感心したり、かわいかったり
南木桂士『トラや』読了。
お医者さんで作家の人が必ずしもうつ病になるわけではないと思うが、北杜夫とか、あるよねえ、けっこう。病気のせいでともすればバラバラになりそうな家族をつないでくれて..
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梅崎春生「蜆」(「文学会議」1947年)
この小説は単に日本だけでなく、世界文学としての普遍性をもった優れた作品だ。ここまでユーモアとウィットに富んだ対話が書ける作家は珍しいと思う。当時の日本社会の姿が説得力をもって表現されている。
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2016年で著作権切れを迎えた作家
環太平洋経済連携協定(TPP)が発効すれば、著作権保護期間が50年から70年に延び、当面、著作権切れの作家が誕生しなくなるが、日本の法制度変更が完了した段階で、実際にはそれが有効になる。
青空文..
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『人生幻花に似たり』
坊津の展望台に上がったときのことである。展望台に上がる途中に梅崎春生の文学碑が建っていた。
碑文は「人生幻花に似たり」である。
坊津の真っ青な海と明るい日射しのまっただ中に佇んでい..
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