もうじやのたわむれ 293
　補佐官筆頭が拙生を怖じ々々と見ながら云うのでありました。「私共の不手際で、とんでもない事態が出来して仕舞いました」 「ええと、そのとんでもない事態とは、先程、裁決書類が裁決箱から落ちた事ですね」 ..
タグ： 学校 呑気 手際 娑婆 旅行 陰鬱 たじろぐ 戯れ 苛々 亡者

もうじやのたわむれ 291
　暫くして、全員の拍手が何となく収束するのでありました。盛んな拍手をしたせいか、閻魔大王官の道服の袖先が、大王官の両掌に絡んでいるのでありました。それをふり解こうと、閻魔大王官は両手を上に挙げて袖を手..
タグ： 戯れ お辞儀 亡者 大袈裟 無意識 迂闊 たじろぐ 呑気 好都合 横着

もうじやのたわむれ 288
　拙生の視線に気づいた補佐官筆頭は拙生の顔を見て慌てて愛想笑って、今の所作を拙生に見られて仕舞った事に、思わずたじろぎの気色を見せるのでありました。閻魔大王官はこの先再び、拙生が宿泊施設でコンシェルジ..
タグ： 亡者 戯れ 娑婆 愛想 たじろぐ きびきび 審理 遠慮 リラックス 意欲的

もうじやのたわむれ 277
　閻魔大王官は拙生の蛇足にツッコむどころか、それを受けての冗談を発しながら大笑するのでありました。慎にノリの良い大王官であります。 「ははあ、それで夜の一定時間を過ぎると急に万事がもの憂くなってきて..
タグ： 無意味 了見 億劫 たじろぐ テレビ 冗談 娑婆 亡者 物腰 愛想

もうじやのたわむれ 275
「亡者殿の口の中に物質を非物質に変換する唾液みたいなものが出ていてのう、それの作用で飯が、飯と云う物質、から、飯と云う非物質、に変わるのじゃよ」 「何か、判るような判らないような仕組みですね」 　..
タグ： 亡者 戯れ 娑婆 小難しい お辞儀 まわりくどい 愛想 酒 按配 瞑目

もうじやのたわむれ 254
　拙生はそう決めると、立ち上がって寝間着に着換えるのでありました。それから腕時計を外してドレッサーの上に置き、その横にメモ帳とボールペンも置くのでありました。 　その後ベッド脇のサイドテーブル上のス..
タグ： 亡者 戯れ 娑婆 腕時計 日本酒 手持無沙汰 理想 学校 街 家

もうじやのたわむれ 247
「後学のためにお伺いしております」 　淑美さんがクールにそんな事を云うのでありました。 「後学のため、と云う事は将来その意中の方と結婚を望まれているのでしょうかね？」 「ええ、まあ。･･･」 ..
タグ： 亡者 戯れ 娑婆 クール たじろぐ 音楽 按配 無責任 体裁 腕時計

もうじやのたわむれ 244
「おっと、これは失礼をいたしました」 　拙生はうっかりしたと云った感じで謝るのでありました。 「では歌います」 　楚々野淑美さんがそう云って歌った歌は、矢張り拙生には全く馴染みのない曲でありまし..
タグ： 亡者 戯れ 街 クリスマス 学校 可憐 たじろぐ 音楽 お辞儀 娑婆

もうじやのたわむれ 241
　発羅津玄喜氏がそう話しを広げるのでありました。それは先に審問官か記録官から聞いた無頼派とは違う連中なのでありましょうか。前に聞いた話しでは、蘇った娑婆時代の記憶と、現在のこちらの世に生まれ変わった自..
タグ： 亡者 戯れ 娑婆 審問官 記録官 クール 無愛想 たじろぐ 亀 げんなり

もうじやのたわむれ 239
　歌い終えた逸茂厳記氏に、横に座っている志柔エミさんが一際大きな拍手を送るのでありました。逸茂厳記氏は横目でちらと志柔エミさんの方を窺って、この予想外の喝采にたじろぎながら照れ臭そうに笑むのでありまし..
タグ： 亡者 戯れ 音楽 学校 体育会 上級生 たじろぐ 了見 可憐 無愛想

もうじやのたわむれ 238
「そんなげんなりするような無駄口叩いていないで、歌え、発羅津」 　逸茂厳記氏がたじろぎを隠して命令口調で云うのでありました。 「そうよ。カラオケに来て話してばかりじゃつまらないじゃない」 　エミ..
タグ： 亡者 戯れ 娑婆 音楽 名前 テレビ 無愛想 了見 無粋 たじろぐ

もうじやのたわむれ 237
　発羅津玄喜氏の彼女がそう自得して、すぐに機嫌を直すのでありました。「あたしの名前は、藍教亜留代って云うの。お察しの通りこの玄ちゃんのフィアンセでーす」 「おお、お二人、いや違った、お二鬼はもう婚約..
タグ： 亡者 戯れ 名前 お辞儀 愛嬌 気配 たじろぐ 無愛想 理想 学校