の複雑なケースについて切り込むことは可能だが、おそらく一つの案件を本気で取り掛かればそれだけで人員が取られてしまって他の従来の活動が出来なくなってしまうだろう。組対の警察官が5~6人歌舞伎町を日夜歩く、これだけでも表面的には十分な抑止力がある。しかし、表面をきれいにしても根は残る。根があれば、再び犯罪インフラが芽吹きかねない。したがって、根を絶つ必然はここにある。そう考えると、警察官が足りなくないか?

まして、歌舞伎町から散らばるであろう犯罪組織に対する防犯インフラを全国的に考えても日本は警察官が足りなすぎる。全国で24万、東京都で4万、東京はやや厚いが実質全国で500人に一人の警察官負担率は欧米にはるかに及ばない治安体制。(アメリカの1/5、倍の人数にしてやっと欧州並み)ここは、急には変わらないわけだから、民間の努力が必要不可欠ということだ。

歌舞伎町で平成20年を目途にエリアマネジメント組織の立ち上げが議論にあるが、このエリアマネジメント組織に求められるのは一つは活性化や建替え促進などの地域再生もあるが、もう一つ重要なのがこの治安対策における民間自治、役割分担であることは言うまでもない。

 


メモとしてφ......ここ最近の歌舞伎町関連記事(未記載記事)と今後のイベント・取材日程。

■11月17日(金)歌舞伎町地区消防一斉立ち入り検査

11月17日、朝10時より夜20時ごろのかけて歌舞伎町地区約600棟の雑居ビルに対する消防の一斉査察が行われた。平成16年2月より始まり5回実施されている。この日の一斉査察は、新宿消防署を中心に区役所・新宿警察署・新宿消防団が連携しての立ち入り検査。

  

↑歌舞伎町一斉現地立入検査
(東京消防庁第四方面本部・新宿消防署・新宿区役所・新宿警察署・新宿消防団)

歌舞伎町地域一斉現地立入検査本部の集計の様子

  • 繁華街査察総人員:244名
  • 立ち入り検査実施対象:598棟
  • 違反対象物:68件
  • 即時改修対象物:37件
  • 違反指摘率:11.4%
  • 違反指摘件数:100件
  • 即時改修指摘件数:55件

一斉査察に当たっての中山区長の挨拶

「明星56ビルのビル火災から5年の節目を迎えたばかりだが、とくに明星56ビル等と同様な雑居ビルの安全対策に重点を置き警察署との風俗営業許可に関わる通知制度、消防署との検査・査察結果の総合通知制度を構築するとともに本日のような3機関合同による一斉立入検査、毎月実施している警察署主催の合同査察などの取り組みによって消防署・消防団、警察、区とが連携しての安全対策に取り組んできた。とくに、地元民間を中心においての歌舞伎町ルネッサンスの取り組みは大変成果を挙げてきたと思っている。今後とも、歌舞伎町に関わるすべての方々、関係機関との連携・協力を強め、安心・安全な街づくりをすすめ、減災社会の実現をしていきたいと考えている。」

12月1日(金)「飲酒運転させないTOKYOキャンペーン(年末)」

12月1日(金)15:30より新宿サブナード駐車場において駐車場関係者に呼びかけての飲酒運転防止に対するキャンペーンとして「飲酒運転させないTOKYOキャンペーン」の第二弾セレモニーが開催された。

舟本馨氏(東京都青少年・治安対策本部長)

「飲酒運転の事故が大変な社会問題になっている。これを根絶しなければいけないということで、ドライバー対策はもちろんであるが、10月に第一弾のキャンペーンを行いまして、その際は飲食店や酒の小売店の方々を中心に5万店を越えるお店の協力を得て行った。今回は、さらに駐車場の方々、あるいはカラオケ店の方々、駅・販売店等などさらに参加をしていただいて大きな形ですすめている。
特に駐車場を管理されている皆様におかれましては、こういう特に都心部におきましては車に乗ってこられて駐車場に置き、お酒を飲み、飲んだまま車を運転して帰るということが非常に懸念される。そうしたことが絶対無いように、駐車場関係者には積極的に対応していただきたい。」

柗木義人新宿警察署長

「東京都管内の交通死亡事故数は、昨年が289件と戦後二番目に少ない数字だった。今年は、今のところ(11月16日現在)都内の交通死亡事故は232件、昨年の同時期に比較してマイナス30件ということで減少している。しかしながら、大きな社会問題になっている飲酒運転による死亡事故が、もう25件も発生している。特に年末年始という酒を召し上がる機会の多い時期を迎え、車で来てお酒を飲んで再び車を運転して帰るという人が懸念されるために、駐車場においては、そういう方が車を止めているかもしれないなと、もしそういう人がいたら一声かけて場合によっては110番通報をしていただきたい。駐車場関係者によるこうしたキャンペーンは初の試みと聞いている。
私ども、大いにその効果を期待している。」

小松原茂郎氏(新宿地下駐車場株式会社代表取締役)
「駐車場内における飲酒運転防止の館内放送を流し啓発に努め、お酒を飲んで運転をしようとしている人がいたら、代行運転業者をご案内したり、近隣のホテルをご紹介したりして、飲酒運転の未然の防止を行っていきたい。」

↓「酒を飲んだ人には運転させません」宣言の掲示を行う小松原社長と柗木義人新宿警察署長

 

駐車場スタッフの腕にも「飲酒運転の根絶」の腕章。↑

関連記事:10月15日(日) 飲酒運転させないTOKYOキャンペーン

12月8日(金) 「ポイ捨て防止・路上喫煙禁止キャンペーン」

12月8日(金)14:30から新宿駅東口周辺美化推進重点地区における「ポイ捨て防止・路上喫煙禁止キャンペーン」が開催。新宿駅東口広場に集合し、キャラバン隊による美化清掃活動、路上喫煙禁止パトロール隊のPR、捨て看板撤去、路上生活者のダンボール撤去等が行われた。

 

■12月10日(日) COMMUNICATION RENAISSANCE

若者たちがつくる映像と音楽のフェスティバル。トークライブにガッツ石松さん、音楽ライブにウクレレえいじさんや松本英子さんらが出演。

ガッツ石松さんと娘の鈴木佑季さんも駆けつけて親子でOK牧場!

・ 開催日時:平成18年12月10日(日)18:00~24:00 
・ 開催場所:新宿CODE【新宿区歌舞伎町1-19-2 新宿東宝会館4F】

・ 主  催 :C・R委員会

・ 後  援 :歌舞伎町ルネッサンス推進協議会 喜兵衛プロジェクト

・ 協  力 :㈱アフタヌーンソサエティー・㈱新宿放送局・㈱スーパーサット

 

松本英子さんのLive、今回のイベントはピアノを弾いている菅野祐悟さんとその仲間たちの手作りイベント 。菅野さんはCM音楽の制作をされている方で、その縁で松本さんに歌を歌ってもらったという経緯だそう。

songs by 菅野祐悟

words by 松村淳

 

それはともかく松本英子さんといえば「Squall」、いやぁ~あのときの松本さん、個人的にいいなぁ~と思ってたので仕事とは言え会えて感動!相変わらず透き通った声が心に響きます。

 

 

この日、新宿放送局がコラボレーションをしてインターネットでライブ映像を流した。16日、彼ら主催の「歌舞伎町スター公開オーディション」でもネットで生中継を行うことになっている。ので、それのややリハーサルも兼ねて、とか^^

 

 

■12月11日(月) グリーンバード歌舞伎町 ボランティアゴミ拾い

 

毎度歌舞伎町の環境美化に活躍しているグリーンバード歌舞伎町杉山文野チームキャプテン)歌舞伎町区役所通りのイルミネーション期間中(1月末まで)は毎週月曜19時よりゴミ拾いを実施中。自由に誰でも参加型ボランティアはゴミ拾い後に飲み会あり。

・集合場所:劇場通り一番街入り口アーチ下、「とんかつ茶漬けすずや」のある杉山ビル前

・集合時間:1月末まで毎週月曜19時(通常は第一・第三月曜)

 

 

■12月12日(火) 歌舞伎町るねっさんすLive in Ruido K4

 

会場:新宿ルイードK4 【新宿区歌舞伎町1-2-13 新光ビルB2 tel:03-5292-5125】
出演:MADOKA
 中澤京子 他
公演日:2006年12月12日(Tue)
時間:OPEN 18:30 START 19:00
Ticket:前売 ¥2,000/当日 ¥2,500 1Drink別¥500

 

過去の関連記事:10月23日(月) 第4回 歌舞伎町ルネッサンス推進協議会 開催 [会議議事録] の最後、別記事

中澤京子 ↓MADOKA

 

 

 

■12月16日(土) 第2回 歌舞伎町スター公開オーディション決勝大会

 

新宿放送局主催による、インターネットTVにて予選を行い視聴者の投票で選ばれたパフォーマーやミュージシャン、お笑いなどが新宿放送局内の冠番組等をかけて競い合う。今回はステージパフォーマンス以外にシネシティ広場で屋台村ができることも楽しみの一つ。

 

第1回開催関連記事:8月6日(日) 第一回 歌舞伎町スター公開オーディション決勝大会開催&グリーンバード歌舞伎町の活動がスタート!

 

・ 開催日時:平成18年12月16日(土)16:00~18:00

・ 開催場所:歌舞伎町シネシティ広場

・ 主  催 :㈱新宿放送局

・ 共  催 :歌舞伎町商店街振興組合

・ 後  援 :新宿区

 

■12月19日(火) 第4回 歌舞伎町ライブミュージックプロムナード

 

音楽を聞き歩き、歌舞伎町を再発見!

歌舞伎町で昼間から夜にかけて街角のあちらこちらでジャズ・ポップス・クラシックなどの音楽を奏でるイベント。

 

・午後の部:シネシティ広場13:00  サブナード/新宿区役所本庁舎前 15:00  ハイジア1F16:30

・夜の部:風林会館5F18:00~(メイン会場、入場料1,000円)

・主催:歌舞伎町音楽振興企画実行委員会

・共催:新宿社交料理飲食業連合会 新宿酒場飲料業組合 歌舞伎町商店街振興組合

・公園:新宿区 歌舞伎町ルネッサンス推進協議会

 

第3回開催記事:9月6日(水) 第3回 歌舞伎町ライブミュージック プロムナード開催


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コメント 8

KのT

えっ?Aだ?MかJ目を払ってんだろう????あそこの歩酢Tと都ラブったら出て来たよ???????『ケツだっ!』て????世も末
by KのT (2006-12-09 02:13) 

Tera

KのTさんが言うケースは十分ありえます。ホストクラブと一言で言っても、そこへの暴力団の関与の仕方は多種多様です。店としてミカジメを払っている、店ではなく幹部に関与しているケース、個々のホスト一人ひとりに対してケツもちになっているケース、路上キャッチにおけるショバ代、物品納入や家賃、経営コンサルタント、売り掛けの回収、広告宣伝などさまざまです。
ミカジメに関してだけではまだまだ不十分というのは承知しています。どこまで出来るのか、人員と協力度によってという部分もありますが課題はたくさんあります。
また暴力団も、いろんなホスト個々に関与しながら物色し、稼げるホストを構成員としてスカウトするというケースもあります。彼らにしても、稼げないホストは意味無いわけで。

これらさまざまなインフラを一つの組が関与しているわけではなく、いろいろな組織が住み分けしているのが実態です。なかには山口組系にも住吉系にも極東会系にもという場合もあります。一つ二つのつながりを切ったところで、まだまだ不十分なのは確かです。
by Tera (2006-12-12 03:12) 

歌舞伎町で小さな商いしています

新宿繁華街犯罪組織排除協議会
 年寄りの名誉職ではなく、もう少し若い者にやらせる気は無いのですかね。
 俺が1200人集めた、と仰っている方、評判悪いですよ。
 名刺に肩書きが無いと生きられないのでしょうか。
 
まあ、私は自分自身で処理しますが。もちろん自分が商売しているビルの前の清掃は2時間おきくらいにはしていますし。
前に客引きが立っていれば、排除しますし。
大きなことを言う前に、各々がそんな小さなことから始めれば大分良くなるのでは。
 
 新宿繁華街犯罪組織排除協議会のこれからに期待しますが、相談に行ったら、どこかに加入しろみたいな話なら、本末転倒ですが(笑)
by 歌舞伎町で小さな商いしています (2006-12-14 00:09) 

KのT

肩書き社会?ですので・・・・どんな綺麗ごとを言っても利権がらみですので・・・若手に譲る?疑問ありですが・・・
by KのT (2006-12-14 22:54) 

江戸麻呂

久しぶりにコメントします・・・
たまに拝見はしてはいたのですが・・忙しかったのと最近の歌舞伎町ルネッサンスの展望が透けて見えるというか・・・虚構作りに走っているのでまぁ勝手にやって何年後かに廃墟になればいいじゃない・・・的な感じがあったので積極的にコメントする意欲が当初程沸かなくなったというか・・・・
思うことをざっくばらんにいいますと、
新宿繁華街犯罪組織排除協議会について、
 柗木義人新宿警察署長が壇上に、「もし暴力団からの嫌がらせや不当要求等で被害にあわれているという方がいたら、我々が全力でこれをお守りします。また逮捕できないグレーゾーンの行為でありますと行政命令である中止命令を発出して不当な要求が出来ないようにいたします。また裁判をしなくてはならないものにつきましては民事暴力担当専門の弁護士が就いております。皆様には、今日から強力な後ろ盾がしっかり就いたと思っていただきたい。暴力団がミカジメ料等の要求をしてきた場合、今後は毅然と断っていただきたい。」と、いわば暴力団と徹底的に対峙しようとする民間の強い後ろ盾になる旨を挨拶にて語った。
とある様に趣旨自体は賛同するのですが、結局は見栄え作りに終わるのかな、ということ。別に行政が間違っているのでなく、原因は商店街・住人である各店舗の意識の低さにあるのですが・・。
どういうことかといいますと竹花さんや柗木さん等行政側の思惑と協議会に連なる各組織(たとえば夜鳥の会、ホスト暴力団排除協力会など)の思惑に温度差があること。参加した1200人のうち、何人がちゃんと手を切っているのか?きりたいと思っているのか?これを公表すべきだと思う。
1200人もの参加を得て協議会は最高のスタートをきりこれから歌舞伎町は暴力団排除のモデルケースとして・・・などと本気で思っているのか?てらさんどう思います?排除できると思います?
大前提で暴力団の存在が悪なのだが、それが生きながらえるのは須らく餌があるから・・・。暴力団は嫌といいながら、その住民が餌を与え時として引き抜きトラブル・カケ回収・客(ヤクザ客)とのトラブル問題解決の力として利用し、時間外営業・客引き等脛に傷持つ以上警察にもお目こぼしを期待して表面上パフォーマンスをかます。これが参加店側の大多数の現状でしょう?1番の問題は現状をさらけ出してリセットしなければ始まらないということでしょうか?
つまり商店街や夜鳥の会の面々もホスト協議会(略称)も現状どこの組織とつるんでいるのか!行政側は全て摑んでるはず。それをホスト各経営者に突きつけて改善を迫るしかないでしょう。でなければ参加することだけに意義があるというか“参加するとお目こぼしがありそうだーと期待する会”(実際にはないが・・・)という意味のない結果に終わる、というかもうそうなっている。
江戸麻呂のリサーチでは、逼迫して手を切りたがったいるホスト経営者は皆無に近い!という救いようのない事態だということ。行政側は何もホストをつぶすといっているのでなく手をきるためのバックボーンとして健全経営の再出発を促すという性善説を取った。そりゃ人間として性善説にすがりたいのはわかる。しかし、殊、歌舞伎町にいたっては性善説はありえない。これは当事者の悪側である某親分も行政側である某区会議員もいっている。
結果論として、ヤクザの蛇口を閉めようとするのでなく、ヤクザを組織に登録するだけで検挙するしかない。(コレだけに限定して共謀罪を成立させればよかったのに・・馬鹿自民党!お馬鹿野党!!)グレーとの共存いいとこどりを決め込んだご都合主義の甘えた経営者も検挙するといった思い切ったとこまでいかないと悪の(負の)連鎖は解けない、と認識すべき。
このまま形だけで浄化作戦が終わるとなんの魅力のない中身のない中途半端な街になる。他の繁華街は本当に死活問題で取り組みどんどん魅力的に変化を遂げている!東京一週間などのアミューズメント雑誌をみよ!そこにとりあげられている何%を歌舞伎町が占めている?
どんどん紙面が小さくなってるのが怖くないのか?TVに取り上げられるほどの店って何店舗ある?これから有力店が歌舞伎町に出店すると思うか?別に歌舞伎町で無くともよいのである。
このままでは形だけ取り繕っているうちに、何年後かは、存在感のないどうでもいい街になるだろう・・(もうなっているという説もあり)
なんだか、形だけは第何回ナントカ協議会とかいろいろできて、歌舞伎町がいろんな取り組みを始め効果が見込める・・なんて予算を取るだけの論文なら書けそうな張りぼての難破船?みたいにおもえるのは江戸麻呂だけだろうか?
江戸麻呂は反対だが何年か前に青地図にあったとされる新宿モア~歌舞伎町大区画再開発(名称わからない・・)つまり西新宿のように1区画1大建物による再開発で歌舞伎町自体を消滅させた開発案のほうが結果よいのかも、と考えるときがある・・一回リセットするのだ・・・
何度もいうが、他のいろいろな繁華街や商店街は本当に死活問題で取り組んでいる、何年後なんて考えていない、今年どうにかしなければ商店街が消える!じゃ今どうする的な。
それに比べ、これほど当事者である各商店街や経営者、ビルオーナーなどが利己主義でバラバラな繁華街がどういう結果をいつだせるというのか・・?
最近はそれが特にハナにつく。やっぱり一番のガンは各商店街とビルオーナーだろうなぁ・・・
by 江戸麻呂 (2006-12-22 14:20) 

KのT

江戸麻呂さん!ガラガラポン!の意見に大賛成ですえゎ・・・・表面は体裁のいい事ばかりを唱えるが実際には?ある店舗(キャバ)の経営者も色々とノタモウておりましたが『ヤクザとの関係は裏で云々・・』あらゆる方面(某組合・某何会・某推進会・・)一過性のものでしょう・・・貴殿の鼻につくものに追加して欲しい『綺麗ごとを言うモノ』・・・・Tもそうかも・・・
by KのT (2006-12-23 00:55) 

江戸麻呂です

今日は見方を変えて書いてみようと思います。
大前提として間違っている行為であり、江戸麻呂が肯定していることではなく、歌舞伎町(どの街でも同じだが・・)の今としてリポートすると。

まず、ホストはヤクザとどういう関係にあるか?(キャバ・風俗もほとんどいっしょ、金額は風俗はもう少し高い)
ケツ持ち代あるいはミカ締め代は月に5万から15万くらい。店とケツ持ちの関係が近い(気に入られている、美味しいと思われている場合、安いこともある。)

ホストサイドのメリット。ケツを持ってもらうことによる効能として
他店に対する威嚇力になる(これは大きい!)、
例えば引き抜き阻止(あそこは、ケツがややこしいから引き抜けない・・・など)
従業員もケツが怖いから簡単にやめるといいにくい面もある。
カケを飛ぶ客もケツ持ちを意識してここだけは払わないと・・・となる。
従業員に対して絶対にトラブルからケツが守ってくれるという安心面。
他店とトラブルになっても喫茶店でシャンシャン解決できる。(だいたい
客の取り合い・カケ回収などトラブルが発生したら、まず相手の素性・ケツ持ちの有無・素性を調べる。それ位、抑止力になっているということ)

ケツ持ちのメリット
月々の継続収入
自分の顔として使える(ただで我が家のように使う、親分・兄貴分・よその組織の接待、キャバ嬢などのアフターで顔の広さをアピール、くどく道具?など)
ホストを自分の舎弟化に(やはり数は力の世界!昔は暴走族がその入り口であったが、最近はこれ。しかも組に登録はさせず自分の企業舎弟として動かすケースが多い。食えないホストは辞めさせ自分の息のかかったスカウト・闇金・オレオレ・名義人・などの労働力に!ホストのカケ回収も非常に美味しい。)
次第に喰い込み、あわよくば経営権を!と狙っている。
ここ5年くらい直営パターンも目立つ。

ケツ持ちになるきっかけは
ケツを持っている店からの派生が多い。その他はあるきっかけで食い込む。たとえば売れっ子ホストが独立を考えるが、その際どうしてもオーナーの引きとめ・難しい円満退社が問題となる。そうなると横のつながりで他店のホストに相談する。手段は2つ、所属するケツ持ちの判断で金で解決するか、他のケツ持ちを自分で立て(または紹介で)ケツ持ち同士で喫茶店で話し合い(お互いの力関係や、顔の立て方にもよるが、だいたいは金か?無料でおしきるパターンもあり、そこには本職の世界の難しい関係も)

ここまで書いたことでわかる人はわかると思いますが、
店(経営者)にとってケツ持ちの力の発揮は対ヤクザもあるが、それよりも対同業者が一番強く、対客・対従業員への抑止効果もあるということ。
つまり必要悪。商売としてなりたっているということ。
実感値として歌舞伎町で水商売するにあたって各方面に顔が利く、話ができることはむしろ経営者にとってひとつのスキル・危機管理能力の一部と捉えているのではないだろうか?
だから表面上、行政に対しては浄化作戦に積極的に協力姿勢を見せつつ、自分から望んでヤクザとは手を切らない。現段階で経営者サイドは切るメリットがないのだ。関係が2ちゃんねるなどの投稿でばらされても絶対に認めなければよいだけなのだ。噂だけでは罰せられないから・・・。
コレが夜の世界のお互いの目論見が合致した需要と供給の市場である。これが実際なのだ。
警察は怖くて、断りきれなくて、厭々付き合わされているのを勇気を持って我々を信じて断れと、そうすると悪の資金源を蛇口を閉めて弱体化できるという論調にするしかないんじゃないだろうか?実際にそうでなく、江戸麻呂が上に述べたような、どちらかというと餌を自分から進んで与えている経営者のモラルの低下とモラルのない悪が共存している夜の街をきれいごとでどうなるものじゃない。なにも現状を知らない行政役人がきれいごと並べて旗ばっかり簡単に振ってくれるな!と組対も生安
も思っていることだろう。
世の中を知らない行政役人と手前勝手な商店街の無策に振り回される
警察関係者も哀れである。
経営者のモラルを改革するには、悪を一掃するしかないと。必要悪を利用した経営理念はもう使いたくても悪はいませんよ。だから甘えた選択はさせないよ、選択した場合その経営者も罰しますよ。とすべきだろう。

psそういえば、
違法業者の撤廃の手段として、
違法営業といえども広告宣伝なくして商売は成り立たない。しかも夜関係の広告のほとんどが違法業者で持っているという現状もあり、またその広告会社が果てしなくフロント企業に近いパターンもある。
もともと違法企業の存在は許されないわけで当然広告宣伝も然りである。
であればこの広告を出す、受け付けるという川上をシャットダウンすればよい。
つまり広告を出すにあたって風営法の許可書のコピーの提出義務化と
広告面に許可番号を明示し、それを怠った店側経営者だけでなく版元を厳罰化(即時発行禁止、犯罪幇助にあたる)することで解決できるのではないか、という江戸麻呂の持論はだれか行政側の関係者に届いていますか?
今、本当に商売は大変なときを迎えていると思います。特に歌舞伎町は!小さいながらも城を構え、コンプライアンスに則ってまじめにがんばっている経営者を江戸麻呂は沢山知っています。そんな彼らが報われる歌舞伎町であって欲しい江戸麻呂です。
心ある警察の方も商店街の方もおられます。彼らが本当に正義を発揮できる矛盾のない土壌を行政は用意すべきでしょう!でなければ彼らの心もいつか折れてしまいます。そうはならない今のうちに・・・。
文責:江戸麻呂
by 江戸麻呂です (2006-12-24 19:05) 

Tera

Merry X'mas!

いつも貴重な意見、コメントを下さる皆さんに感謝しています。
正直な気持ちとして、自分も時々気持ちが折れそうになるときがあります。状況がわかればわかるほど、「もうスクラップ&ビルド、つまり完全に区画整理事業のように街を変えてしまったほうがいいのではないか?」「いや、歌舞伎町の持つ魅力としての匿名性の高い欲望の街、眠らない街、そして懐の深さを活かすことを重視したほうがいいのでは?」
前者は警察や都にプライオリティを置き、後者は街づくりのイニシアティブを「街の人」=民間)」に持たせて進めていくことに大きな違いがある。新宿区のスタンスは後者に近いと思います。
本来であれば、こと治安に関しては街の人の中から正確な情報と知識、リーダーシップを持つもの数人と行政・警察、そして都なりと協議をしながらある程度強権的に物事を進め、必要なら人員(警察力を含む)を投入できるようなのが理想だと、個人的には思います。しかしながら、街にはそういう人材が客観的に見て見当たらない。そこが今の差し迫った課題です。
全てではないですが、暴力団にせよ違法な経済活動にあぐらをかき、共生してきたのが街です。みなさんがそこにしがらみや人間関係があり、また根を持ち、つまり街の中、とくに体制側にいる人たちほど「何も出来ない」ものかもしれません。
体制側ではなく、しかし街の人であって、そんな人たちが数人立ち上がってくれて、割り切って外部の意見・ノウハウを受け入れて「歌舞伎町を変えましょう」と本気で動ける人材と組織が作れるかどうか、そこが鍵であり、今はその瀬戸際のような気がしています。
ひょっとして、そのときは「商店街振興組合」「町会」が反対勢力になってしまうのかもしれません。出来れば避けたいですけどね^^;

さて、暴力団問題について。
「餌を自分から進んで与えている経営者のモラルの低下とモラルのない悪が共存している夜の街をきれいごとでどうなるものじゃない。なにも現状を知らない行政役人がきれいごと並べて旗ばっかり簡単に振ってくれるな!」
本当にその通りです。行政はこの議論をホントにいやがるんですよね。「そこは警察の仕事でしょ」的な空気があって。それは、ある意味しょうがないのかな、とも思ったりもします。で、警察は割ける人員をいかに効率的に機能させ、出来る範囲の課題を解決に向かうにとどまる。人員や時間を必要とするような深い問題はどうしても後回しになってしまったりする。警視庁には弘道と山健に対してのモチベーションが全然違っていたり、あまり深く入ろうとすると「天の声」が聞こえてきたり・・・

これは個人的な意見です。
物理的に歌舞伎町を閉鎖するような極めて外科的な手法で(街は死にますが)暴力団のインフラそのものを無くすという選択肢は、まだありえると思ってます。ですが、どうでしょうか。。あまり良い手法ではないのではないでしょうか?歌舞伎町は歌舞伎町としてではなく、単に「世界一のターミナル駅から5分の有用な再開発地」として捉えてのやり方です。そういう方法もあるでしょう。不動産事業として考えればあるいはそれは最も効率のいいやり方かもしれません。限られた人員と資金でとなると、限りなくこの方法に近づくベクトルが一方で働くのは理解できますよね。これと、「歌舞伎町らしさ」をどう活かすか=「今の街の人たちの経済的権益・既得権の維持」というベクトルは反対側を向いている。だからこそ、そのバランスポイントを模索していくのが「街づくり」であって、そこに妥協があるから乱暴な言い方ですが暴力団のインフラも排除しきれない。

自己矛盾はあります。
だから、思うのですが、暴力団問題はある領域から向こうは確かに警察なり法務省なり司法当局の思惑に頼らざるを得なく、粛々とやってもらうしかない。一民間人として、それを監視しつつも、いかに体感治安を高めるか、そして「望まない暴力団との関係」を切りたいと思っている事業者や人がいたらそこに対処できるシステムを作っていくというのは、確かに現実的な落とし処なのかもしれないなぁと思ったり。

でも、その妥協が今までの繁華街対策の実態であり中途半端の元凶なんでしょうね。そこで妥協したら、「歌舞伎町対策が全国繁華街対策の先進例」なんて言えないですよね。

そこで、歌舞伎町の街づくりの手法として、これしかないと思っているのが「風適法」における規制の緩和と強化を民間主導で実現することは以前も言いましたが、江戸麻呂さんの言う広告規制もその範囲に含まれます。風適法行政」こそが歌舞伎町の街づくりの唯一にして最大の効果を持つ方法だという認識をルネッサンスに関わるみなさんがもって欲しいんですが、まだ足りません。
実際的に誘導可能な歌舞伎町の街づくり、とくにソフト面においては「風適法行政」にある程度集約できます。風適法(とその関連条例)をいかに運用するか、規制を強化することと緩和する部分のバランスで街の姿が決まります。江戸麻呂さんの言う広告に関する風適法許可番号の明示等については警視庁の保安課の管理官とも話してますし媒体側にも話てます。風適法の緩和・規制強化については竹花局長も今のところ理解を示してくれています。異論はあるかもしれませんが、この議論の場に「よくしよう委員会」を使っていくことも了承してもらってます。

風適法行政にどう影響を与えて街を誘導していくか、建替えをいかに誘導してインフラや老巧化した建物を更新していくか(その核が四葉会)また防災・減災インフラを高めていくか、そして粛々と法的に組織犯罪インフラを除去しながら暴力団対策を進め防犯・治安インフラを高めていく。ここだけに議論を絞れば、けっこうやれるかなとは思ってます。
by Tera (2006-12-25 03:41) 

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