悲しき軽運送屋の顛末記-9 [顛末記]
昨夜(06_04_29)、テレビの経済ニュースで「副業」の特集を放送していた。昨今増えつつあるとの事、現代で言えばnet関係が多いのだが私の軽運送の場合もこれにあたるのだろうか。だが、そのつもりで始めるのならば辞めたほうが良いと思う。投資の割りに見返りが少ない。
しかし、本格的に独立するのなら今からのほうが私が始めたときより条件はグッと良くなっていると思う。と言うのも入会ロイヤリティからの利益ばかりを追求し、業者への営業をしていない不安定な経営をしていた会社は淘汰され、健全な経営をする会社が残っているはずであるから。景気も徐々に回復し仕事量が増えてきていることも一因である。とはいえ、ガソリンの販売価格も上がりつつあるし。興味のある方は慎重に!
★Photoはイメージです
個人業とはいえ経営だ。前回(顛末記-8)の収支を読んでもらえば分かるが他の商売と同じくらい、つまり売り上げの約60%が純利益と言うことになる。中には極端にダンピングされたり、サービス仕事なんてものもあるので仕事量と収入のバランスがよければである。
そして収支の最後に所得税がある。私の入会したD社の場合、申告は自分でやることになる。多分、他社も源泉徴収などの面倒なことはやってくれない。なので毎月の売り上げのうち、税金の額はストックしておかなければ3月に税務署で困ったことになる。多くても数百万の収入なので売り上げの一割で充分だと思う。車の減価償却で引けるので、実際はもっと少なくて済むかもしれない。でも、所得があれば何がしかの税金は確実に発生するのだ。結果、真面目に申告すれば最終的に月々の利益は売り上げの50%に近くなるだろう。募集広告を見てここまで考えが出来る方は成功するだろう。
どの会社も儲けが無ければ経営しないだろう。その儲けのうちから設備投資もする。軽運送であれば次の車の購入資金がこれにあたるだろう。毎月ローンで払う手もあるが給料とは違い収入が不安定なことも考慮に入れると蓄えから捻出するほうが賢明だ。生活に追われ、貯蓄も出来なければ個人業はやるべきではない。
これまでは仕事と金の流れを書いてきたがこれからは少しD社での「こんなことがあった」的なエピソードも少し記してみたい。
[その1]
仕事を始めてから数ヶ月、余りにも収入が無いので募集広告で収入70万と書いてあったことを営業に問い詰めたことがあった。多分他社の広告もヨーク見ると同じであるが、どこにも確実とは謳っていない。というか、「可能」とある。そう、もし会員から言われた時の逃げ道なのだ。あくまでも70万可能なのだ。仕事量があって寝ずに動けばと言うことだ。
スポットの場合、年に一回だけはそれだけの売り上げがある者もいる。12月の繁忙期に毎日、早朝から深夜まで動ける人の中で一人でも目標額(70万)を達成すれば「可能」の広告になるのである。その分、体は相当キツイ! 本当にそれでいいのか。尚、宅配の場合はそんなには取れない。歩合制の8月(お中元)と12月(お歳暮)の2回は多少売り上げが上がるが日給が決まっていれば忙しくても同じなのだ。ただし安定はしているが。
だから1月の会員は皆、良い顔をしている。これでやっていけると思うのだ。でも正月の休みから先、特に5月のゴールデンウィークと8月のお盆近くは巷は休み、閑古鳥が鳴くのは一年やって見なければわからなかった。そして手配係のとどめの「こんな仕事、退職したジィさんや女の片手間なんだよ。イッパシの男の仕事じゃあない」の言葉が今も悔しい思いとして頭に残っている。聞くと見るとは大違いの典型か。これはあくまでもD社のことではあるが。
●こちらもどうぞ-----------------------------------------
幼い時の私的思い出 tom room:「あえぐ夢」 懐かしき私の昭和
しかし、本格的に独立するのなら今からのほうが私が始めたときより条件はグッと良くなっていると思う。と言うのも入会ロイヤリティからの利益ばかりを追求し、業者への営業をしていない不安定な経営をしていた会社は淘汰され、健全な経営をする会社が残っているはずであるから。景気も徐々に回復し仕事量が増えてきていることも一因である。とはいえ、ガソリンの販売価格も上がりつつあるし。興味のある方は慎重に!
★Photoはイメージです
個人業とはいえ経営だ。前回(顛末記-8)の収支を読んでもらえば分かるが他の商売と同じくらい、つまり売り上げの約60%が純利益と言うことになる。中には極端にダンピングされたり、サービス仕事なんてものもあるので仕事量と収入のバランスがよければである。
そして収支の最後に所得税がある。私の入会したD社の場合、申告は自分でやることになる。多分、他社も源泉徴収などの面倒なことはやってくれない。なので毎月の売り上げのうち、税金の額はストックしておかなければ3月に税務署で困ったことになる。多くても数百万の収入なので売り上げの一割で充分だと思う。車の減価償却で引けるので、実際はもっと少なくて済むかもしれない。でも、所得があれば何がしかの税金は確実に発生するのだ。結果、真面目に申告すれば最終的に月々の利益は売り上げの50%に近くなるだろう。募集広告を見てここまで考えが出来る方は成功するだろう。
どの会社も儲けが無ければ経営しないだろう。その儲けのうちから設備投資もする。軽運送であれば次の車の購入資金がこれにあたるだろう。毎月ローンで払う手もあるが給料とは違い収入が不安定なことも考慮に入れると蓄えから捻出するほうが賢明だ。生活に追われ、貯蓄も出来なければ個人業はやるべきではない。
これまでは仕事と金の流れを書いてきたがこれからは少しD社での「こんなことがあった」的なエピソードも少し記してみたい。
[その1]
仕事を始めてから数ヶ月、余りにも収入が無いので募集広告で収入70万と書いてあったことを営業に問い詰めたことがあった。多分他社の広告もヨーク見ると同じであるが、どこにも確実とは謳っていない。というか、「可能」とある。そう、もし会員から言われた時の逃げ道なのだ。あくまでも70万可能なのだ。仕事量があって寝ずに動けばと言うことだ。
スポットの場合、年に一回だけはそれだけの売り上げがある者もいる。12月の繁忙期に毎日、早朝から深夜まで動ける人の中で一人でも目標額(70万)を達成すれば「可能」の広告になるのである。その分、体は相当キツイ! 本当にそれでいいのか。尚、宅配の場合はそんなには取れない。歩合制の8月(お中元)と12月(お歳暮)の2回は多少売り上げが上がるが日給が決まっていれば忙しくても同じなのだ。ただし安定はしているが。
だから1月の会員は皆、良い顔をしている。これでやっていけると思うのだ。でも正月の休みから先、特に5月のゴールデンウィークと8月のお盆近くは巷は休み、閑古鳥が鳴くのは一年やって見なければわからなかった。そして手配係のとどめの「こんな仕事、退職したジィさんや女の片手間なんだよ。イッパシの男の仕事じゃあない」の言葉が今も悔しい思いとして頭に残っている。聞くと見るとは大違いの典型か。これはあくまでもD社のことではあるが。
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