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The Last Rose of Summer(庭の千草) [音楽鑑賞]

夏休みも終盤になってきました。

まだまだ暑いですが、夏も終わりですね。

・・・ということで今日は"The Last Rose of Summer(夏の名残のばら)"の話題です。

この曲は日本語の題名では「庭の千草」として知られていますよね。

歌詞はここでは省きますが白菊の花が出てくるし、「庭の千草」というと庭にはびこる雑草のようなイメージがありましたが、これは何と薔薇だったのですね。

もとはといえばアイルランド民謡で歌詞はトマス・モアです。

更に先ほど調べたらこの薔薇、オールド・ブラッシュとかいう品種の四季咲きの薔薇らしいですね。(薔薇に詳しい皆様、どうか教えてください。)

下のCDのジャケットの絵はまさにオールド・ブラッシュの絵のように思えますが・・・。

このCD、まず題名に惹かれ、更にジャケットに惹かれて・・・聴いてみて記事にしたくてたまらないのをずっと我慢してきました。

The Last Rose of Summer

The Last Rose of Summer

  • アーティスト: Fanny Mendelssohn, Felix Mendelssohn, Sylviane Deferne
  • 出版社/メーカー: CBC
  • 発売日: 2001/07/01
  • メディア: CD

このリンクからも数曲試聴できますが、こちらで全曲試聴できます。

一番最後が「夏の名残のばらによる幻想曲」(メンデルスゾーン)です。

メンデルスゾーンと彼の姉であるファニー・メンデルスゾーンのピアノ曲ばかり入ったCDです。

メンデルスゾーンの「無言歌」の話題は先月にしましたが、ファニー・メンデルスゾーンの歌曲も以前とりあげたCDで聴いたことがあります。

 

次に原曲のアイルランド民謡ですが、私たち声楽関係者やオペラ好きにとっては(見たことはなくても)フロトウのオペラ「マルタ」の中の曲として知られています。(手持ちの春秋社版オペラアリア集・ソプラノ編・1に楽譜が載っています。)

私はずっとサザーランドの演奏で馴染んでいました。

NMLで探してみたところ、往年の名歌手の古~い演奏ばかりで、やはり最近ははやらないのだろうかと思っていたところ、素敵なCDを発見しました。

Ae Fond Kiss

Ae Fond Kiss

  • アーティスト: Michael William Balfe, Henry Rowley Bishop, Benjamin Britten, J. A.. Butterfield, Aaron Copland, Friedrich von Flotow, Stephen Foster, Charles Ives, Clarence Lucas, Ernest MacMillan
  • 出版社/メーカー: CBC
  • 発売日: 1998/10/20
  • メディア: CD

この前からさんざんご紹介しているEdith Wiensの愛唱歌集ともいうべきCD。(これもこの前のブラームスと同じで高い!)

上のリンクからは数曲試聴できますが、こちらで全曲試聴できます。(この曲は7曲目)

愛唱歌・・・というのは下手をするとダサい感じになってしまうものです。

しかしこのCDはEdith Wiensのやわらかくリリックで繊細な歌声、Rudolf Jansenの素晴らしいピアノ伴奏とJudy Lomanの美しいハープ伴奏で、素敵な雰囲気に仕上がっています。

2曲目の"An Old Derry Air"というのはロンドンデリー・エアー(ダニー・ボーイ)のことですね。
Willanという人のアレンジです。

Fosterの「金髪のジェニー」(18曲目)も入っています。

個人的に、12曲目の"At the River"・・・ある曲に似ていると思うのですが・・・ちょっと書けません。(苦笑)

他にはコープランドとかブリテンの曲などが入っています。(ブリテンも「夏の名残のばら」を編曲しているのですが、又別の時に書きます。)

そうそうビショップの「埴生の宿」も入っています。(9曲目)
この曲、映画「火垂るの墓」で使われているので、切ない気持ちになります。

 

フロトウの「マルタ」というオペラですが・・・euridiceさんが以前記事を書いていらっしゃいました。(この記事です。)

試聴できるCDはこちらこちら

こんな懐かしい雰囲気の曲が恋しい季節になってきますね・・・。

 

 


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コメント 11

euridice

Ceciliaさん、こんにちは。リンクありがとうございます。TBさせていただきました。

>オールド・ブラッシュ
私のところにコメントなさっている、ななこさんのところで見せていただくことができます。
by euridice (2007-08-21 07:12) 

nyankome

アイリッシュ(スコットランド、イングリッシュ)・フォーク・ソングは四七抜き音階になっているせいでしょうか、とても親しみやすいですね。
そう言えば、アイリッシュ・フォーク・ソングに「線路は続くよどこまでも」の原曲がありました。
http://blog.so-net.ne.jp/pavane/2006-07-31
偶然ですが明日アイリッシュ(スコットランド、イングリッシュ)・フォーク・ソングのコンサートに行ってきます。
by nyankome (2007-08-21 20:00) 

Cecilia

Krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-08-21 21:04) 

Cecilia

xml_xslさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-08-21 21:09) 

Cecilia

euridiceさん、コメント&TBありがとうございます!
ななこさんの記事を拝見させていただきました。
(美しい薔薇のお写真がたくさん!)
なかなか観る機会のないオペラですが、親しみやすい感じですね。
by Cecilia (2007-08-21 21:18) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
懐かしい記事・・・そのCDを今回の記事を書くにあたって再び聴いてみました。
"The Last Rose of Summer"・・・探したらもっといろいろな演奏が聴けそうです。
明日のコンサートは又記事にしていただけますよね。
楽しみです♪
by Cecilia (2007-08-21 21:23) 

かあか

世界の名曲を集めて~という内容の演奏会で歌いましたよ~!
お客さまから好評いただいて嬉しかったことを覚えてます。私の歌うんぬんより、やはりメロディーが親しみやすいからでしょうね。
by かあか (2007-08-22 00:46) 

Cecilia

かあかさん、nice&コメントありがとうございます!
曲も素敵ですが、きっとかあかさんのお歌が素敵だったんですよ!

この曲、私もですがサザーランドの歌で親しんでいる人が多いようですね。
by Cecilia (2007-08-22 09:32) 

Cecilia

アートフル・ドジャーさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-08-24 09:32) 

March Hare

あまりにも有名な曲でいろいろな録音がありますが、あえて一つだけ挙げておきます。ヴォーカルのモイアはエンヤの姉です。モイアは最近はソロで活動しています。ソロのCDも多数出ています。最近はコンテンポラリークリスチャンミュージックの録音も多いです。
http://www.amazon.co.jp/Crann-Ull-Clannad/dp/B000001JAR
by March Hare (2008-01-29 01:25) 

Cecilia

March Hareさん、コメントありがとうございます!
メール拝見させていただきました。
後ほどお返事を差し上げます。

実はエンヤってあまり聴いた事がないのですが・・・(もちろん名前は知っていました。)、モイアって個性的な感じですね。
by Cecilia (2008-01-29 06:54) 

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