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お気に入りのオルガン曲・・・BWV552 [音楽鑑賞]

バッハのオルガン曲で好きな曲は以前も書いたBWV590以外にもいくつかありますが、その中の一つが"Praeludium und Fuge Es-dur "(BWV552)のプレリュードです。

この曲を初めて聴いたのは私の大学時代の先輩の結婚式でした。

かなり大きな伝統ある教会での式でしたが、新婦入場の時の音楽がこれだったのです。

当時は曲名もわかりませんでしたが、初めの部分の「ちゃらら~らららら~~っちゃちゃ~~ちゃ~っらら~らら~らら~らら~~ら~・ら~らら~らら~らら~ら、ら~らら~らら~らら~ら・・・・」で始まる荘厳な輝きに溢れたこの曲、非常に印象的だったため一発で覚えました。

しかし、CDを持っていたわけでもなく、曲名もわからずに何年もたち、この曲と再会したのは、それから3年くらい経ってある催しでパイプオルガン演奏を偶然聴いた時でした。

その時の私の感激!

その後すぐにCDショップに直行し、忘れないうちに・・・と購入しましたよ。

J.S. Bach: Organ Works / Helmut Walcha

J.S. Bach: Organ Works / Helmut Walcha

  • アーティスト: Johann Sebastian Bach, Helmut Walcha
  • 出版社/メーカー: Archiv
  • 発売日: 1998/04/14
  • メディア: CD

全く同じCDではないのですが、同じヴァルヒャの演奏で同じARCHIVから出ています。(全曲試聴できます。BWV552のプレリュードは7曲目です。)

ヘルムート・ヴァルヒャは15歳でライプチヒの音楽院に入学しましたが、16歳で全盲になり、その不利を克服するためにレパートリーを全て耳から学ぶ方法をとったそうです。そして25歳から40歳までの間に、バッハの膨大な鍵盤作品を異稿のひとつひとつに至るまですべて暗記してしまったそうです。(詳しくはリンクをご覧下さい。)

このBWV552はこのCDしか持っていませんが、本当に素晴らしい演奏で、繰り返し繰り返し何度も聴き、勇気付けられたような気がします。

先輩が結婚式を挙げた教会ではこの曲は普段もよく流れていたそうです。(今もかな?)

余談になりますが、その結婚式の時、当時は名前も知らなかった私の配偶者もそこにいたのです。

地方の小さな教会などでは(リード)オルガンを弾く人がいれば良いほうで、自動演奏機を使うところも多いのに、その教会ではプロの音楽家が毎週のように演奏をしている、というのですから贅沢な話です。

「自分は耳が肥えている。」と自負しているその人とコンサートに行くと、楽しめません。(苦笑)

NAXOS MUSIC LIBRARYでもいろいろな人の演奏が聴けるはずなのですが、まだ聴けていません。

そういえば・・・

追記です。

この前バロックの森を聴いていたら、このBWV552のオーケストラ演奏が流れてきました。(すぐに出てきませんがシェーンベルグの編曲です。)

 

 

 


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アートフル ドジャー

こちらのCDは聴いた事無いですね。廃盤になってなければ良いのですが・・・。探して購入してみます。
by アートフル ドジャー (2007-02-26 14:57) 

Cecilia

xml_xslさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-02-26 15:15) 

Cecilia

アートフル ドジャーさん、nice&コメントありがとうございます!
たぶん廃盤にはなっていないと思います。
バッハのオルガン・・・といえば名前がよく出る人だと思いますので。
by Cecilia (2007-02-26 15:19) 

nyankome

ヴァルヒャのバッハは名盤として名高いものですね。私は他にトン・コープマンのものを持っています。これはNAXOS MUSIC LIBRARYでも聴けると思います。
バッハのオルガン曲は、トッカータとフーガニ短調、小フーガ等有名なものの他に、ヴィヴァルディのコンチェルトを編曲したものなど興味深いものがあります。
by nyankome (2007-02-26 21:18) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
NAXOSでトン・コープマンの演奏(同じ曲)を聴こうとTryしているのですが、なぜか聴けません。
どんな風に違うか早く聴きたいです。
この曲に関してですが・・・ヴァルヒャの演奏を超える演奏ってあるのでしょうか?
by Cecilia (2007-02-26 23:23) 

Cecilia

イリスさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-02-27 08:25) 

Cecilia

とんとんさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-02-28 08:51) 

fallschirmjager

BWV552ですと,お勧めできる歴史的オルガンを使った演奏で言えば,
マリー=クレール・アランの演奏(リンクさせていただきました。)
http://www.amazon.com/J-S-Bach-Complete-Works-Organ/dp/samples/B000005ECW/ref=dp_tracks_all_2/002-8047114-8056827#disc_2
(C・ミューラー製作?)でしょうか。
ご紹介しましたCDは,彼女の念願かなった歴史的オルガンを使った全集録音の一部で,当方もその一部を所持しています。
他にもヤコブの歴史的オルガンを使った演奏があるのですが,今手元にCDがない(実家にやむなく預けています。)ので,どのような歴史的オルガンを使った演奏か,ご紹介できず残念です。
他にも,ジルバーマンやシュニットガーのオルガンで演奏されたCDがあったような気が・・・。
by fallschirmjager (2007-02-28 22:17) 

Cecilia

fallschirmjagerさん、コメントありがとうございます!
試聴させていただきました。
これもいいですね~!!
ヴァルヒャよりも♪タッカタッカ~♪のリズムが鋭い感じがしました。
マリー・クレール・アランといえば、私はこれまたバロック音楽の楽しみで知りました。
ブクステフーデの「暁の星の麗しさよ」を聴いてマリー・クレール・アランの演奏が好きになりました。
「暁の~」はバッハなども作曲しているので、また近いうちにブクステフーデと聴き比べて記事にしたいと思っています。
更に・・・記事の中で「自分は耳が肥えている・・・」と書いたのは配偶者のことなのですが・・・転勤前に東京の思い出にコンサートに行ったのですが、それがマリー・クレール・アランのオルガンコンサートでした。
私は良かったと素直に思ったのですが、彼は「手を抜いている」と感じたようです。(そんなことないと思うのですが・・・)
ちなみにその時は池袋の芸術劇場のオルガンでした。
by Cecilia (2007-03-01 08:27) 

ちゃーららららー…って、一体、何の曲だろう???と、思わず試聴してしまいました!なるほど、確かに、そうだ、そうだ。
ドイツには、全盲の方専門のオルガンの学校があると聞いたことがありますけど、両手両足を使う楽器なのに、スゴいなあと思ってしまいます。
by (2007-03-04 21:20) 

Cecilia

masaさん、nice&コメントありがとうございます!
納得していただきありがとうございます。(笑)
今や・・・というか今までもというか・・・全盲の音楽家は珍しくないのでしょうけれど、皆さんすごいですよね。
楽譜をどう理解するのか・・・というのも大変なことですが、本人に伝える役割の人も大変でしょうね。
一流の演奏家になるには健常者よりもハードルが高いことと思いますが、それでも「目が見えないのにこんなにできる・・・」ではなく、そのようなところを超越した素晴らしい演奏を聴かせてくださる方々に心から拍手です。
by Cecilia (2007-03-05 12:25) 

fallschirmjager

視覚障害者の音楽家といえば,R&Bだと,最近来日したスティビー・ワンダーや映画にもなった故レイ・チャールズが有名ですが,音に対する感性は研ぎ澄まされて,優れたものになるのでしょうか,健常者の音楽家に勝るとも劣らない音楽家が多数おりますね。
当方,ブルースも好きで聞くのですが,戦前にブラインド・ウイリー・マクテルとかブラインド・レモン・ジェファーソンなどという,名前にブラインドがついたブルースマンがおり,ブラインドが示すとおり,彼らは全盲の黒人ブルースマンです。
確かに今聴いてもすばらしいのですが,人種差別が激しい当時のアメリカで,黒人の上,さらに視覚障害まで持つ彼らを,純粋に優れた音楽家として評価し,録音した白人がいたということで,人間,捨てたものじゃないなとう点でも感動いたしました。
古楽では14世紀イタリア・フィレンツェのランディー二(Francesco Landini:1325-97)も有名ですね。
彼は幼少のころ天然痘で失明したものの,オルガン演奏に優れ,記録によると彼の演奏に鳥まで感動したとあるようです。
優れたバラータが残されており,Echo La Primavera(春は来たりぬ)が特に有名ですね。一度聞いたら忘れられないメロディです。(リンクさせていただきました。)
http://www.amazon.com/Second-Circle-Songs-Francesco-Landini/dp/B00005M164/ref=sr_1_1/002-4402973-4272846?ie=UTF8&s=music&qid=1173446628&sr=1-1
そういえばもう春,今年の桜は例年以上に早く咲くようですので,もう今からあの香りが待ち遠しいです。長々と失礼しました。
by fallschirmjager (2007-03-09 23:23) 

Cecilia

fallschirmjagerさん、コメントありがとうございます!
スティービーワンダー、たくさんは聴いていませんが、好きでした。
(パートタイムラヴァー・・・でしたっけ?)
>人種差別が激しい当時のアメリカで,黒人の上,さらに視覚障害まで持つ彼らを,純粋に優れた音楽家として評価し
本当に凄いことですよね!!
ランディー二は全盲だったのですね。
初めて知りました。
試聴させていただきましたが、魅力的なメロディですね。
「春は来たりぬ」・・・私は「夏は来たりぬ」というカノンなら知っていますが、有名なのでfallschirmjagerさんもご存知でしょうね。
他の方のブログを拝見すると早くも桜(?)の写真などが出ていて、驚いています。
こちらは例年になく暖かい冬でしたが、寒い地域なので。
by Cecilia (2007-03-10 10:01) 

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