お正月の大崎下島御手洗にて
宿の戸を　そろりと抜けて　冬茜（ふゆあかね）
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冬の港町を歩き澄んだ空気の海を見て
あさり汁　殻に眠りし　小（ち）さき海 冬雲や　マリーの骸（むくろ）　抱えをり ただ生きて死ぬ　意味なんて無い　木の葉
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山茶花の咲く鄙びた島宿のお庭にて
いつか来た　さざんかの宿　今も在り
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観光船から海上自衛隊の護衛艦や潜水艦を見学して
冬空や　潜水艦は　くろぐろと
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尾道の高台の宿から瀬戸内海を見渡して
島影に　船が隠れて　冬の雲
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島の宿、２０２１年始まりの朝に
古宿の　灯りともして　懐手（ふところで） 初空や　いつものように　魚焼く
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