最後の御大将 平重衡（しげひら）

前回は義経関連の本をご紹介しましたので、引き続きコレ↓を。

最後の御大将 平重衡(しげひら) 義経が最も恐れた男

• 作者: 中津 文彦
• 出版社/メーカー: PHP研究所
• 発売日: 2005/01/06
• メディア: 文庫

 

ジャケ買いです

こちらは完全に「平家方」からの視線で描かれた作品で、

とても丁寧に、時系列に沿って情報が整理されています。

きっと平家方はこんなタイミングでこんな事実を知って驚いたり

慌てたりしたのだろうなぁ。。。と。

素直に読み切ってしまいました。

ミステリー作家さんなので史実にどれほど忠実かは知りません

が、東大寺を焼き討ちした男をひとりの人物として描き、

その人生の最後までを情緒豊かに語り尽くした作品。

滅んでいく平家一門の中で、もっとも注目されるべき武将

のひとりだと思いました。

 

平家は朝敵として滅びますが、義経よりもむしろ土方歳三のような

信念を感じさせる人生。

ぜひ手にとって、読んでいただきたい作品です。お勧め