焼額山―シーズンラスト
 カーテンを開けると眩しい光が差し込んで目がくらんだ。急いで着替え、レストランに駆け込む。ところがゴンドラに乗るころには、雲行きが怪しくなってきた。どうやらシーズン最後のスキーは「春の日差しを浴びて」..
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志賀高原プリンスホテル西館―駐車場
3月31日0時30分、道具をスキーロッカーに放り込み、車を駐車場にまわした。満月が明るく輝き今日の晴天を予告しているようだった。シーズンの最後をスッキリとした晴天で締めくくりたい、と思いながらベッドに..
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焼額山―稚児池
八方尾根を歩いた次の週、休みが取れたので志賀高原に出かけた。機械はたまに使わないといけないと思い、古いマニュアルのカメラにフィルムをつめた。結果は惨憺たるものだった。焼額山の第一ゴンドラを出ると、標高..
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HAGI（あぎ）―八方尾根帰り道
すっかり雲はどこかに行ってしまい、白馬三山が全容を現しました。彼女たちを時々眺めながら、一歩一歩クラフトした尾根を下りだしました。くだりは特に慎重にならなければいけないのですが、あまりの美しさについつ..
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HAGI（あぎ）―目的地
風に逆らってしばらく登ると、傾斜が緩んで前方が開けてきました。青空の範囲はさらに広がって白馬岳の頂が見えて、我々を感動させます。今、五竜岳は雲の中ですが、やがて姿を見せるかもしれません。目的地はもうす..
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HAGI【あぎ】―八方尾根を歩く
１本の足跡と２本のスキートレールが上へ上へと続いていました。 これらに導かれるように広い尾根を登っていきます。ザッザッと雪をかむ私たちの足音だけが辺りに響きます。風の止む瞬間に立ち止まると、全くの静寂..
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HAGI 【あぎ】―八方尾根
雪の上には無数の足跡とスキーのトレールがあったが人の姿は見当たらなかった。それもそのはずで、強風で止まっているリフトの脇を黙々と歩いてくる物好きもあまり居るまい。歩き出しより風は弱まったように思えるが..
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HAGI（あぎ）―朝
相変わらず遠足の前夜は嬉しくて眠れない。何度も寝返りを打ちそのたびに腕時計を覗き込む。やっと眠れたと思ったら目覚ましに起こされた。八方尾根と思われる方角をのぞいてみると、空に明るさがあった。
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志賀高原焼額山―雲
いつの間にか雪は上がっていた。頂上から滑り降りてくると、急に視界が開けて岩菅山の山腹が見え、目の高さあたりに森と雲の明瞭な境界線があった。山歩きでは雲海の素晴らしさに感激することがよくあるが、今日は雲..
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志賀高原プリンスホテル―西館の朝
夜空を見上げると月暈があった。見ているぶんにはきれいなのだが、明日の天気を考えると喜べない。翌日、予想どうりの雪で時々よこなぐりとなっている。覚悟を決めて外に出ると、それはみぞれ交じりの湿った雪で、肩..
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志賀高原焼額山―林道
一之瀬から奥志賀に向う旧道を少し歩いてみた。除雪は某会社の山荘のところで２ｍほどの壁となって終わっていた。 切ってあったステップに足をかけストックを踏ん張って壁の上に出てみると、岩菅山にでも行ったのか..
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志賀高原焼額山―晴
深夜の空に星が輝いて、明日の晴天を知らせていた。そして朝、隣を起こさないようにカーテンの隙間から覗いてみると……。じっとしてはいられない。隣を起こし、持参したいなりずしをほおばり、ウェアに着替える。リ..
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