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ノミの話

前回書いた茹でガエルの話と同じ頃聞いた話に,ノミの話があります。

R社がやるセミナーなどの内容ではなかったかと思います。
私は正直,この手の話は好きではありません。たとえ話は嫌いではないのですが,人間をカエルやノミに例えたりに違和感を感じるからです。人をそんな風に言える程自分はエラいのかと。ただ一定の説得力がある事は確かです。

ノミをビンに入れると,ノミはジャンプしてどんどん飛び出します。
しかしながら,ビンにフタをすると,何度ジャンプしてもフタにぶつかって飛び出せません。
するとノミは諦めてジャンプしなくなるのだそうです。
そうして,今度はフタをはずしてもノミは飛び出す事をしなくなると言います。
この飛び出さなくなったノミを飛び出させるためには,元気の良いジャンプするノミを入れる事で,飛び出さなくなったノミも飛び出せるという事を思い出すのだというのです。
まあ,良く出来た作り話だと思います。
ただ現象面だけではなく,その対策までの話があるところが,茹でガエルの話よりも良いかも知れません。

この話は,「大企業病」の文脈で語られた様に記憶します。
会社が元気に成長している時期と言うのは,ノミがどんどんジャンプして外に飛び出すのに対応して,仕事が拡大している時期ですが,企業が成熟してくると,飛び出すのを諦めたノミが増えて来るので,そうならない様,一人一人の意識付けも大事なら,人事面も大事で,年功序列や横並び人事,純血主義は良くないよと言った教訓ではなかったかと思います。

しかし,フタがなくてもビンの中で大人しくしているノミの方が都合が良い組織もあるでしょうし,この話を我々の国や国民に当てはめて考えてみるのもよいかも知れません。カエルになったり,ノミになったりで堪りませんが。
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majyo

ノミの話ですが、今の日本を象徴しているようですね。
社会も会社も同様でしょうか?
フタをすると飛び出すことを忘れてしまうノミ
一回忘れてしまうと自分は飛べないと錯覚してしまう
本当にありそうですね

飛び出せるノミになりましょう!
by majyo (2015-05-25 15:48) 

Enrique

majyoさん,ありがとうございます。
このありそうな話を,どの分野に当てはめるかだろうと思いますが,むろん仰る通りですね。
もっと酷い例えだと,ホロコーストのユダヤ人たちです。少ない看守たちに,ダメモトでも集団で立ち向かえば,殺されなくても済んだかも知れないのですが,逆に集団心理でおとなしくやられたのです。
by Enrique (2015-05-25 22:22) 

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