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悲しき軽運送屋の顛末記-3 [顛末記]

さて、いろいろ調べた結果システムは各社によって若干の違いがあるにせよ、大体の経過はどんぐりの背比べ的ものだった。後の判断は車のデザインとか、説明者の誠意とか本筋から外れたところでしか選べない。
私が決めたのは一番小さな組織だった。大手のほうが仕事量や信頼性もあったかと思う。が、たとえばA社は初心者の場合、仕事の斡旋はするが暫く経つと自分自身で営業をしなければならない。または他の業者が扱いきれない余った仕事の手伝いになる。B社は順番待ち、早朝に車を連ねて待機しなければならない。C社は例の大きな箱を運転席の上まで載せて大量の荷物や長物を積めるように工夫している。それは合理的かもしれないが車検のときは手間がかかるのだそうでそれも自己負担。

断っておきますが…
全ての軽運送事業が悪いとかの誹謗中傷をするつもりは無い。中には健全経営でいまだに生き残り頑張っている業者も沢山ある。たまたま、私が属したグループが利益を上げられなかったということなのだろうと思う。


 ★Photoはイメージです

ということで、何の制約も無いD社に決定したわけで規則が無い=ズサンだとはその時は気が付かなかった私の責任は大だ。
まずは、面接。といっても身元の確認とか、資金の調達方法とか仕事内容の説明を「大まか」に…そう、この「大まか」なところがこれも後になって後悔の一因になる。
条件としては、A~D社まで全て新車の購入とその車を運送用に改造、営業ナンバーを取るための手数料と称したロイヤリティー。
確か広告には副業も可、という文面も大きく載っていたがこんなに大きい出費の副業もあまり無い。
何を隠そう私も出来れば副業としてやれればと思った、今まで営んできた本業があるときは運送業はお休み、なんて出来たら良いなぁ…そんな都合の良い考え方をしていたのだ。仕事は甘いもんではない、二兎を追うものは一兎も得ずである。
しかし、そのときの説明では「いくらでも便宜ははかりますよ」「出来るときだけでもいいんです」etc...なんとも良い響き。
悪魔の言葉とも知らず、心の中で私はこのD社に決めることにしてしまったのだ。


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