記事 での「本」の検索結果 9,499件
作品021
早春のある明けがた、私は、北方行きの汽車の窓から、飛びすぎてゆく野の風景をながめていた。野は、陰鬱な鉛色の空の下に黒々とひろがり、野の末はひくくたれ下がった雲に呑まれていた。ときおり、黒い野の..
タグ: 小説 本 夏 イラスト
旅と本
例によって旅先、特に一人の旅先では、読書が進む。
機内、バス、列車のシート沈み込んで、
退屈な移動時間を、本の上に視線を落とすことで紛らす。
車窓からの風景は文字に疲れた目を憩わせて..
タグ: 旅 一人旅 アジア シンガポール マレーシア インドネシア 読書 本 文庫本 漢字
ウォーレスの人魚 / 岩井俊二
ウォーレスの人魚作者: 岩井 俊二出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1997/09メディア: 単行本
今年、なんだか蒸し暑くなってきた頃に手にとって、久々に読み進め、7/13(日)に読了..
タグ: 本 岩井俊二
作品020
私は、まだ学生のころ、寮の近所のちいさな料理屋にはたらいていた、志乃という二十の女と結婚をした。知りあってからまるまる二年目の正月であった。私は、冬の休暇を利用して、志乃を私の郷里へつれ帰り、..
タグ: イラスト 本 小説
東京国際ブックフェアに行ってきました。
ここのところ三年連続で行っている「東京国際ブックフェア」。今年も最終日の今日、家族そろって行ってきました。で、会場特価(ほぼ全品20% off)につられて、まさに財布が空になるまで買っちゃいました..
タグ: 東京国際ブックフェア 本
20080713_買った
■ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない
dW Japanのメールマガジンでおすすめされていたのがピンときたので買うてみた。スレの存在は知らなかった。
なにげに装丁が凝ってる。..
タグ: 本
作品019
志乃をつれて、深川へいった。識りあって、まだまもないころのことである。深川は、志乃が生れた土地である。深川に生れ、十二のとしまでそこで育った。いわば深川ッ子を深川ヘ、去年の春、東北の片隅から東..
タグ: イラスト 本 小説 夏
梨木ワールド(今週読んだ本)
「西の魔女が死んだ」を読んで以来、梨木さんの世界に浸ってるのです。まずは友達に教えてもらった「マジョモリ」。絵本なの。今週読んだ本_44: 作・梨木 香歩著、 絵・早川 司寿乃「マジョモリ」 ※絵..
タグ: 本 梨木香歩
作品018
戸口に佇んで見ていると、歩き去っていく生徒の一人が、私に気付いて手を振った。彼に合わせて数名の者が振り返り、先生さよならと言う。私は部屋に戻って後片付けをした。細長い手製の勉強机の上には、消し..
タグ: 本 小説 イラスト 夏
三戸祐子 著 『定刻発車 ~日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?』
通勤の行きと帰り、いずれも人身事故による電車のダイヤの乱れに遭遇。
ついてないなぁ、こういうのってものすごく消耗するんだよなぁと思う。
いやでも、いかんいかん、電車の遅れに苛立ってはいけないの..
タグ: 本 鉄道
美しい雲とことば
阿佐ヶ谷へ出かけた。向かう途中の電車の中で、宮沢和史著『言の葉摘み』(2006.8 新潮社)を読み始めた。
その中に、私にとって耳に痛いようなことばがあった。私の人生においてもっとも欠けている事..
タグ: 本 空