映画版「オペラ座の怪人」を観る [映画（あ行）]
映画版「オペラ座の怪人」をDVDで観る。
ゴールデンウィークにブロードウェイで観たミュージカル版の映画化。
製作がアンドリュー・ロイド・ウェバーなので、音楽、ストーリーは舞台版と同じ。
ただ、舞台に比べて初めて観る人にも物語が分かり易いように作られている印象。
これは、「CHICAGO」でも同様のことが言えると思いますが。
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2003/10/31
- メディア: DVD
「CHICAGO」の場合も、舞台を先に観てから映画を観ると、
映画版は舞台版より分かり易く描かれているような印象でした。
但し、ロングランのブロードウェイでは主役２人を今までに様々な人達が演じている為、
（髪の色や肌の色も様々、但し、東洋人は今のところ演じてませんが）
舞台版で自分が観た出演者をイメージして映画版を観ると、
レニー・ゼルウィガーやキャサリン・ゼタ・ジョーンズに違和感を感じる場合もあり、
舞台が良かったから映画も、と思ってみると、「あれ・・・」と思うことがあるかもしれません。
そういう点でいえば、私自身は後半で「ミスター･セロファン」を歌う
ロキシーの夫エイモス役が映画版と舞台版であまりに異なっていたことと、
舞台版では女装した巨漢の男、という設定の記者メアリー・サンシャインが
映画版ではごく普通の女優でガッカリ。。。。
まあ、女装なんていうのは舞台だから盛り上がるのかもしれませんが。。
因みに、
プロデューサーズ
- 出版社/メーカー:
- メディア: DVD
話は「オペラ座の怪人」に戻り、
冒頭のオークションの場面で、出品されたオペラ座のシャンデリアが突然光を放ち、
ゴーッと上がりながら過去に場面転換するのは、舞台版の雰囲気を損なわず、
凄いなー、と感心したのですが、その後は少々もたつき感があったような。
また、出演者はオペラ座の怪人（ジェラルド・バトラー）が男前過ぎたような。
もっとゴツイ人で不器用な感情というか表情を見せてくれるとよいのにな、とか、
仮面を外した時の顔が全然醜くないので、これじゃ説得力に今ひとつ欠けるかな、
などと「欲を言えば」的なことは考えましたが、これはこれで有りかな。
また、クリスティーヌ役のエミー・ロッサムは少々地味ながら雰囲気は出ていたので、
もう少し歌（というか声量の問題かも）を頑張ってほしいというのが正直な感想。
ラウル役（パトリック･ウィルソン）は、観て間もない割に既に記憶から遠ざかり。。。
好演していたと思えたのは、マダム･ジリー役のミランダ・リチャードソンで、
舞台版のマダム･ジリーの超怖いイメージからかなりかけ離れていたので
さほど怖くみえない映画版のマダム･ジリーに最初少し違和感を感じたものの、
脇役ながら全編通じて大事な役割なので印象に残りました。
あとは、ミニー・ドライヴァー、何故、この作品に出演したんでしょうか。
限られた人数、限られた場所で観るライブの舞台版と、
多くの人が多くの場所で観られる映画版とでは単純な比較は難しいのですが、
舞台版の方が臨場感と豪華絢爛さが直に目に入ってくるのと、
ドラマチックな音楽が直に耳に聴こえてくる分、
自分の中にすんなり作品の世界が入ってくるような気がするので、
私としては、舞台版に軍配を上げたいな、と思う映画版でありました。
（追記:2007.6.16）
2007．６．１０のトニー賞授賞式をテレビで彼が出ていて観て初めて気づいたのですが、
映画版のラウル役がパトリック･ウィルソンなのですね。
私自身はブロードウェイ「フル・モンティ」のミュージカル版に出ていた彼を見たのが最後で
当時最後の最後でスッポンッポンで目が点になった人なのですが(モロでビックリした記憶、、、）、
その後出世したということなのですね。（笑)
寿輔師匠![[ハート]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/80.gif)
うつぼ図鑑
こんにちは。これを読むと舞台がますます見たくなります。確かに映画版のファントムは男前でしたね。
by takepii (2006-07-28 22:35)
takepiiさん、こんばんは。 nice!＆コメントありがとうございます。
ミュージカルはライブの臨場感がある舞台版の方が元々好きなので、どうしてもそういう目で見てしまうのかもしれませんが、takepiiさんにも機会があれば
舞台版を観てほしいですね。巨大シャンデリアが上っていく場面や仮面舞踏会の場面などなかなか圧巻ですよ。
by うつぼ (2006-07-29 20:56)